吉作落とし(聴く朗読劇)一番 怖ろしいこととは何か? 油断と孤独が 一人の男を窮地に追い込む 悲劇の傑作!

世界の名作 朗読劇 チャンネル このチャンネルでは 世界 日本の名作を 独自のアレンジで脚本にして 朗読劇で お届けしております 今夜 第129夜の お話は? 日本の お話 『吉作 落とし』です 演者は 瑞慶覧真弓と浅井優が お送りします さあ 今夜も 物語の扉が開かれます では お話の後で お会いしましょう! 「吉作 落とし」 エベレスト それは ネパールと 中国の国境に位置する 登山家を始め 山を愛する 誰もが 一度は登頂を夢みる 世界最高房の山 その高さは 約8849m 1920年を皮切りに 多くの登山家たちが この山の登頂を夢みて 果敢に挑んできました そして 1953年に 初めて登頂が達成されたのです その後も 登山家たちの 未知なる挑戦は 続きました しかし 中には 登頂に失敗して 滑落や
遭難により その多くの命が 失われたのです 1975年 5月 女性として 世界で初めて エベレスト
登頂に成功したのが 日本人であったことが ここ 大分県 豊後で 登山家を目指す一人の若者に 大きな影響を与えました 彼の名前は 白金 秀五郎 祖父 父 そして 叔父が登山家という 家族 決して 一筋には成就されない 生涯をかけて取り組む 登山という この行為 そして それに関わる 今まで起きた 様々な出来事が この若者の心を 徐々に 熱くしていきました そして それは 彼の若さ故えの過信と無謀な謝ちを犯すことに繋がっていくのです・・ どうして反対するんだ?! 俺は一人でも登れる 滑落の恐ろしさを知らないのか?! あの ピーター・ボードマンだって 上村直美だって みんな一人で事を成したんだ! 俺に できない筈はない! 彼らは 遭難して 行方不明になった! だからと言って それに怯えていては いつまで経ってもエベレストには登れない! どうやら いくら話しても 父さんとは話が噛み合わない様だ 俺は 明日にでも 傾山に登る エベレストに似ているから練習になると思うんだ 一人で登る気か?! あの山は 危険で難しい山だ どうしても と謂うなら 私が一緒に登る 俺は 一人で登りたいんだ! 駄目だ! そんなことは 絶対に許さない! しかし 父の言うことを聞かずに とうとう秀五郎は 親に内緒で一人で傾山に向かってしまいました ★この山を1人で登り切って父さんを
びっくりさせてやるんだ。 父に認められたいという強い思いと山に
対する激しい情熱が集老の気を焦らせて しまいました。足かけのボルトが甘くなり
、それが外れて体勢を崩し活落してしまっ たのです。 再び彼が気がつくとまさに彼がいた10m
真下の岩肌に倒れていました。背中に強烈 な痛みを感じ、どうやら自力で起き上がる
ことは困難なようです。 誰か
助けて。 しばらくするとか春かに足音が聞こえまし
た。その足音はだんだんと集ゴ郎のそばに 近づいてきました。そして足音の主は
ほとんど動けないシゴ郎を起こし担ぎ上げ ゆっくりと歩き出しました。
は自分を担ぎ上げている背中に父のぬくもりを感じました。命に別情はないようだ。 それは良かった。苦労をかけたね。 その日の昼過ぎに修郎は再び目を覚ました。 気がついたかい?ああ。 まだ起き上がるな。今動いたら2度と動け
なくなるぞ。 たまたまわしの追いが通りかかったから
良かったものの。 あのままじゃお前は今頃どうなっていた
ことか。 なぜこんな無茶なことをした? 1
人で傾き山に登ってみたかったんだ。 全く若いのはこれだから困る。山に登ることより息子の教育を大切にしろと大地に言っておけ。 父さんを知ってるの?
ああ、村じゃ有名だったよ。白がねんとこの親子はサ度の飯より山が好きだとな。 そうなんだ。俺も負けないほどの山好きだ。この怪我が治ったらまた挑戦するんだ。 まだわからんのか?山を侮ってはならん。 この山でもお前のような若者が活落し、命を落としているんだ。 それが怖くて山に登れるか。いててててて。 いいから聞け。この山にはな、過去に無いこんなことがあった。山に登るものなら知っておかなくてはならない。 言い伝えだ。お前も登山家のはしくれなら戒しめとして覚えておけ。五郎は父の知り合いであるこの年配の女の話を聞くことにしました。 この
上ハの里と傾き山は 昔からそり立つたくさんの岩と森に囲まれ
ておった。 人の数も家の数も少ない。
この里に 1人で暮らしていた若者がいたんじゃ。名
はき索と言った。 幼い時に父親をなくし、母の手1つで育て
られた。とても貧しかったが吉作は たましく成長した。だがその母親も一作が
20十歳の年に病が元でこの世を去って しまった。
1人になってしまった金作は山でキノコや 3歳を取ってそれを売り歩いて暮らして
おった。 はいりませんか?今日はうまそうなものが取れました。 今日はいらん。帰ってくれ。 そうですか。また来ます。キノコはいかがですか?これ見てくださいよ。形も色もいい。安くしておきますよ。 あの、いずれえんだけど、もう家には来ねえでくれ。あんたの持ってくるものはわしらでも取れる。 そうですか。分かりました。 どうせなら高い山に生えとる岩竹でも持ってこい。 それならこうてやる。岩竹とは高い山の
