【朗読】佐々木味津三著 右門捕物帖 「第三十六、子持ちすずり」 ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房
佐々木三蔵町う門取物町第36話小持 スり 1その第36番手柄ですことを起きたのは 正月中旬襟りに行ってまたやぶ入りの15 日でした 話せるねく1月断罪雪やコンコンちくしめ 降りやがるなと思ったら今日に限ってこの 通りのポカポカ天気なんだからねそう行き ましょう旦那出かけますよ天下この日を 喜ばぬものはない従って電力が 帯びた正しくはめを外してやってきたとて 不思議はないのですほ年高は何ですそのた は行くんだ行くんだ出かけるんですよお 寺参りかいこういうことを言うんだからな 正月早々演技でもね今日は一体何の日だと 思っているんですかよやりじゃねえですか 世間が遊ぶ時きゃ人並に遊ばねえと顔は 立たねえんだ行くんですよ浅草へへお前が な年中や入りをしているようだが今日は お前よのや入りか怒りますからええええ そうですともどうせそうでしょう何かと 言うと旦那はそういう風に白上にできて いるんですからねけれども物事には気合い というものがあるんだ気合いというものが ねよしが年中や入り男にできていたにして も行きましょう旦那どうですと羽を広げて 飛んできたらよかろう行こうぜ主は23 可愛いお前のことだまではおせ辞を使って くださらねえにしてもちっとどうにかいい 顔をしたらいいじゃござませんかいい顔ね えい旦どうですかよ 悔しいな行かねえんですかい旦那えい旦那 どうあっても行かねえと言うんですかい だんだんと声を競り上げながらだんだんと 岩石から顔を競り上げてひょいと覗いて みるとむっつりの名人がおかしなものを こたつの上に広げて仕切りと覗いているの です阪子1枚に書いた江ず面でしたここの ところ本合通りこここちら 兵寺ここ受け [音楽] 裏門阪子一ぱに書いたミトリ図の要所要所 へそういう文字を書き入れて悟を歌受け 裏門と記したその門の横の道に長々と 寝そべっている人の姿が見えましただって ねすごろにしちゃ上がりがねえようだが なんですか旦那えいちょっとこれは何です かよ人が寝ているじゃねえですか人が うるさいよいいえうるさあね旦那ことが こういうことになれゃ破入りは素人に日べ したって構わねえんだ本郷の歌受といや香 のあのお親敷にちげえねえがその裏の人は 何ですかい人は誰がそんなところへ寝かし たんですか いらないよいい悪な教えたっていいじゃ ねえですかよでもお前おいらは白条だと 言ったじゃねえかどうせ私は白条さ覗いて もらわなくたっていいですよどういうこと を言うんだからね物は気合い言葉ははずみ のものなんだつい言葉のはみで言っただけ なんですよ主は2世3旦那と5世6世2人 とも未だに1人目でいるが不思議だが ちょっと電力女じゃねえかと人様が影口 聞くほどの中じゃござませんか穴なら穴と いやいいんですよなんですその長く寝て いる人間は変視人だよ変視人そう行けねえ とんでもねえことになれやがったねどこの誰がこんなつけ届けをしたんですかい呆きれたやつだなもっと全倒に物のを言いな届けとは何を言うんだよた間違足し違いに若い家けがやってきて前は後受家のものでござる [音楽] この江図面にある通り屋敷の裏門前に 怪しい視がござる言えお出し願いたいと 駆け込み訴体をして帰ったんでさっきから 不思議に思って考えているんじゃねえかよ 一向に不思議はないね駆け込み訴体があっ たら考えることはねえさっさとお出まし なさいりゃいいでやしょ仕様のねやつだな お前の花は飾り物かよこのエ図麺を嗅いで みな差し付けられた阪を嗅いでみるとぶと かぐわしいお城いの匂いが染みついている のですあてね劣品の匂いがするじゃござん かいだから不思議だと言ってるんだ 飛び込んできたのは立派な男のお侍だよ それに持ってきたこの髪には歴とした女の 移りガが残っているんだしかもこの主席を 見ろ糸の図面は滅方まずいが所どへ 書き込んである字はこの通り滅方うまい おえ龍の女文字ださてはこいつ手数が かかるなと癌がついたればこそ考え込んで もいたんじゃねえか気をつけろいやり やったに当たってもただ当たっているん じゃねえやと支度しな 嬉しいね叱られて喜んでやがなこのや入り やっ気をつけろいときたもんなえ帯でござ んすお召し物でござんす気をつけろいと来 たもんだおいら同じセットを箱にしても ただ履くんじゃねえやへいお吐き物おり せったお次はかごとございどこにいるんだ まだかご屋来ねえじゃねえかよおっと行け ねえ呼びに行くのを忘れちまったんだ めんどくせえ行ったつもりで来たつもりで 乗ったつもりであそこまで歩いていってお 怒んなさいましよいい天気だねたまらねえ なコアルビアに小春アルビアコアルビア 電力女にしてみてとはどうでござんす行く ほどに急ぐほどに町は破入り木はポカポカ より湯島の辺りつく羽の音がどかにさえて 江戸は また泣き春でした 2エズメ通りに印象寺の脇から小道を折れ て川裏門の前まで行ってみると辺り一ぱの 人に囲まれてなるほどその裏門の左手前に 新しい雲をかぶった長い姿が転がっている のですしかし出っているのは最よりの地震 版の小役人が3人きりで川家のものらしい 姿は1人も見えないのでした 当じゃなずっと初めからお前らだけかそう