【怪物】井上尚弥の本気のボクシングとは?人間のレベルを超えたように見せる異常な技術。
こんにちは。ボクシングアカデミーの常 です。今回は井上選手が本気を出した試合 3戦について話していきたいと思います。 9月14日にデミノで無料配信される 井上弥vsアフマダリエフ、武井vs メディナ、高田ユニvs松本竜星など3つ の世界戦が組まれています。そして アフマダリエフ対策をする上でWBA スーパーバンダム級9位で現在 パーフェクトレコード更新中の村田スバル 選手、IBFフェザー級8位の中野ミト 選手、WBAバンタミ級4位のマスラリク 選手など最強の日本人軍団がスパーリング パートナーを務めることになっています。 全員が慶王勝率90%以上の化け物集団 です。ここにさらに井上選手とも試合をし た元2団体統一王者のタバレスが入って くるということで、より厚みのある練習に なってくるんじゃないかなと僕は思います 。今回井上選手は判定でもいいから勝つと 言って大きな盛り上がりを見せています。 1番最強の井上が見れるとみんな思ってい ます。普通なら判定で勝ちますなんて言っ たらつまらないと散々言われると思います が、これがどういうことなのか。そして その時の井上選手の戦い方の異常性につい てこれから解説していきます。是非最後 までご覧ください。 じゃあ、本気の井上選手がどういうえぐい 状態になるのかというのをここから見て いきます。まず最初に見ていくのがドネア 1です。これがある意味井上選手が1番 本気でアウトボクシングをした試合になる と思います。岩は判定でもいいから勝つと いうのを1番対現した試合です。この試合 で井上選手は右目を眼骨折します。固めが 見えていない。二重に見える状態で井上 選手は1番いい個答えを即に出します。 ぎ目が見えないということはいろんな パンチを封印する必要が出てきます。 例えば左ボディを打った場合、井上選手の 打ち方では相手が自分の顔の右側に来る ことになります。右側に相手が来るという ことは右目が塞がっている井上選手は相手 のパンチがほとんど見えない状態になって しまいます。だからボディは打てない。右 も同じように打った時に顔が左に行って しまうので相手が自分の右側に来ることに なります。だから極力ジャブと左フックで この試合を組み立てる必要があります。だ からこの試合3ラウンドから10発以上 いきなりジャブの数が増えていきます。 ためが見えなくなったことで、より繊細に 相手との距離感を測らないといけないのも あったと思います。これはポジショニング がしっかり分かっているからこういう思考 回路になるわけです。もし分かってい なかったら平気で右を出すと思いますし、 左ボディも打っていたかもしれません。 じゃあこの試合どうジャブと左フックで 試合を組み立てていったのかを見ていき ます。まず井上選手がジャブを打ちます。 この時踏み込む方向としては前と少し左に 踏み込みます。どちらか1つだけだと相手 に動きを読まれてカウンターを合わされ やすくなります。だから踏み込む方向を しっかり2つ作っています。そして基本的 には左に踏み込みながらドネアの攻撃を さばいていきます。これは多くのボクサー がやっている動きです。じゃあ、何が他の ボクサーと違うのかと言うと、左足の位置 です。多くのボクサーは左に回る時に足が 大きく左に動きます。これは距離をキープ するためです。でもいつもパンチがガツン と当たる距離にいるわけではなく、 ギリギリ届くかなくらいの位置にボクサー は立っています。そのギリギリ届く位置に 立っていながら距離をキープする動きを するということは強く当たるジャブは打て ません。しかもディフェンスをする時は 相手の足が真ん中に踏み込める状態なので 全部のパンチを警戒しないといけません。 でも井上選手の場合は左に踏み込むと言っ ても相手の両足の内側に近い位置に 踏み込んでその前足を残しながら左に回っ ていきます。これだとほとんどのパンチを 避断しません。多分意味が分からないと 思います。でもこの説明を聞けば理解でき ます。まず足が相手の足の真ん中に近い 位置に踏み込みながら左に行くということ はこういう状態になります。これだと井上 選手の左足が邪魔になって相手は右に 踏み込むことはできません。左に行くしか ないわけです。でもこうなると井上選手が 警戒するパンチは右フックだけになります 。相手のストレートのラインの外に井上 選手の頭が来るのでストレートは避弾し ない。左フックやジャブを当てようとして も前足が邪魔になってかなり遠回りし ながら打たないと届かない。この前足の形 を常に作れているから井上選手には右 フック以外なかなか届かないわけです。逆 に言うと井上選手からすると警戒するのは 右フックだけなので距離感を気にしながら 右にスリッピングすれば全てのパンチを かわせます。だからジャブと左フックだけ で試合を作ることができるわけです。 ジャブで相手のパンチをさきながら距離が 近くなったら左フックで相手を回して元の 距離感に戻る。素晴らしいボクシング テクニックです。これが井上選手の本気に なった時のボクシングの戦い方の1つに なると思います。