井上尚弥は体重を操作する。パワーとスピードの両立をどうしているのか。

こんにちは。ボクシングアカデミーのスネ です。今回は井上選手のパワーとスピード の秘密について話していきたいと思います 。井上選手といえば全てがスペシャルな 選手です。でもやっぱりみんなが気になる ポイントはスピードとパワーだと思います 。このスピードとパワーがどのようにして 生み出されているのかについて今回は話し ていきたいと思いますので是非最後まで ご覧ください。まずはパワーの観点で見て いきたいと思います。井上選手はなぜ パワーがあるのか。井上選手のパンチを 打つ時の力の流れは足、体、手という感覚 でパンチを打っています。 足が先に動いて体をひねって胸を張るよう な感じにしてそこからストレートを打ち ます。これはジムによっては当たり前の力 の流れになります。でも何が他の選手と 違うかと言うと止まるところだと思います 。足、体手という順番で動いていくわけ ですが、その中で足、 体、手の順番に止まるわけです。こうする ことで体をひねって回転していく中で最終 的に胸を張るような状態が作れます。そこ からストレートを打つので変な話 ストレートなのにフックを打つ時のような 感じでストレートを打てます。だから ジャブやストレートもフックのような強い パンチになります。スローで見ると分かり やすいですが、毎回同じ形で絶対に足や体 が止まります。これによってパワーを 出せるようにしています。この止まる話は スピードの部分でも生きてきます。それに ついてはまた後で話をします。次に2つ目 は脇を開くです。えって感じですよね。 ジムではみんなが口を酸っぱくして脇を 閉めろっていうのに脇を開いて打つのが 強く打つコツなのかと。でもみんなパンチ が強い選手というのはストレートを打つ時 とかでも脇を開いています。これは応用で かなり飛躍した話になるのでボクシングを 始めたばかりの人たちは脇を閉めて打った 方がいいと思います。ただ知っていれば そのうち理解できる時が来るので知って おいて損はないと思います。手でパンチを 打とうとする人たちはこの打ち方を真似 しようとすると多分うまくいきません。 手打ちとかではなくイメージの問題です。 井上選手のこの打ち方でうまくいく人は 関節でパンチを打つことを分かっている人 だと僕は思います。パンチを出す時に手で 打とうとするんではなく、肘を前に出す ような感覚でパンチを打つ。パンチを打つ 時に使う腕の関節は肩と肘と手首の3つ です。つまりこの3つの連動がうまくいけ ば強く打てるし、早く打てるし、まっすぐ 打てるわけです。このことを話す上で先に 話さないといけないのは手首のスナップの ことです。これも初心者の方がやると骨折 するので、絶対に真似しないでください。 手首のスナップを効かせるやり方は大きく 分けて2つあります。1つ目は回転系です 。手をひねって回すようにして相手に ダメージを与えるというやり方です。でも これは多くの人はやり方を間違えています 。手を回しながらパンチを打つ。これだと 意味がないです。じゃあ、何がいいかと 言うと、パンチが当たった瞬間に手を回す のが強く当たる打ち方になります。縦剣で 当てて当たった後に回す。この感覚で打つ のが正しい手の使い方です。やれば違いは 分かるので、気になる人は是非やってみて ください。ただこれはもう世界的に見ても やってる選手の方が少ないと思います。 問題は次です。パンチが当たった瞬間に 手首を曲げて下に落とすような打ち方です 。これが脇を開く原因になっています。 パンチが当たった瞬間に手を下に落とすと いうことは手のひが下に向いているような 状態でパンチを打つことになります。でも さっき話したように回しながら打つのは 強く打てません。しかも手を回しながら 打てば肘が下から外に行きながらパンチを 打つことになるのでまっすぐ飛ぶわけも ないです。なので最初から手のひを下に 向けるような形を取る必要があります。 構えてる時は普通ですがパンチの打ち始め の段階で手のひの向きを下に向けるような 形にしてそこからストレートを打って手首 を落とす。こうやって打つと嘘みたいに 強く当たります。ただこれにはテクニック も必要で当たる前に手首を曲げると折れ ます。なので当たった瞬間に下に落とす形 にしないといけないのでそのタイミングを 掴む必要があります。だからみんな打ち 始めの段階で脇を開く形になるわけです。 これを関節を意識して打つとまっすぐ パンチが飛ぶようになります。