でございます歌手様の方々は姿も見せませ ぬ知らせがあって駆けつけてから私ども ばかりでござります不思議というの他は ない天子人の上身分はどうあろうとも例え の人であろうともこの通り屋敷の近くに 怪しい死体が転がっているとしたらせめて 小物の1人2人見張らせておくが当たり前 なのですまししてや駆け込み訴訟をした ものは確かに過家のものと名乗っているの にその過中のものが1人もいないとは機械 先番でしたよしよしなん違があろうを晴れ てみな君悪そうにのけたのを近寄って じっと見ると編集人がまた機械ですハおり 墓代償も立派な侍でしたしかもその死に方 が尋常ではない手足顔耳鼻首筋外へ出て いる部分は橋から橋までひくれとなって 一面に火傷をしていのです そう一見ね確かにこいつは火傷だ火傷だ 市端に歴としたお侍いが火傷をして死んで いるとはなんたることですとんでもねえ ことになりやがったね気をつけなさいよ 危ねです癌をつけ違いますなよ立ち町ちに 電力が目を丸めました誠や機械 先犯に歴とした日本が火傷を追って死んで いるとはここにも累のないことですしかし 不思議なことには全身となって焼け立たれ ているのに来ている着物には焼け焦げ1つ 見えないのでしたばかりか墓も羽織りも ぐっしょりと濡れているのです死体の周り の道もまた一面に濡れているのですはてな 大きな火傷だがねおい電話にえい今は冬か いじじゃにもほどらとけたことを言うと 起こりますぜ本当に1月15日上の真町に 決まっているじゃねえですかよ江戸はフら ねえが定さ飯香川はお行きだろうね何を ベラボなことを言うんです香川は北雪の 名称冬は雪と決まっているんだ香に雪が 降ったらどうだと言うんですかよ別にどう でもないがおかしな火傷なんでねちょっと 聞いてみたのささてなあどの辺りかな 突然不思議なことを言って伸び上がり 伸び上がり川家の屋敷の模様を仕切りと 見調べていたが何事か素晴らしい癌がつい たと見えて爽やかな笑いが登りました なんでいそうかいなるほどあれかとんでも ねえ火傷の匂いがしてきったしかしやった な100万国のお屋敷へ素でも入れが どなたかご家中の方はいませんか のつくように言った声を聞いて胸れたがっ ていた群衆の後ろからつかつかと影が 近寄りました年の頃28区の若い部下です 慣れしげに名人のそばへ歩みよる と慣れ慣れしげに呼びかけました先ほどは 失礼目星がおつきか先ほどと申しますと もう忘れか下ほど駆け込んでいったわこの 手前じゃおおなるほどそなたでござったか 機殿ならばなお結構でござるどうやら目星 がつきましたが自と不思議なもので火傷を しておりますゆ故えお尋ねせねばなり ませぬお隠しなさらば千技の妨たげ隠さず にお証しくださりますよよろしござり ましょうもうす段ではござらぬお尋ねは どんなことじゃ 様の健上行きは確か毎年今頃お取り寄せの ように受け承回っておりますがもうお国元 からお腹首でござりまするか運んだんでは ない知っての通りあれは日中をいむ故え 夜道に夜道を続けてちょうどべこの裏門 から運び入れたばかりじゃやっぱりそうで ござりましたか多分もうお運びと睨みを つけたのでござりまするがよそれで謎が1 つ溶けました驚いてはなりませんぞこの 変士人はその雪で死にましたぞなん雪そう か雪で死んだと 申しの小声死んだものは火傷そっくりじゃ とか聞いておったが雪か雪であったか今更 のように目を丸めました剣城行きは蚊国の 名物同時にまた江戸名物の1つです将軍家 とでも夏暑いのにお変わりはないそのお口 を癒すために香川ダイナゴンが かノー100万国の異性にかけて冬奥元で 雪を凍らせ金に糸めをつけずにこれを江戸 ご本に運ばせて本郷のこの親敷内の幸室深 まで蓄え土曜さ中の王道吉術を選んで龍栄 に権するのが毎年の吉例でした 召し上がるのはせいぜ口か口のことで上がりになる方は 800万国の将軍家健上するのは 100万国のナゴンが大きいのですそれをズりとだ睨みで睨んだ名人の脳さえもたい素晴らしいことでした [音楽] しかしそれで謎が溶け切ったのではない第 1はこの変士の裏に何事か恐ろしいらみと 秘密があるかないかの千技です恐ろしい 秘密があるとしたら何者の仕坂第2に 起こる謎は言わずと知れたその戦技です第 3には人 のそれっと顔色を読み取ってここぞばかり しり出たのは電力でしたあのい旦那少々物 をお尋ねいたしますがねなんだうるさい いいえうるさかねえさすがに偉いもんさ ちょいと睨んだかと思うとこいつは雪だと ばかり立ちまちいをつけるんだからねも雪 で死んだに不足はねえがそれにしたって何 も人が殺したとは限らねえんだ自分で雪に はまったって結構死ねるんだからね気 に入らねえのはそれですよ偉そうなことを 言ってもしもてめが好きんでここへ死んだ のだったらどうなさるんですかい仕様の ねえやつだなそんなことが分からなくて どうするんだ1目見りゃちゃんと分かる じゃねえかよ自分ではまって死んだものが こんな道端に転がっているかい様の生村は 確か7つ終わりのはずだ夕べ運び入れた 土作れにそのどれかへこかし込んでおいて 夜中か明け方か小声だのを見ましてから そらぬ顔でここへ転がしておいたに決まっ ているんだそんなことより下種主人の戦龍 が大事だそっちへ引っ込んでいな知りたい のはまずそのです 呆然として佇んでいる川家の若侍村のそば