次に見ていくのは フルトン戦です。フルトン戦ではクリンチ 対策について話していこうと思います。 フルトンはクリンチの名手です。どの試合 を見ても接近戦になったらクリンチをして います。でもこの試合ではほとんど クリンチがありません。日上選手は逆に 試合中に全くクリンチがない選手です。 クリンチをすることもされることも極端に 少ないです。むしろこの試合では井上選手 の方がクリンチをしに行っています。なぜ 井上選手がクリンチができてフルトンは できないのか?それはまず距離感です。 井上選手はこの試合ボディジャブを多く 使っていました。これは距離をキープする のに打っ付けのパンチです。このボディ ジャブとしゃがんだ状態から出すジャブ。 この2つがあることでクリンチがなかなか できなくなります。ボディジャブが クリーンに当たるということはある程度の 距離が保証されます。そこから次の攻撃に つげても一気に距離が詰まることはあり ません。中途半端に距離があればクリンチ はできません。中途半端な距離でクリンチ をしに行けば顔がガラきになってパンチが 直撃します。だから距離がある時は クリンチに行けません。自分から相手の パンチを下にかわしながら突っ込んで距離 を詰めないといけませんが、井上選手が 低い姿勢からジャブを打ってくるので下に かわすことができません。だからクリンチ に行けません。2つ目はフェイントです。 クリンチに行くにしても相手が来る タイミングに合わせてクリンチをしないと いけません。だからタイミングをある程度 読む必要があります。でも井上選手はこの タイミングを使うのがめちゃくちゃうまい です。めちゃくちゃうまいからクリンチを することも難しい。そこにフェイントと いう要素が入ってきます。フェイントは 相手にパンチのタイミングを読ませないと いう効果があります。だから井上選手が 攻めた時はプルトンからクリンチをする ことができません。タイミングが読めない からパンチを避けるのではなくガードする わけです。逆に井上選手はプルトンの フェイントをほとんど見切っています。だ からクリンチをしようと思ったらいつでも できる。こういう構図が出来上がります。 そして3つ目がフックです。井上選手は フルトンに近づかれた瞬間フックを打って 横に回っていました。クリンチをする時は 必ず顔に隙きができます。だからこの隙が できた瞬間にフックを振り回して攻撃を 当てる。フックを打ちながら横に移動すれ ば相手がクリンチをしていたとしてもほく こともできます。フックをブロックしよう としたり横の動きについてこれないから です。 だから井上選手はフルトン相手であったと してもクリンチはできないようにできてい ました。文字通りフルトンに何もさせない 完璧な試合白びだったと思います。最後に 見ていくのはネリ戦です。この試合はネリ が人生初のダウンを取ったことで本気の 井上選手のパフォーマンスを見ることが できるようになります。この試合で井上 選手はいつもより圧倒的にコンパクトな パンチを何度も打ちます。右のノー モーションもそうですしもモーションの 少ない打ち方をしています。この試合では 大ブりでディフェンスも良くない練りに 対して反応しづらい打ち方をしていきます 。できるだけ稼働するポイントを減らして 肘から先だけで腕を伸ばすようなパンチの 打ち方をしていきます。例えばこの試合 井上選手はガードをネリの目線より高い 位置に置いていますが、こうするとジャブ を打つ時に腕をこのまま伸ばすとチョップ するようなイメージになります。これは 動くところが肘から先だけなので距離は 短いし威力は出ないですが相手はパンチが 読みにくくて反応しづらいです。 最後の練りからダウンを奪った時の右の 打ち方もこれと同じで肘から先だけで打っ ています。ただこれで顔が跳ね上がって 倒せるのはもう何ともおかしい気はします 。このようにできるだけモーションを削っ た打ち方をしていました。そしてノー モーションを打つ時には2つの打ち方を 使い分けています。パッキオが得意な打ち 方とメイウェザーが得意な打ち方を それぞれ使っています。まずパッキャ式の ノーモーションは体を先にひねります。 このひねったところから足で地面を蹴り ながら右を打ちます。体を先にひねること で本来パンチを打つ時にする動作を少なく しています。あとは地面を蹴りながら手を 前に出すだけなので読まれにくいし誰でも 簡単にやれる打ち方なのかなと思います。 メイウェザー式のノーモーションはガード を高く上げて相手の目線に合わせてそこ から体を前に突き出しながら右足で地面を 蹴って右を打ちます。構えたところから そのまま手が飛んできます。相手の目線の 高さに手を上げることで相手から見た時に 点でパンチを捉えるような形になるように します。拳がそのまま大きくなるような イメージです。下から手を出してしまった 場合は線でパンチを捉えることができる ようになってしまって比較的見えやすい パンチになります。だからしっかり相手の 目線の高さに合わせてパンチを打つわけ です。ネリのパンチは大ブりなので、ネリ がパンチを打とうとした時には井上選手の パンチが当たっている。そういう状態でし た。井上選手はこの2つのノーモーション とモーションの少ないパンチを使い分けて 完璧にネリを封じ込めて慶王しました。 アフマダリエ戦でもこのノーモーションは 輝くと思います。兵がないように言って おきますが、もちろん全ての試合木上選手 は本気で戦っています。ただその中でより 総力を上げてアウトボクシングをして戦っ た試合を紹介しました。アフマダリエフ戦 ではさらにレベルアップした姿を見せて くれると思います。 それではこの動画が面白かったと思う方は チャンネル登録と高評価、コメントをお 待ちしております。それではまたお会いし ましょう。うん。