そして肩の 力も使いやすくなる。こうやってパワーを 出しています。次にスピードです。ま、 スピードが早い原因はいろんなことが 言えるわけですが、1番はやはり鍛錬だと 思います。練習してるから木でも半端では ない。これはどうしようもない真似でき ないところです。次はリズムです。リズム を意識してパンチを早くしています。 例えば普通ワツを打つ時はワツ のリズムタンタンのリズムでパンチを打ち ます。でも井上選手の場合は1のリズムで 2まで打つようなイメージでパンチを打ち ます。多タンのリズムでパンチを打つと いうことです。これを常にやっていれば 徐々にスピードも増していきます。無駄な モーションがあった場合には多タのリズム でパンチは打てません。だからどんどん 無駄を削ぎ落とす練習にもなります。これ が練習で常にできているから常に早い スピードをキープできているのだと思い ます。そして最後は丹電です。3ってなん ぞという話になるんですが、おへそりに あるものだと思ってください。皆さんの体 は重くすることも軽くすることもできます 。はって感じですよね。わかります。でも 起きてる人を持ち上げるのと寝てる人を 持ち上げるのだと同じ人であったとしても 寝てる人を持ち上げる方が大変ですよね。 同じ人間なのに重さが違います。だから 考え方によっては意図的に体を軽くする ことも重くすることもできるわけです。 総合やレスリングなんかでよく聞きますが 、同じ体重なのにあいつめちゃくちゃ重い 動かないという話がよくありますよね。 これは重心をコントロールできているから こういうことが起こるわけです。上選手は 今まで重心を上に引き上げて戦っていまし た。だから本当に決めに行くくらいの強い パンチを打つ時以外は重心が高いわけです 。強いパンチを打つ時は重心を落とします 。でも最近はこれがずっと落ちてるような 感じになっています。ネリ線くらいまでは うまくコントロールできていたのに、最近 は重心が落ちてるから避弾もしています。 あまり重心が上がってないですね。だから ちょっと前に比べると動きが重くなってい ます。この重心をタ電で引き上げたり 落としたりというのを意識するわけです。 もっと簡単に言うと、腹筋で体を 持ち上げるようなイメージなら、足に体重 が乗りにくいので、フットワークが軽く、 足が動きやすくなります。重心を落とす ようなイメージなら、足に体重がかかる分 踏ん張りやすくなってパワーを出しやすい 。これをコントロールして低い姿勢でも 重心は落ちてないという状態を作ってい たりしたから井上選手は非常に早い動きが できていたわけです。こういったポイント が井上選手が早い理由なのかなと思います 。でも問題はこれらを両立させているのが 何なのかという話だと思います。それを 話していきます。最後に重要なこと。1つ 目は止まる力です。井上選手はパンチを 打つ時に踏み込んでパンチを打ちます。 当たり前ですね。ジャブを打つ時は右足で 地面を蹴ってしっかり前に行きながら パンチを打ちます。そして前に行った時の 力をしっかり逃さないように前足で止まる 。これができてるからパンチが強く打て ます。片足で力を出して反対の足でその力 を受け止める。これができているから しっかりとパワーを出すことができます。 前に行く力を止める。回転を止める。力を 受け止めることができるからパワーが 出せる。そしてこの止まる力があるから次 への動き出しも早い。普通はスピードを 意識したら打ちながら次の動きに入るので 止まることができません。だからスピード を意識している選手はみんな止まれない。 だからパワーも出ないわけです。逆に言う とパワーのある選手は踏ん張ってパンチを 打っています。スピードがある選手は 踏ん張ってないです。流れるように動いて いきます。止まるからパワーがある選手は 遅いわけです。止まらないからスピードが ある選手は早いわけです。これを両方やっ てるのが井上選手です。この考え方はある 意味革命ですね。 井上選手はパンチを打つ時は止まってそこ から次の動き出しが早いです。ちゃんと1 回止まるんですが、その次の動きの スタートが他の選手より全然早い。 スピードが早い人は動作の終わりに次の 動きがスタートしているという話をしまし たが、井上選手の場合は本当にコンマ数秒 だけ止まってすぐ動き出しています。だ からスピードとパワーの両立ができている わけです。これは相当難しいことだと思い ます。 2つ目は考え方です。