岩肌にだけ生えておるキノコじゃ。取る ことは大変難しく。砂を頼りに絶壁から
書き取らねばならん。油断をすれば高い 岩肌から落ちてしまう。
だが取れたものを売りさけなくなった喫 の余地はほとんどなかった。
喫 を取ることにした。
彼にとっては初めての試みで高い山に登る 危険な仕事だ。それだけではなく長時間
岩肌にへりつくという辛い体勢の作業だっ た。
だが初めて見る光景が辛さや疲労その他の ストレスを柔らげてくれた。
これはすごい 想像以上にたくさん生えておる。
に取れた岩竹は香りが良くかなり高いで皆 が買ってくれた。そして驚くほどたくさん
の人に売れた。 貧しかったの暮らしはいくらか福になって
いった。 そんなある日。
嬉しいなあ。儲かるのもそうだが、 たくさんの村の人たちと関わり合えておる
。おらもやっとみんなに認められ村の役に 立っているんじゃ。さあ、
始めるか。今日は今まで行ったことのない 3つ坊主のは外れにある山にしよう。
あそこにも必ずたくさんの岩があるに違い ないだ。
そこは今でもある険しい山だ。 昼食を早めに済ませるとは岩の割れ目や底
そこに生えている数少ない木を伝わって たった1人で岩の頂上に立ち、改めて岩肌
を見た。 やはり思った通りじゃここもたくさん生えている。 そう言うと岩かにある松の木の根に縄を縛りつけてその縄をしっかりと掴みながら絶壁を少しずつ降りていった。 これでまたみんなのためにうまい岩をたくさん提供できるぞ。 そう思うと吉作の心は踊り上がり、喜び
ながらひたすら岩を削り続けた。 持ってきたかはまた琢間にいっぱいになっ
た。 見ると足のすぐ下に腰をかけるほどの
小さな岩棚があった。 の1番橋の結びコブを掴み、背筋とつ先を
思いっきり伸ばすと、ようやく 足の先が棚に届いた。そしてその岩棚に腰
をかけると大きく息を吸いった。 やれやれ。
なんとか人休みできそうじゃ。 ちょうど良い休憩の場所だったが、それは
絶望の闇につがるお年穴だったのじゃ。 苦しい体制から自由になった人間は身も心
も解放されて大らかになる。 作は片手でを握って仕事をしていることを
忘れてしまい、握っていた砂を離して しまった。そして少しの間
でしまった。 どうやら
疲れが出てきたようだ。 さ、戻るとするか。
はあ。 自然の法則とは恐ろしいものじゃ。
喫の体重を支えて伸び切っていたは喫が棚に降りた時に手を離しため徐々に上がっていき、手の届かないところに行ってしまった。 信じられない。
そんなことが本当に起こるのか? 山は神秘があり、時には照明がつかぬほど恐ろしいことが起こるのじゃ。喫は驚き、しばらくとしていたが、なんとかを掴もうと自力で岩肌にじの登った。 だが完璧にはほとんど手がかりがなく、何
度登ってもには届かず滑り落ちてしまう。 もはや自分の力ではどうすることもでき
ない。索は高い山の小さな岩肌にたった 1人取り残されてしまった。
はあ。 しまった。
ああ。 誰か助けてくれ。
助けてくれ。 索はただ子供のように泣き叫び続けた。だ
が彼がここで助けを呼んでいることを知っ ているものはいない。
作は村での交流はほとんどなく、彼がどう いう人間かを分かっている存在は1人もい
なかった。 岩を取ってそれを売って生活をしていると
いうことだけは知らされていた。 せめて
いつものようにわずかではあるが人が 雪かう2つ坊主の山の岩肌で仕事をして
いれば峠を通りヒ雅に向かう人に見つけて もらい助けを呼んでもらえたのかもしれ
ない。だが 彼が取り残されている場所は人が誰も通ら
ない。彼自身も来たことがない3つ坊主の は外れにある山作
の家臣と未の誘惑がこのような事態を招い てしまった。
索は 懸命に叫び続けた。してくるはずのない誰
かを懸命に求めて フーンはそれだけではなかった。張り上げ
ていた喫の声がかすれ、それがこだまして 村に届いた。
その声は 誰が聞いても
人の声には聞こえなかった。 物の声がする。助けてくれ。 助けてくれ。 おそらく天狗じゃ。
しばらく山には行けんな。 悲しく叫ぶ喫の声は化け物の声に思われ
恐れられた。 それでも
声を限りに叫ぶ喫をらうかのように秋の日 がくれて行き、それと引き換えに今度は
寒い風が厳しく喫の体に吹きつけた。 それから2日経ち、3日が過ぎていった。
この話の中で悲しく恐ろしいことは3日も 経ったというのに誰1人必作がいなくなっ
たことを気にかけるものがいなかったと いうことじゃ。
吉作は 上と寒さで意識を失いかけておった。
岩の棚から落ちないことが不思議ではあっ たが、おそらく日頃の仕事を体が覚え込ん
でいたからであろう 声はもう出せなかった。代わりに目からは
大粒の後悔の涙が出ておった。 誰も来てくれん。
もしらにおっや神さんがこんなことにはならなかったのかもしれん。オは 1人ぼっちじゃ。 1
人ぼっち。喫は改めてそのことを実感しておった。はるか下の森では紅葉が色鮮やかであった。 綺麗だな。
吉作は上と疲れ、そしてろに寝ることもできなかったから、おそらく意識は猛としていたのであろう。見動きした時に小石が落ちていった。それはゆっくりとるで葉が舞い降りるように見えた。 空には相変わらずが輪を描いて飛んでいる。 鳥のように空を飛ぶことはできんだろうか。ここから飛べばあのビのように中を待ってふわっと降りられるかもしれん。 そう思うと喫はゆっくりと立ち上がり、とうとうと岩棚から身を投げてしまったのじゃ。 は一体何のために生まれてきたんじゃろう。谷間の紅葉が綺麗じゃ。あの中に入りたい。 その美しさの中に喫は消えてしまった。 話はこれでおしまいじゃ。 消えたってどういうことだよ。喫はどうなったんだ? おそらくこの話を伝えたのは作本人かもしれない。 誰にも知られずに行方知れずになった男の話を誰が伝えるんじゃ。 そうか。喫は奇跡的に助かり生き残って自分の体験を戒しめとして伝えたのかもしれないな。 いずれにしても人は自然の前では無力なのじゃ。 そして人は決して1人では生きてはいけん
。 なすにも周りの力がなければ成功はしない
ぞ。そのことを 忘れるな。その時家の戸が勢いよくシゴ郎
の父地が入ってきました。 シゴ郎。 良かった。
本当に良かった。 父さん ごめんなさい。 ごめんなさい。
2人は涙を流しながら抱き合いました。 傷が言えたら
うんとしかありな。 ああ、しるとも
覚悟しとけよ。 集郎が聞いたこの話は吉作落としと名付け
られ、 文庫の民和として伝えられてきました。
私たちも山に登る者たちのいや人生を 生き抜く全ての人たちの戒しめとして
これからも世に伝えていこうと思います。 しまい
ということで第 129や喫作落としお送りいたしました。 はい。
はい。これはいろんな意味で怖い ね。
はい。 ま、怖い作品だよね。
はい。 ま、テーマはですね、
油断は命に関わることがあるという。 あ、そうですよね。
ま、僕があの客職した作品もそうですけども はい。ま、原作もね、
そういったことをテーマとして、え、書かれたんじゃないかなっていう、ま、民和に基づく話なんていう風に聞きましたけどね。 すごいめ、
そういうことなんだろうなと思います。 はい。
あと人って 1
人で生きることはできないんだなと。 うん。そうですよね。
やっぱり人との関わりっていうかね。 うん。交わりの
大切さっていうのがね。 うん。ま、
この作品を通じて通感しましたよ。 しました。本当に
あとは自然の恐ろしさですね。 これは現代でも怖いですよ、やっぱり。
うん。 山に1人で
登るなんてもの他だと。 いや、怖いです。怖いです。本当にもう
海も怖いよね。 あ、そうですよね。命に関わっちゃう。 1
人で泳いじゃうとさ。 うん。うん。
サメに襲われたり、 あと溺れたりね。し誰も助けてくれないみたいなあるからね。 誰も助けてくれないが怖いですね、本当に。
あと油断のエピソードってありますか? ああ、小さい頃にですね。
あの、よく遊んでいた遊具から、あの、ロープを伝っていく、落ちたことがありまして。 ああ、はい。しか耐えないとやっぱ
はい。期待を切ったことがあります。 うん。
頭じゃなくて良かったよね。 いや、打ってないと思いたいですよ。あ、打ったんだ と思いたいです。
だから物覚え悪いんだな。 そんなことはないですよ。
あと山のエピソードってありますか? あまり山は登ったことはなかったんですけれども、でもやっぱりあの頂上に登った時のあの景色運会がもう最高でしたね。本当に。 あ、それがね、楽しみでみんなそういう風に山を求めるんでしょうね。 魅力的ですからね。山もてください。
はい。 ということで第129
や日本のお話喫落としをお送りしました。 次は世界のお話をお送りします。
それではその次の夜まですやかな時を 良い夢を
お相手は浅井ゆ優ゆ優と 漬けらまみでした。
それでは皆さんおやすみなさい。 次回第130
夜のお話丸かじりはドイツのお話ヨハンボルフガングフォンゲーテの作品若きウェルテルの悩みをお届けします。 世界は牢獄だ。人は本来ている力を
閉じ込めて無意味な欲望だけをさらけ出し ている。何も知らないままなく欲望を
求めるのが幸せなんだよ。後外で武踏会が 開かれるんだ。君も参加しないか?ダンス
はお得意のようね。 どうか私のパートナーになっていただけません。初めて会った方に慣れ慣れるしいわね。あなたにはアルベルトがいるでしょ? 失礼ですが、アルベルトというのは 彼女の言い付けよ。またお会いできませんか?あなたの清らかさが好きです。大切な友心に感謝と経緯を込めて。 これからも僕の良き友人であってくれ。 僕にはどこにも居場所がない。また牢獄に
逆戻りだ。間に合く。早るな。誰も傷つけ てはいけない。僕が舞台から去ればいいん
だ。君はみんなの心に大きな傷をつけたん だ。次回もお楽しみに。 今回のお話皆さんの心の中に残りましたか? よろしかったらご意見もたくさんくださると嬉しく思います。では次回もご視聴お願いいたします。