へ歩み寄ると何か手ずを引き出そうという ようにやんわりと問と問と問いかけました 何もかも正直にお証しくだされますよほど 八丁堀りへわざわざおいでのことと言い こうして今ここへお立ち合いのご様子と いい特別に何かご心配のようでござります が肥伝このご人とお知り合いでござり まするか同薬じゃなるほど同じ川家の 五道薬でござりまするがこのお気の毒な 最後を遂げたお方は何という名前でござり ます松坂が神とおいじゃお役は何でござり ます奥室じゃ奥室なるほどそうでござり ましたか人の胸にピンと蘇ったのは朝ほど のあの江面の字のうますぎたことでした どうやら本筋の匂いが仕掛けてきたのです なるほどご有質とあってはご兄弟でござり まするかお連れ合いでござりまするか知り ませるがお土りのご夫人も字がうまいのは 当たり前でござりましょう [音楽] [音楽] あの絵面をおきになったごは真っ坂様の何に当たるお方でござります?あのき手を女とお見破りか見破ったればこそお尋ねするのでござりますお芋でござりますのか?いや内じゃほうごかないでござりまするか?私はわこうござるいくつぐらいでござります 23種のはずじゃ お顔はジの部じゃ何ジの部なるほど美人で ござりまするか美人とする とこと穏やかでないいくつかの不審が急激 に湧き上がりました第1夫がここで返して いるというのに妻なる人がちらりとも顔 すら見せないことが不思議です妻さえも顔 を見せないというのに目の前のこの若侍が ただの動というだけで核のごとに力コブを 入れているのが不思議です第3人不審は 未だに川中のものが1人も顔を見せない ことでしたこれだけ騒いでいるのにしかも 返を遂げているのは奥遣いの憂室であると いうのにその科学家が知らぬ顔であると いう方はない画然明人の目は光ってきたの です 雪が口を効かねえと思ったら大いだその ご内室に愛とござりまするがお住まいは どちらでござります住まいはついこの道 向こうのあの外長じゃが会うならば わざわざお出かけなさるには及ばぬ先ほど から人に隠れてその辺においでのはずじゃ においでござりまするかそれは何よりどこ でござりますどのお方がそうでございます どのお方もこのお方もない手前と一緒に 参って ついでその辺に隠れていたはずじゃがって なおりませるなおよ殿およ殿どこへ起き じゃおよ殿よというのがその名と見えて人 をかき分けながら仕切りにあちらこちらを 探していたその若者が突然あっと けたましい叫び声を放ってド谷とそこへ 打ち倒れました嫌です嫌ですどこから飛ん できたのか物理とその喉に刺さったのです ちくしょそういけねさあ大変だましちゃ だめですよ旦那そっちじゃねえこっちです よいえあっちですよU電録がこごとく肝を 潰しておに孫ごまこちらに孫ごま1人 でめきながらかけ回りましたその後から 軍衆もうろうろと走り回ってさがに蜂の巣 を落ちついたような騒ぎでした しかしむっつりの名人1 人はニヤニヤと笑っているのです 悔しいね何がおかしいんですかよ笑い子じゃねえんですよ矢が来たんだ矢が大将から服を出しているんですよ もう死んだかい?何を落ち着いているんですかよせっかくの手ずをなしにしちゃめと思うからこそ慌てているんじゃねえですかのそしていりゃ死んでしまうんですよ ほほなるほどもうあの世へ言っているな潮 がねしなしておくさ実に言いよもなく 落ち着いていのですのっそり近寄ると騒ぐ 色もなくじっと目を光らしてその矢の方向 を見調べました左からではない右から来て 刺さっていのです左は川家の屋敷だがその 右は道1つ隔立ってすぐに印象寺の兵続き でした兵を越して大学を辿って伸び上がり ながら寺の形帯を見調べるとある距離は ちょうどい頃の123元上から狙って いかけるには格好の高い小老が見えるの です よしもう当たりはついた騒ぐには及ばねえ 死骸にもはねえ若侍も音切れたようだから 仏たちは2人ともお前らが運んでいって 預かっておきな川家から何か苦情があるか もしれねえが混臨剤私ちゃならねえぜいか い忘れるな よした地震版の小物たちへ命じておくと その場に小老戦技を始めるだろうと思いの 他にくるりと向き返りながら川外お屋を 目指してさっさと急ぎました 3腹が立つねどこへ行くんですかよどこへ 小老はどうするんです矢はどうするんです カのごとに立ち浮かぶを始めたのは電力屋 の成男ですのおっしゃい ものしげ今更なんぞ言ったって無駄骨折 おりなんだ矢が来たんですよ矢が七夜の 吹き屋の矢とは矢が違うんだプつりと 刺さって血が出たからにはどやつかあの 小老の上から狙っていかけたにちげえねえ んですよ早いところをあっちを選した方が 近道じゃねえですかようるせえな黙ってろ [音楽] やかましく言ったのが当事でしたちうちと世話の焼けるやつだ 6 つ流門が無石をつかよこれが桂マ係かりのめて手戦技おいらが 18 番の差して手じゃねえか考えてみろおよ殿のとかごがいのに雲が隠れしたんだ閉めたと思って探していたら物理と天から矢が降ってきたんじゃねえかよ [音楽] 字もうめえが狙い屋も人に引けを取らねえ 飛んだ朋え半額もいねえとは限らねえんだ 右が臭いと思わば左を洗うべしむっつり 極めつきの奥の手だよちげえね俺らしい ことになれったねことはそうおいでなさる と電力屋のなり方もネ色が違ってくるんだ や穴まみ穴キツ穴穴探しと来ると足がまた 