早い選手というのは なんで早いのかと言うと、例えばワ2を 打つ時に1を打ったらもう2を打ち始め てるようなイメージで常に動いているから 早いわけです。2つ3つのことを同時進行 で進めていくわけですね。だからパンチを 打つ時も決めに行く時以外は引きも早く なるので基本打ち抜かない。打ち抜いたら 次の動きへの入りが遅くなるからです。逆 にパワーがある選手というのは1発1発 しっかり打ち抜こうと考えています。だ から引くのが遅い。その代わりパワーが ある。極端な話、ぶん殴ってやろうと考え てる人間と当ててやろうと考えてる人間 ならぶん殴ってやろうと考えてる人間の方 がパンチが強いわけです。例えば天身選手 とかは当てようって意識と避けようって 意識が強すぎてぶん殴ってやろうと考えて ないから倒せないわけです。これは早い 選手によくあるパターンです。井上選手の 場合は当てようと思ってん殴ってるって 感じですね。当てようと考えてるポイント が違うわけです。ミット打ちなんかをやる とよくわかりますが、早い選手はミッドが ある位置に当てようとしてすぐ引きます。 でもパワーがある選手はミッドがある位置 が拳1個分奥にあるイメージで打ってます 。その代わり引くのも遅い。 これのいいとこ取りをするわけです。 しっかり打ち抜いて早く引く。これを意識 して打ち抜くことでパワーとスピードを 両立しています。井上選手なんかは太田 トレーナーになんか恨みでもあるんじゃ ないかって思うぐらい強く打ち抜いてます よね。内臓をえぐろうとか手を燃いで やろうとか考えてるとしか思えないような 打ち方をしています。でもそのくらいで 打つから強く打てるわけです。そしてもう 1つこのスピードとパワーを両立させる上 で必要なポイントがあります。それは パンチの精度です。この精度というのは 当てるポイントの話です。ナックルに しっかり当てる能力が井上選手は高いです 。面で相手にパンチを当てることなく点で パンチを当てています。 そして2点ではなく1点でパンチを打って います。だから当たった時のパンチの威力 が断違いに高い。しかもそれがしっかり 急所に当たります。だから踏ん張れるよう な状態でなかったとしても相手を倒せる ような気力のパンチが打てるわけです。 精度が高いので相手に弱い力でも大きな 衝撃を与えることができます。だから 早ければ聞かせられる。こういう純粋な パワーやスピード以外の部分、タイミング とかも色々関与してくると思いますが、 それを言い出したらキりがないので、今回 はここで終わりにしたいと思います。 もちろんこれを見て同じようにやったから と言って同じようにパワーやスピードが 出せるかと言われたらそれはすぐにはでき ないと思います。 自分の体をそんな正確に動かすのは難しい ですし、感覚も人によって違うので、井上 選手と同じようにやってうまくいくとは 限らない。だから自分なりにしっかり解釈 してどういう打ち方をしたらいいかという のを考えるのがいいと思います。それでは この動画が面白かったと思う方は チャンネル登録と高評価、コメントをお 待ちしております。それではまたお会いし ましょう。

#井上尚弥 #boxing #格闘技 #キックボクシング #アフマダリエフ

9 Comments

  1. 井上尚弥始め中谷とか他のpfpボクサーって拳や手首の部位鍛錬してんのかね 結構皆普通の人の手に見えるんだが ベテルビエフぐらいしかやってないのかな?

  2. トレーナーもクッション付けてますがダメージ日々相当蓄積しますね、、専属辛い。

  3. 最後の踏ん張りとパワー、スピードについて
    パッキャオやロイジョーンズは突っ込んで推進力をパワーに変えて、止まらずにそのまま角度を付けて抜けている
    だから両立しているけど、アレは馬鹿みたいに瞬発力が必要だからもっと真似しづらい。普通の選手が出来てもデカい動きは読まれるから多様は出来ませんが取り入れられたら強みですね

  4. 田中恒成選手も言ってたが本人しかわからんなんかがあるんかな。
    一つ一つは分析できるけどそれらはあくまで動作の過程をぶつ切りしてるだけで全体の根底にある流れみたいなのがあるんじゃないかと思う。

  5. 凄い分析力です!
    まじで選手のデータ分析する仕事始めたら良いと思います!
    本当世界に通用すると思います!

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