ずんだもん語りの 百物語 第六夜
第26 話呪いのコっくりさん。東京都丸山えさん。私が小学校 5年生の時のことです。 当時学校全体でこっくりさん禁止例が出て いたんですが、禁止されると帰ってやって みたくなるものです。 私は幼馴染みで霊感の強いかっちゃんに やり方を教わり、当時にしてはかなり本格 的に準備をして実際にやってみることにし ました。 そして放課後3人でこっくりさんを招き ました。こっくりさん、コっくりさんの窓 が開いています。どうぞおいでください。 10円玉は私とかっちゃんの指を乗せ たますとハの場所へ移動しました。 きゃあ信じられない。これ本当 して。私は緊張していたのかわけのわから ない質問をしました。すると10円玉が 文字盤の上を滑るように動き出したのです 。その光景を私たちの後ろで見ていたひろ ちゃんは興奮して教室中タバタとかけ回っ ていました。声をかけた私たちに目くれず に。すると10円玉が質問もしていないの にものすごいスピードで勝手に動き始めた のです。 殺す。 きですか?ひ子 10円玉の動きを追いながらその文字を読んでいるに私は声が出せなくなりました。ひろちゃん後ろで震えています。 私はなんて言葉をかけたらいいかわかり ませんでしたけど、かっちゃんだけは冷静 にこっくりさんへ質問を続けました。 許してくれませんか?いいえ。 許してくれませんか?いいえ。 許してくれませんか?いいえ。 ちゃんはしつこく許してくれませんかと質問を続けていました。許してくれませんか? はい、 それではどうぞお帰りください。 こうしてひろちゃんは助かりました。 例には強いものと弱いものがあり、 コックっくりさんなどの症例法で呼び出さ れる霊のほとんどは弱い霊らしいのです。 だから根気よく強気に説得すれば必ず 助かるとかっちゃんは言っていました。 私たちは今でもその言葉にぞっとしたこと を覚えています。 まだ話は終わっていません。次の話は本当 の意味で今わしく絶対に会ってはいけない ことでこっくりさん禁止例のきっかけと なった事件です。 当時6年生に坂本君という札付きの悪ガキ がいました。その悪がキブりはかなりな もので暴力で給食を奪ったり掃除中に誰か を閉じ込めたりと様々時には先生を標的に することもあったくらい乱暴な生徒でした 。何が坂本君をそうさせるのかは知りませ んが同場できる限度はかに超えていました 。6年1組のクラスメイトたちはそんな 毎日の嫌がらせに坂本君を相当嫌っていた 様子で事態は坂本君への仕返し計画へと 発展してしまったのです。その計画とは 坂本君をこっくりさんにさばいてもらうと いうもので全てはこっくりさんの手に委ね られました。 殺せて言っても でもこっぷりさんの命令だぜ。押しがわなきゃこっちがこっちがコっくりさんに参加した生徒たちは他の生徒を教室の外に締め出し扉に MOD を当て教室を完全な室にしてまいました。ロン坂本君は教室の中です。 な、なんだよ、お前ら。何のつもりだよ。コっくりさんはお前を殺しと言ったんだ。 何?坂本君を後ろから押さえて身動きの取れない状態にして彼らはこう呟いたそうです。お前を殺すのちゃ。こっちは呪われるんだ。 教室は異様な雰囲気に包まれ、そこにいた船員は何かに取り憑かれたように何回も殺してやる。送り返していたそうです。 や、やめろ。 そして坂本君は何の抵抗もできないままにその生徒たちから虫ケらのように暴行を受けたのです。先生、先生を呼んで。 コっくりさんが殺せて言ったんだ。 こいつを殺さなければこっちが呪われるんだ。 こっちが。 早く誰か先生を 殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ何してるんだお前たち?