自慢なんだからねパンパンと立ちまち かつけてめりますからお待ちなさいよ言っ たかと思うと電力自慢の1つげ老きに嘘は ないまたく暇にあの奥有室松坂神ゴのお屋 を見つけたと見えて左並びの3元目の前 から仕切りと手を振りました降りそうか いるんですよ年もちょうど23種まさに まさしく別品の女ですよほらほらあの正子 に映っている影がそうですなるほど玄関脇 から小庭をすかしてみると日当たりの縁川 の生事に生めえた女の影砲が見えるのです しかしそれにしては矢のうちの静まりすぎ ているのが少し変でした人にも確にもこの 家のある字が返たというのに声1つ話し声 1つ聞こえないばかりか人の足音物の音も ひっそり耐えてさがに死人の家のようでし た少々おかしいなこいつちっと何物かも しれねえぞ岩石から入っていくと静かに 上がってするとおもなく生事を開けました 同時ですñosんでいた影砲がぎょっと なって振り返りましたしかもその顔その色 血の毛は1つもないのですまるで視人の ように青いのですばかりか全身に恐怖の色 を表しながらブルブルと震えていのです じろりじろりとしばらく女の姿を見 ながらめていましたが意外な目ですズりと 思いもよらぬ声が名人の口から放たれまし たそなたった女中だな返事せい返事口は ないのかだが黙ってブルブルと震えている ばかりでした おしっかおしかと言って聞いているんだ耳 が遠いのがいいというように首を振ると 不思議です恐ろしいものをでも教えるよう に黙って女がそこの小机の上を指さしまし た 歩み寄って覗いてみると謎のように神切れ が1枚没ポ念と乗せてあるのですしかも それには容易ならぬ文字が見えました さらとやかく愚痴はもうすまじくそろ夫を 恥ずかしめそ相ろを積み思えば空恐ろしく お詫びのいしよも来れなくそろせめてもの 罪滅ぼしに私こと今より夫のおを 追い舞いらすべくそろ事はあの世へ参り なきゴ様に時々きお詫びたすべくそろまま この上我が罪の石感は無に小座 総々のことはよろしく取り急ぎ総路をため 乱筆の木は恩許しくだされたくそろかこよ 当てなはないしかしまさしく ですことも今より夫の跡を追い参らすべく 僧老としてあるのです万事はあの世へ参り 時々にお詫びいたすべく相老ともしてある のですその上我が罪の石感は無にご雑ろと いう文字さえ見えました どう考えても最初のお声が何の罪か自分の 罪を恐れて自ら命を縮めたかき置きとしか 思えぬ髪切れなのです なるほどそうか振り返ると未だに青ざめ ながらうち震えている女中に問いかけまし た そのかき置きに驚いて物も言えなかったんだなえそうだろう?違うかい [音楽] そそそうでござます これを見るともう塔に死んでおるはずじゃがこの家のどこかに死体があるか [音楽] いえうちには影も形も見えませぬこの鍵置きを残してどこかへ家でなさいました びっくりしていたところなのでござります そうかでの度に家でしたというか出かけたはいつ頃だ [音楽] ほんの姿でござります 出かけるところを見ておったか いえそれが不思議でござります こんなことになりましたらもう申し上げて も差し使えないでありましょうがうちの 旦那様が歯の表で君の悪い死に方をなさい ました故えびっくりいたしまして私も 騒ぎ出しましたら騒いではならぬ出てきて もならぬいいというまで女中部屋に入って おれと申しまして大変お叱りになったので ござりましたそれ言えお言葉通りあちらの 部屋に閉じこもって震えておりました ところどこかへばしなさったご様子で ござりましたがしばらく経ってまたお帰り になりましたかと思うと急に家の中が死因 となりました言え不審に思いましてごわ今 覗きに参りましたらこのかき置き1枚が ある霧りでいつの間にどこへお出かけ なさいましたものやらもうお姿がなくなっ ていたのでござります実に不思議なこと ばかりでした何ひつ謎の底が割れぬうちに ついから次へと絶え間なく機械事が重なっ たのです前木の手ずもまたこれならばと 思ってたりとした一方からぶつり物理と 切れてしまったのでした矢を受けて死んだ あの若侍村もそうです洗っていったら せめてその糸口ぐらいなりとも雪で返を 遂げたあの松坂神ゴの秘密が分かるだろう と思ったのに物理と矢が降ってきて全てを 闇から闇へ葬ってしまったのですそれなら ば最除のお子用と思って洗いに来たらその 女もまたこの始末でしたしかもかき置きを 信ずるならばすでにもうこの世の人では なくなっているのです名人は黙々と顎を なでなでじっと考え込みました手のけどが ない かかり所がないまるで糸口がないのです 手ずの橋もないのですしかも残っている 事実は事ごとが疑問事ごとが謎ばかりなの でした考え用によっては動だというあの矢 を受けた若侍が松坂神号雪で焼いた下主人 とも考えられるのです下主人なればこそ あんなに迷路を変えて力コブを入れたとも 思われるのでしたしかしそれにしては矢を いかけられたのが不思議です矢で狙われた という事実だけを中心にして考えていくと 生かしておいてはならぬために口を割られ ては不都合なために思いもよらぬ本当の 下主人がことの合別かれぬ先にいち早く 小老の上から意めたとも考えられるのです 認めたその下人は誰であるか疑っていっ たら死を急いだ最とも思われるのでした ことに髪切れに見える罪ぼし云々という 文字が疑わしいのです夫を恥ずかしめ相ろ うこと空恐ろしくとあるところを見ると あるいはおこよと矢をかけられたあの動の 若侍村が夫の目を忍ぶ中にでもなっておっ てその不を押し隠すために夫を動くのあの 若侍に謝めさせめたその若侍をまたおが 射殺し全てを闇から闇へ葬っておいて全て の秘密を包みながらこの衣装通り死を急い だとも考えられるのでしたまったね桂マは あるが打ち所がねえというやつだえい旦那 違いますかいそろそろと始めたのはなり男 です正月早そう旦那をバカにしたくはねえ んだがあんまり祝った口を聞くもんじゃ ねえんですよさっきなんとかおっしゃい ましたね絡めて千技がどうの桂マ係かりが 18番のと体操もなく祝ったお口をお聞き のようでしたが自慢なら自慢で早く大手を すりゃいいんだ大手を ね悔しいね恥ずかしいなら恥ずかしいと はっきりおっしゃりゃいいんだ照れ隠しに 黙らなくともいいんですよ第1位将棋が 桂マばかりでさせると思っていらっしゃる のが物の間違いなんだ近銀飛者今にふう 足なんぞはだのかもしれねえがって結構大手はできるんですよ立派な大手がね [音楽] えい旦なんな聞かねえんですかよやかましく言うのを聞き流しながら何か手がかりはないかと机の上の置きを今一度見調べました柿き手はまさしく女席も見事な文字と言うだけで何も手ずるとなるものはないのです [音楽] [音楽] 机の周りどこの間違いだ残らず見回したが その違い棚にそれを使って書いたらしい 阪子とすりがある霧りで何ひつ不審と思わ れる品はないのでした 謝ったねしかねやお前さん風をお持ちだと 言うから変わって大手をしてもらおうかね つぶきながらじろりじろりと直お念に あちらこちらを見ていたがふとその時気が つく と未だに内震えながら部屋の隅に佇んでい た女中の右手の指先に炭がついているの です腕の腹にも着物の多元にもまさしく炭 のシが見えるのですふでした何を思ったか と突さにやりと笑いながら違い棚の上の スりと紙を持ち出すと不思議なことを助に 命じましたこれ なおかけ何を震えているんだ急にそんなに 真っさに並んでもいいかけと言ったら早く 名かけ かきます かけとおっしゃれば書きますがなと申しますと [音楽] あんたの名前さそれから生まれたところ計方向に来たかそれまではどこで何をしていたか詳しく書きななぜかねんだよ八丁堀りのつりも門が言いつけだかけと言ったら早く描きな [音楽] じろりと鋭く睨みすえた名人の目を恐れ 避けるようにしながらそこへ座ると 震え震え筆を取り上げました 4私名はしげ夫と申します生まれは越後 柴田でござりますこちら様へご方向に 上がったのは昨日や今日ではありません私 13歳の時からでござります申しましたら ご不心霊ござりましょうがご家計ご主人 松坂神吾様はご用姿でござりまして奥様 およ様のご父気松坂兵様とおっしゃるお方 が栗本柴田の溝口班にやはりごとして 長らくお使いでござりましたよ私も自のお 稽古子方々ご方向に上がっていたので ござりまする がご先 ひエ様お亡くなり遊ばすと一緒にどうした ことやらご用しの神ゴ様がご自分から栗元 溝口班を五老人遊ばされましてこの江戸へ 参り去年夏より当川やはりごとしてご観 なさることになりました故え私も国元から 呼び寄せられましてまたまたご方向する ことになったのでござります嘘偽りはあり ませぬ何か私目をお互いのご様子でござり ますれが私の身に何1つ後ろぐらいことは ござりませぬこれでお許しくだされば幸せ にござります素情の意外はとにかくとして スラスと描き流した字のうまさ実に見事 です じろりじろりと目を光らしながら今書いたその文字とかき置きの自を見比べていましたがふんというように白くうとやん割り浴びせました争われないものさ似ているね [音楽] ど何がでござります 同じ人間が書いたものはどうご誤ごまくそうとしたって似ているということよ [音楽] 今書いた事とかき置きの事とはそっくり じゃねえかげというように青ざめてヤニに しげと名乗ったその女中が2枚の髪を わし掴みにしながら逃げ出そうとしたの しろいおいらを誰だと思ってるんだぴたり と抑えて座らせると畳みかけた単価もまた 急所をえぐりました慈悲をかけねっていう わけじゃねえ次第によってはいくらでも女 に優しくなるおいらなんだむっつりのうん が無石を使いベラボめお前のその手の炭は 何だ袖の隅は何だこいつ偽のかき置きを かきやがったなと睨んだればこそお前の字 を知りたくてわざわざ一筆物さしたんだ似 たりや似たり売り2つというのはこいつの ことだ 両方の字のそっくりなのが論より証拠だこの書き置きもお前が書いたんだろうどうだ?違うか [音楽] そうでござりましたかやっぱりやっぱりそのためでござりましたか?不になおかけとおっしゃいましたもしや私の字をお調べではあるまいかと書きながらもヒヤヒヤしておりましたんですがそれ入りました [音楽] いかにもこの書き置きは偽物でござります書きてもおっしゃる通りこの私にそいござりませぬが [音楽] ござりませぬが何だと言うんだ [音楽] 私がすき好んで書いたのではござませぬ人に施かされまして書かねば殺すぞと人に施かされましてやいやながら書いたのでござります へえへ 急に空模様が変わってきやがったね嘘じゃあるねえな [音楽] 今更何の嘘偽りを申しましょうあの方に殺されたらとそれが恐ろしくてお隠し申してたんでござりますれるがもうもう何もかも白除いたします奥様がでの旅にお出かけなさったなずとは真っ赤な偽りその奥様は人にさわれたんでござります [音楽] [音楽] さっておいて罪を隠すためにその方が私を落とし付けこのような偽のかき置きを描かせたのでござります誰だ?