☆日本や世界に伝わる多くの物語を元、劇団四季 俳優が様々な演出・BGM・効果音、物語の解説付きでお届けするボイスドラマ。

☆通勤や家事や作業、トレーニングや散歩をしながら、湯船に浸かる時のお供に、勿論寝る前にも。その他、ラジオ感覚で片手間に聴けます。今回は大分の民話・・必然に起こる怖さを表現しました。是非 お楽しみ下さい

※おはなし まるかじりをいつも聴いて下さるファンの皆様・・大変お待たせして申し訳ありません。これからも御愛顧の程よろしくお願いいたします。

☆自動字幕からあなたの言語に変更できます。

☆正しい日本語を学びたい方にお勧めです。

◎この作品はフィクションです。人生に大切なテーマに基づいた表現を心がけております。その為、作品に登場する言動や表現が過激になることがありますが、すべて架空のものです。決して真似をせずにフィクションとしてお楽しみ下さい。

☆脚本・構成・演出 浅井優
 
☆出演者  浅井優・瑞慶覧真弓   語り・・浅井優 

☆イラスト協力 大野恵里佳 モノクロコッペパン 浅井優 
☆テーマ曲 ◎オープニング『流水歌』 音々亭 ◎エンディング 『BENIFUDE』 Chamimi Ks
☆挿入歌 『Misty Hollow』Peritune 『冬の灯台』『陽炎』 甘茶の音楽工房 ほか

☆次回作 若きウェルテルの悩み  URL  

☆チャンネル登録はこちら https://www.youtube.com/channel/UC1rmGoDoreJ7oZcrMf50x1A/

☆協力 ジンセイプロ(浅井優のお仕事依頼先)https://www.jinseipro.com/inq/index.php

☆ユーアクトスタジオ HP(演技を学びたい方)   https://sites.google.com/view/yuuactstudio/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

☆スタンドFM https://stand.fm/channels/5ed98a999c38bc03261f5aa0

#劇団四季役者の朗読 #ボイスドラマ

1 Comment

  1. 世界初の女性エベレスト登山者って、田部井淳子さんのことですね。
    1975年ということは、今年でちょうど50年になりますね!

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