先生は教室の扉をこじけて中に入り、この今わしい行動を止めました。 そしてすぐに坂本君の状態を確認しました 。しかしすでに坂本君の意識はありません でした。 早く救急で。坂本君は背中に岩きの跡が つくほど踏みつけられていて、後に視力 障害が出るほど後頭部を痛めていました。 坂本君はこの事件の後転校して特殊学校が 移ったと聞きます。でも反対にその事件を 起こした生徒たちは無事に普通の中学校へ 進学したそうです。私はその翌年の春に 事件があった6年1組へしました。 なんだか子供心にやるせない気持ちで いっぱいになったのを今でも覚えています 。 確かに霊的なものや自然の魂といったもの は持て遊ぶべきではありませんが、 やっぱり1番大切で恐ろしいのは人の心と 判断力だと思います。6年1組の男子生徒 たちがかっちゃんのようにこっくりさんを 説得できなかったのは残念です。私には 殺すと殺せが同じ次元のものとしか思え ません。 違っていたのは私やかっちゃん、そして6 年1組の生徒の潜在意識だったように思え ます。かっちゃんは助けようとしたのに、 彼らはこっちが呪われると判断したのです 。なんだか悲しいですね。 第27話 スペシャルストーリー 迫りくる白人 私の工房が茨城なんですがね。そこがよく 遊びくるおっさんがいるんですよ。その人 が 稲さんよくテレビでそういう話するけどね 。あるね、あれすごいね。てんですよ。 なんかあったすかって聞いたら。いや、 仲間で釣りが好きなやついて私も好きだ から一緒に行った。 そして行った場所がこまろにその日光の あのダイヤ川ありますね。それもあの神様 の橋かなんかがあって本来なら行っちゃ いけないのところこっそり夕方行ってま 悪くや道量みたいなもんですよ。でそのさ こっち側さんで向こう側にその友達がいた んですよ。うん。別に釣気はないんだけど サを垂れて素ばらくいてあいたどうしてる かなとひょいって見たら向こうに立ってて 手降ってるとああってこっちの手振ったし たら向こああってんじゃないんだけど手 振ってんの何なんだろうなあいつえ両手 振って走ってやってったらとととととって 走んだそうですよ つったらまだ走ってそうですよ見ると手を ブルブル振ってんだそうですよあいつ竿を 振って手て手振って何してんだろうて どんどんどんどいったでどんどんどんどん 行くからおっと見たらああって声がした 場所が違うんだえ、友達は別のとこで釣っ てるんとこ目やったらその手振って竿を 振り回したやつがどんどんどんどんそっち 近づいてってる。じゃああいつ何者んだ? よく目らしてみると竿じゃなくて持ってる のは刀で鎧いを着てるってうんですよ。 危ねえぞおめ。危ねえぞ 。何た?危ねえぞてた。何言ってる人と話 がわあつってバーっと走出た。 そしたら後からその鎧いのやつがバーついてくんだそうですよ。失ってから一緒になって自分をかしながら逃げろ逃げろ逃げろ朝になったパパカパその時はもう姿がなかった。今のなんだおいどうしたいってか。いや俺お前だと思って手振ったよ。走ってって先でお前向こうでこいしたから見たんだよ。あれなんだってな。なんだじゃねえよお前。 血だらけになった侍れがお前刀引っ張って ブルブルブル待ちながら俺に向かってきたい。 稲さん、あいつも俺もあったんだよ。いる んだね、あんなものがね。俺も2度といか ねえよ。あそこへはって話を聞かしてくれ ました。 第28話 私を殺した女、神奈川県胃嵐かさん。 人はなぜ夢を見るのか。無意識の世界から 生まれた夢は心理の分野で注目され、今名 を研究され続けているがしかし 全て科学で解明できるほど夢の世界は単純 なのだろうか。い嵐しか香さんの見た夢は 科学的に説明をつけるとすればどういう夢 なのだろう。 