あの矢で殺された若侍か [音楽] いえあの方本当におかいそうでござりますどやというだけで色々ご心配なさいましたのにはんなことになりましてさぞやご胸でござりましょう [音楽] [音楽] さらった人は私を脅し付けた人は大口サブ郎という大方でござります どこのやっこだ 元は同じみ口のご室うちのご主人とはお会いでしご仙代松坂兵様のご門人でござります [音楽] 今路人か いえやはり当川師感なさいましてただいまはご室でござります [音楽] 何ご室?そろそろ声臭くなってきやがったな 1人かえ奥様も奥様もお勢います [音楽] それだのになんだと人の奥方をさらったんだ [音楽] [音楽] 存じまして私も実かしく思うているのでござります立派な奥様がござりましたら 2 人も奥様はいらないはずでござりますのに どうしてあんな手ごめ同様なことをなさい ましてさっておいでなされましたやら旦那 様の返事だけでも君が悪いのにおりもおり にらないことをなさるお方でござります どこへ行ったかわからねえか多分多分どこ だ日頃から特別になりしそうでござります 故え この裏側のお屋の与田中ザブ郎様のオタではないかと思われますのでござります [音楽] 何をやるやつだ?やっぱり有か いえ与田竜道のご支市範役でござります 何?弓の市販そうかとうとう本匂いがしてきやがったなで兄 へえとぼけた返事をするない 桂マがかりの爪てというのはこういう風に打つんだ気をつけろい作用でござりますかに?何が作用でございますか?だ実を用意しな実をまぐまぐしていたらよダ流の狙い屋でやられると言うんだよ怖かったら小さくなっていきな謎から謎いたのに突して一道の明がしたのです [音楽] [音楽] 時を移さず名人は教えられた球道市犯 より田十ザブ郎の住まいを目指しました 5しかしすぐに押るようなう門ではない 全ての秘密を握っているより十ブ郎は ともかくも香国お抱えの球道市範役なの ですうっかり乗り込んでいったら蚊が 100万国を傘に来て坂地を食わせるかも しれないのです2つにはまた弓そのものに も油断がならないのでした星や身には草龍 シコロ龍江戸5面の武器があったにしても 万に1つ物理とやられたらハリコや泥ザ工 の人間ではないばかりか電力という もっぱら手数のかかる男がすでにもう足な 細かく振わせて後ろにまつわりついている のです も浦選家というものがあるんだおいらも 裏門流で出かけるかね声を出すなよ以外 こういう風に回ってこういう風に来るんだ ついてきなそこの平続きの境から横へ回っ てくぐると忍びやかに裏庭へ押し入りまし たさすがに球道市販の住まいです広く取っ た庭には蛍古の山がずっと奥まで続いて そのこちらに車井戸に隣って物干ばひょい と目を向けると小アびの温かい日差しを 浴びてヒラヒラと待っているかの星物が 見えました実に目が早いのですへへ弓の 大将や山目だなバカを言いなさんなよやめ といや独り物に決まってるんだやモに匂い があるじゃあるめえし身もしねえうちから 人のうちのことが分かってたまりますかよ ところがおいらの花は匂いのねそのやめの 匂いまでが分かるからおっかねえじゃねえ かよそこにヒラヒラやっている星物をよう 見ろ稽古下地番どれもこれも男者ばかりで 女者は何ひつ見えんじゃねえかゲナンが 1人より田の対象が1匹人の数までが ちゃんと分かるよそっちの発表は下段の やつだこっちの差し子はより田の稽古だ いわばお前とおいらのようなもんさそら そら言ううちに変な声が聞こえるじゃねえ かや目ばかりの住まいに美しい女の声だ じっと聞いてみろ言葉は分からなかったが なんか真ん中に泣き叫んでいるような女の 声がギレギレに2人の耳を指したのです そうじっ手だドタバタしねえでついてきな よ同時につかつかとそこの怒って口から 押入りましたど誰だ誰だ変なところから 黙って入り上がってどこの やっゲナンとしき若いやっが飛び出してき て無りつこうとしたの相手になるような 名人ではないお前なんさ薬不足だ用の巣 までゆっくり進んでいろだっとあっさり草 の当てみをかまして寝かしておくと声を 頼りに奥座敷を目指しました いるのですいるのです今まで何かフらち 四国な攻め石感でもされていたと見えて髪 は崩れ背辺りも荒に乱れながら部屋の炭の 壁際に必死と身を寄せて美しい虫のように 泣きふしている女こそまさしくあのおこよ に違いないのでしたそのこちらに1人毒を 背にして1人どっかりと座っている体の節 に無芸者らしい金骨の期待が見えるところ を見るとそやつこそ紛れもなく救術市犯 より十ザブ郎にそう言いないのですこちら の城っぽい男は言わずと知れた夕室頭大口 三郎でしたひょっとなったようにその2人 が振り向いて見構えたのをずいっと入って いくと静かな声でしたよからぬことを おやりじゃな何この青そだ知らねえのかい おいらがむっつりのなんとかいう名物男さ 覚えておきな言うか言わないかのせナです 血を蹴って身を起こしたかと思うとより田 の十ザブ郎さすがに身のさき鮮やかでした 鉛筆を伸ばして後ろのところの飾り弓を手 