【東京国立博物館】佐々木蔵之介さんと巡る!東博コレクション展【仁王像がお出迎え!編】

よろしくお願いいたします
よろしくお願いいたします 彫刻担当の増田です。よろしくお願いいたします お願いいします。こちらへどうぞ。はい こちらの部屋では彫刻の作品を展示しております まずご覧いただきたいのがこちらの金剛力士立像です いや~圧巻ですね あの、この大きさでなくてもすごく迫力あるんですけど、この大きさになるともう そうですね。力強いですね こちら像本体だけで高さが約 280cm 足元にある四角の台座、こちらを合わせますともう約3mを超える大変大きな像です 元々は滋賀県の栗東市にあった蓮台寺というお寺に安置されていました ただ昭和9年の室戸台風によって門と共に倒壊して大破してしまいます その後修理を繰り返してこのように力強い形を取り戻したという経緯がございます ああそうですか。復活したってことですね この部屋が展示室がリニューアルいたしまして、そのリニューアルする時に、この金剛力士立像をどこに配置しようかというのを色々検討したんですが やはり金剛力士立像はお寺の門、入口である門に安置されますので、展示室の入口である左右に展示した方がいいだろうということになりまして このようにいちばん最初のスペースに展示することになりました いや確かに、入ってあの大階段があるんですけど、すぐそこにもう 像が見えてるので、いやそれは圧巻でした 本当に いや素晴らしい これ「あ」「うん」はそれぞれどういう役割があるんですか そうですね、口で「あ」って言った言葉と「うん」、五十音で言うと「ん」ですね。「あ」と「ん」が一対の関係になっているということで 二体一対で、という関係性でありますね 今ご覧いただいた阿形像が、少し体の動きが自然な動きをしていて、優美な感じ、穏やかな感じがある一方で こちらの吽形像はどちらかいうと、どっしりと構えて武骨な感じがあるという 「あ」から始まって「ん」で終わるので、やっぱり最後締めてる 最後締めて力強さがあると思いますね 金剛力士立像なので、正面から見ると筋肉の張りがあったりですとか、力強さを感じるんですが、実は背中側っていうのはまたちょっと実は正面から見た時と印象が異なるんです 見れるんですか。ぜひ 確かにいつも正面から見ますもんね 正面の上半身が筋骨隆々であったのに対して、背中側、少しぜい肉がついてるように ぽっちゃりとした肉付きがあります 本当ですね、丸みがありますね 下半身にまとってる衣の部分、先ほど正面から見ると、動きがより感じられる線の数の多さで、動きが感じられたのですが 背面側というのが線が少し省略されてるんですね なので、背中側にはどちらかというと柔らかみがあるという、そういったところに時代性が感じられるのが、この仁王像の特徴です 実際そのお寺に立ってる時は背中見えるんでしょうか 基本的に門に安置されていますので、門に安置されると、正面か斜め前ぐらいからしか見えなくて。実は背中側というのは見えないんですね なので今回当館で展示室でご覧いただく際には、通常は門の中にあっては見えない背中側までも ご覧いただけるように配置いたしました ああ、分かりました。ありがとうございます

東京国立博物館は、2025年4月1日より、総合文化展(平常展)の名称を「東博コレクション展」に変更。俳優の佐々木蔵之介さんが東博コレクション展のスペシャルサポーターに就任しました!

■東京国立博物館ウェブサイト 「東博コレクション展」ページ
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2698

「仁王像がお出迎え!編」では、佐々木蔵之介さんを東京国立博物館 彫刻担当の増田政史研究員がナビゲート。リニューアルした本館11室の入口をまもる「金剛力士立像(仁王像)」について解説します。

#東京国立博物館 #東博コレクション展 #TokyoNationalMuseum

1 Comment

Write A Comment

Pin