#井上尚弥 #boxing #アフマダリエフ #格闘技解説
13 Comments
解説とは関係無いですが、Leminoが早々に無料配信を再開したのは、余程新規会員の伸びが悪かったのでしょうかね。
この動画で言ってる事は判りますし実現したら本当に強い本気の井上尚弥が見る事ができますね。
ここで問題は実現したらと何故今まで試合でして来なかったかです
アウトボクシングをして来なかった理由は予想できます。KOに拘っていたからだと思います。
では何故アウトボクシングが最強なのにハイガードの戦い方を続けていたか
この問題への回答がない
確かに過去のスタイルを見て一番強いのはアウトボクシングでしょう
ツネ氏の最近の強い井上尚弥の基準はネリ戦までの井上尚弥を前提にしている様に見えます。
今の井上尚弥にアウトボクシングをフルR出来るのか
其れが気になっています。
違和感の理由は最近のハイガードスタイルと被弾だけではない
アフマダリエフを今までの中で最強の対戦相手と言った事です
確かにアフマダリエフは強いでも今までで最強だと思いますか
私は思わないです
確かに今までで一番強い点はあります。ただ最強と言えない決定的な点はスピードと距離の短さです
リーチは長いです、スピードも速いです。でも今までの一線級の相手と比較したら劣ると思います。
そして本気でアウトボクシングをする井上尚弥ならこれは決定的な弱点になる。
そんな相手を最強の対戦相手と言いますかね
私が心配してるのは井上尚弥が今アウトボクシングできないと言う可能性です。
実際この1年脚をメインに使っておらず被弾率も明確に上がっています。
劣えたと言いませんが
いい加減理由も考える時期なのかもと思ってます
バムのほうが強いでしょ
拳がそのまま大きくなるってラオウかよっ
なにこの人間を超えた速さwww
反応速度のせいで逆に打たれてしまうこともあるという「絶滅した最強生物」みたいな弱点が、彼にのこされた人間らしさなんすかね
普通は判定もアリ、なんて言うとファンはガッカリするけど
この人の場合ファンはある意味ホッとするんだろうなwまぁあえてそんなこと言うのも井上しかいないけど。
井上だって決して順風満帆だった訳じゃないんだけどね・・・。
流石…。
スパーリングパートナーの面子本当に凄いですね、猛暑の中でのハードトレーニングになるのは必須なのでケガのないよう願います。
改めてこうやって細かく見ると何でも出来るんですねこの人
しかも全て引くほど高次元
試合中の本気というのではないですが
試合前からの本気というか危機意識が高かったのは
ナルバエス、ロドリゲス、フルトン
の3戦かなと思っています
ライトフライの時は自身の体の成長との戦いでした
ネリ戦はデフェンスも圧巻でしたね
この練習チームがスパーを回すだけで客が呼べる。お互いに学ぶものも多くメリットばかり。
まさに一流が一流を呼ぶ。
井上尚弥選手のボクシングスキルの高さを、初心者でもわかるように解説してくれる本チャンネルは、私にとって、大変助かっております。ありがとうございます。井上選手は、会見で「判定でもいいから勝ちに行く。」と述べていましたが、できればKOで勝ってほしいし、井上選手にはその実力が十分にあると思っています。ただ、アフマダリエフ選手は、フィジカルがものすごく強そうなので、接近戦に持ち込み、被弾覚悟で左右のパンチを振り回してくると思うのですが、そのあたりを井上選手がどう処理するのかがとても気になります。
そうですね、殆どやらないアウトボクシングをやり出したら、相手は作戦が全部壊れてしまうでしょうね。
ドネア1の3Rとか一大事が起きた次のラウンドなのに見事なボクシングしてましたよね。あれ普通逃げるので必死だと思うけど、ちゃんとポイント取りに行ってるっていうのがね。
いつも素晴らしい解説で楽しませてもらっているのですが、一点気になったのがよく分からない事をバグの一言で済ますのはどうかと。井上本人が言ってたと思うけど一番力が出る打ち方だと。左足を少し浮かせて後ろに引いてるので、筋力じゃなくて体重乗せて打ったパンチに見えました。
空手家がサンドバック打ちしてる動画があって、力で打つのと体重で打つ差を見せてましたが、モーションの小さな体重で打つ方がサンドバックは大きく動いてました。
個人的にはこのパンチは理想的なパンチの一つと思ってますので、専門的な目で分析して欲しいです。もし過去の動画でやってたらごめんなさい。