に取る玄を張るつを張る一瞬の間に矢を つえると門問無用じゃうが来たとあっては これがよかろう受けてみろ叫んだのと一緒 にやさ勢もまた見事米人の喉首狙って キリキリと引き絞りました 危牛まさに線橋とい離れたかと見えた切な むっつりの名人また身のさき見事ですツと 身を走らせてより田の従ブ郎がい構えた 右前深へさっと入りましたと見てか十ブ郎 がくるりとねじ向きながら構え直そうとし たのをまた右へ焦って向き直りながらまた い構まえようとしたのをまた右へ向けば右 へ構えれば右へ右へ右へと避けて入る身の 軽さ足の速さ実に鮮やかでし 誠やこれこそ剣の奥義抜きこそしないが弓 に向かって剣を獲物に立ち向かうにはその 右前右前と入るのが奥義中の奥義でした左 へ立ったり左へ回っていたら左手と書いて ゆんでと読ませるくらいです避ける暇防ぐ 暇もないうちにいたれるのですは菅川 ムっつりの名人剣の道武ドの奥義弓矢の道 もまた名人でしたつつつつとやうを避け ながら木を見て一瞬パッと大きく身を 泳がして十ブ郎の右脇へ飛び込んだかと 見る間にいい寝色ですポカりと一つき草の 熱みがその日腹へ入りました表しやがら 100万国を抱えよ竜の休日が呆れるよ お膝本育ちの発長は技がお違い遊ばすんだ 大口のサブ郎おめも大口相手へかかって くるかうかかかかからずに悪物かい猿の ように歯を向いて浴室頭大口三郎が抜いて かろうとしたのでもないただの人ひねり です ふざけるな細1本でおまんまを稼ぐ羊の 痩せ腕がお戸自慢のおいらの相手になれる 経緯大なしくしておりぎゅっとねじにその 聞き腕をねじ上げるとズバりと切り下げた ような単価が甘くなりました盗みともねえ 真似をするにもほどがそんなに目玉を白黒 させずともうの小の黒い白いはもうついて いるんだ痛い思いをしたくなけりゃ素直に すっぱり泥を吐きな いえあのありがとうございましたおかげ様 でいところを逃れましたその白い黒いは この私が申します オロオろと泣き喜びながらまび出るように していったのは松坂神ゴの最除おこよです ただ今この私を前に据えておいて自慢たら とお2人で申しました故え何もかも分かり ましてござりますやはり私たち夫の人と 2人が疑った通りでござりましたと申した だけでば何のことやらお分かりではござり ますがそちらの大口三郎様はユも身の毛の よ立つ妊婦人でこさります忘れの2年前父 が高いいたしますと一緒に世前何より大切 にして地が偽造しておりました持ちりと いう名のスりが噴出したのでござります このの間にあります小さな霧箱の中がその 綴りでござりまするが石は塔の流美席機体 の名品でござりますばかりか不思議な言い 伝えがござりまして女の私が多様なことを あさに申し上げますのは心恥ずかしい ござりまするがこのない家にそのすりを 置けば必ず小宝が得られますとやら言体に ちみましていつの間に かこち理という名がついたとか申すことでござりますそれゆえ父もこの他大切にいたしまして人にも見せないほどに増しておりましたところ [音楽] 大口の三郎がさらって逃げたと申されるか [音楽] いえ初めは誰が盗んだものやら一向に分かりませなんだが 噴質すると一緒に大口様がふっと繰り元 から姿を消しました故えはておかしなこと もあるものじゃと不審に思っておりました ところ人の噂に間も なく友室頭としてお観なさいましたと聞き ました故え返を遂げた夫とも私たちも国を 離れて素を求め同じこの科学に使えまして 探っていたのでござりますところが ようやく23日前になってその証拠が 上がり天さえ大切な綴りはこの田様の ところへ誘頭に取りなしてもらった お礼代わりの新物として送られていると いうことがわかりました故えどうぞして 取り返そうと夫友ども心を暗いておりまし たところ実に大口様は人なお方でござり ますの夫ハことかはまいことか よしそれで分かりました暴かれては身をはめつ一層毒クばさまでこの路見しないうちに闇へホ葬と夜田の十ブ郎に力を借りてあの通り雪で焼き殺したというのでござりまするな [音楽] ではないかと存じまして今朝早く返ており ましたのを知ると一緒にあの得面を私が 書きしためましてあの不便な死に様を なさいましたお方にあなた様のところへ 飛んでいっていただいたのでござります 早速にお出くださいましたよ故えもう 大丈夫と心密かに喜んでおりましたら田様 も異様のない日人でござります秘密を知ら れてはならぬとあの小老の上から恐ろしい 矢をいかけたのでござりますそればかりか 2人で示し合わせてこの私をこんなところ へ手ごめ同様に押し込め妻になるの肌を 許せのと毛柄わしいことばっかり今まで 攻めさえんでいたのでござります私には何 から何までのご人ただもう嬉しくてあなた 様のお顔も見ることができませぬお察し くだされませルマも悲しみ喜び一時に 込み上げてきたと見えておこよはよめき ながら前近づくと小持ちりの切り箱を 抱きつめるように取り上げておろと泣き 続けました ちくしめこれで天録様もかやしを抜かさず にすんなという問題これからが忙しいんだ 野郎殿は縄にするんでしょうね決まってる 2人とも並べてついで引ったな立とうとし たところへ小に先へすーっと一影が 浮き上がりました後ろに若侍を2人従えて 癌の配り体のこなし小ずから貫禄品の 見える老家です随に名人五門の方へ 歩みよると重もしく呼びかけました 色々とお手数ご苦労でござったフのその 両面手前にお渡しくださらぬかあなた様は 何も聞いてくださるななも名乗りとはない 塔を川家に使えておるものじゃそればこそ の面目を持てこの一条世にも知らさずに 葬りたいのじゃ のものが顔を見せなんだのもそれがためお 渡しくださらば手前必ずおこよ殿に力を 添えて夫の間打たせましょういかがで ござるご 不評価言う言葉の橋名は名乗らなかったが まさしく川家のお住約です名人の顔に 怪神毛な笑が登りましたなるほど筋の通っ たお言葉しか分かりました100万国のご 加盟に傷がついては一般を預かるお方とし てさぞやご痛でござりましょうご処毛なら ばお渡しする段ではござりませぬ片けない すぐその両名を引ったてあう内の用意さ せいお子よ殿も参られよはいとばかりに およは泣き喜びながら小持ちりをしっかと 抱えて縄月の2人の跡を追いました嬉しい ことになり上がったね見眺めて電力が薬と やりましたでもちょっと足は気になること があるんだがねなんだよあの美しいよさん 嬉しそうに小持ちスりを抱いていったは いいが今日から赤い心女のお1人物になる んだどんな仏様からこだからを授かるかと 思うと気が揉めるんですよしかし名人は ニコりとも薬ともせずに黙々とも5六件先 でした
■あらすじ
正月半ば、藪入りの賑わいを見せる江戸の町。そんな折も折、八丁堀の御用部屋に駆け込んできたのは、本郷加州家の若侍。屋敷の裏門前で発見されたという奇怪な変死体の報せでした。同心のむっつり右門は、子分の伝六とともに早速現場へ向かいます。
被害者は立派な侍ながら、その死に様は全身火傷という異様なもの。しかし、不思議なことに身に着けた着物には焦げ跡一つなく、むしろぐっしょりと濡れています。右門は、この矛盾に満ちた状況から、加賀家が将軍家へ献上するために運び込んだばかりの「雪」が事件に関わっていると推理します。しかし、それはさらなる謎の始まりに過ぎませんでした。
■事件の鍵を握る謎
謎の絵図面:若侍が持参した現場見取り図には、美しい女文字と、ふわりと香るおしろいの匂いが。一体誰が、何のために?
連続する凶行:事件の真相に近づこうとする右門の目の前で、関係者が次々と命を狙われます。姿を見せない被害者の妻「おこよ」の行方は?
「子持ちすずり」の秘密:やがて明らかになる、名品「子持ちすずり」の盗難事件。このすずりが、今回の変死事件とどう結びつくのか?
黒幕の正体:複雑に絡み合う人間関係と陰謀。右門の鋭い推理が、事件の裏に潜む真犯人を追い詰めていきます。
右門捕物帖は、昭和三年(1928年)に発表されました。当時の花形作家、佐々木味津三の代表作。1929年には、はやくも映画化されております。おなじく代表作の旗本退屈男は、昭和四年より連載されております。
◆登場人物紹介
近藤右門……親代々の同心で、あだなは「むっつり右門」
伝六……右門配下の岡っ引き。無類のおしゃべりや
善光寺辰……辰九郞。夜目もきけば、投げ縄も命じんな、右門の配下。
あばたの敬四郎……八丁堀の同心
松平伊豆守……幕府の宰相にして、右門を信頼する
松坂甚吾……奥祐筆
おこよ……甚吾の妻
しげ代……松阪の奉公人
大口三郎……ご祐筆。松坂とは同弟子。
依田重三郎……依田流の弓道師範。
◆用語集
新春……ニイハル
巴板額……巴御前、平家物語に登場する大力と強弓の女武者。板額御前、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての女武将、吾妻鏡によれば、まずまずの美人であったらしい。
■目次
0:00 子持ちすずり 一
8:41 子持ちすずり 二
27:16 子持ちすずり 三
37:46 子持ちすずり 四
◆野村胡堂の著した最初の時代長編「美男狩」毎週火曜八時連載中!
◆吉川英治の傑作長編!「鳴門秘帖」毎週木曜八時連載中!
◆完結!野村胡堂の痛快時代劇「磯川兵助功名噺」
◆完結!山本周五郎の滑稽長編「楽天旅日記」
◆完結!吉川英治の悲恋物語「江戸城心中」
◆完結!山本周五郎の描く由比正雪「正雪記」
◆完結!山本周五郎の下町感動物語「むかしも今も」
◆完結!野村胡堂の大岡越前「池田大助捕物控」
◆完結!山本周五郎幻の直木賞作品「日本婦道記」
◆完結!吉川英治の描く日本の心「新編忠臣蔵」
◆野村胡堂の銭形平次
○長編
○短編
◆久生十蘭の捕物帖「顎十郎捕物帖」
◆吉川英治と云えばこれ「宮本武蔵」
◆完結!山本周五郎の傑作長編「風流太平記」
◆完結!山本周五郎の描く田沼意次時代「栄花物語」
◆完結!山本周五郎の描く芸とは?「虚空遍歴」
◆完結!山本周五郎の海洋ロマン「風雲海南記」
◆完結!若き日の山本周五郎の青春「青べか物語」
◆完結!佐々木味津三の旗本退屈男
◆完結!落語「牡丹灯篭」
◆完結!山本周五郎の仙台騒動「樅の木は残った」
◆完結!山本周五郎の最後の長編「ながい坂」
◆完結!山本周五郎の心「さぶ」
◆吉川英治の「日本名婦伝」
◆山本周五郎の長編リスト
◆怪談物を集めてみました
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3 Comments
ありがとうございます。
これから聴きながら眠りに着きます。
おやすみなさい~❤
残り あと二話. 寂しくなりますねぇ. ありがとうございます
結局は武士の体面か・・・