それはクリスマスイ部の夜かが小学6年の 頃の話だ。 その夜は彼女の友達が泊まりに来ていて、 2人は夜中の1 時頃まで眠らずに遊んでいた。ちょっともう一時よ。 2人ともいい加減逃げなさい。 カオルの母に叱られた2 人はしぶしぶ布団に入ったが、横になるとすぐ寝ってしまった。太かおるが目を覚ました。時計を見ると夜中の 3時頃だ。 彼女はもう一度寝ようと思い、右側に 根返りを打ったのだが、その時体が誰かに ぶつかった。カオルは急に怖くなってきた 。友達が寝ているのは今彼女が根返りを 打ったのとは反対の左側なのである。 カオルは目をこらしてそれを見た。なあな 、お母さんか。 タオルの横に寝ていたのは白い着物を着た髪の長い女の人だった。まだ眠いせいもあってよく確かめたわけではなかったが。 何言ってんの?お母さん。あなたの部屋になんか行かないよ。 翌朝か香に咲夜のこと聞かされた母親は寝るどころか部屋にも入っていないという。 じゃあ、あの鳩は誰だったのかしら? カオルは背筋に冷たいものが走り抜けていくような感じがした。その数日後のことである。カオルはその夜不思議な夢を見ていた。こ代郎切り者の人々が来ていたような薄い布を身にまとった自分がいる。 両手は鎖でつがれ、陽膝は地面について いる。暴れようにも全く力が入らない。 時代も現代とは違うようだった。わけも わからずれているカオルの目の前にギラり と光るものが見えた。気がついて顔を あげるとそこには鋭く光る探検があった。 刺される。 なぜか直感的にかはそう思った。 にもがいて逃げようとしたが両手をついだ 鎖が彼女の自由を完全に奪っている。 いや、やめて。 冷たい刃が彼女の胸の皮膚を破り、肋骨の 間をくぐって肺の奥まで差し込んだ。 だが不思議と痛みがない。吹き出した 温かい地が川のように流れ、カオルの体を 真っ赤に染めていく。 私死ぬのかな? と思ったところでカオルは夢から覚めた。 そしてその数日後、カオルはまた同じよう な夢を見た。自分は前と同じ格好をして いる。見渡すと見覚えのある女の人が周り にたくさんいた。 あなたを殺したのは私よ。白い顔で睨みつけるようにカオルを見つめていた女の子を言った。カオルはっきりと思い出した。それはあのクリスマス部の夜の横に寝ていた女の人だったのである。異様用もない恐怖と共に彼女は夢から覚めた。カオルはその後現実にその女の人を街の中で見るようになった。 私を殺した女がそこにいる。 第29話 連線性会現象千葉県ペンネームとこナっこ さん みさみ まなの3人は中学時代の同級生でとても仲 のいい友達同士だ。これは彼女たちが中学 生の頃に体験した不思議な出来事である。 ことの始まりはみ里を襲った不思議な 出来事だった。 ある日の夜、み里がベッドに入りうとして いるとどこからか小さな声が聞こえてきた 。 あ、わわわ。 地獄の底から響いてくるようなその笑い声 は次第に数が増えみさの周りを取り囲み 始めた。 いや、やめて。 怖くなったみはベッドから飛び置きようと したが、体がきりとも動かない。悲縛りに 会ってしまったのだ。隣の部屋からは両親 の話し声が聞こえてくる。 必死に助けを求めるのだが、彼女の口は 開いたり閉じたりを繰り返すのみで声は出 なかった。翌日学校でみ里はなみにこの 体験を話した。 夏みは面白がって聞いていたが、それほど 怖がるわけでもなく他人ごと思っている ようだ。 クラブの練習を終えて家に帰る頃、ナみは みさに聞いた話などすっかり忘れていた。 その夜疲れていたナみは横になるとすぐに寝てしまった。あ、 不気味な笑い声が聞こえてきてナみは目が覚めた。こ、これってみさが言ってた話と一緒ということは体を動かしてみたナみは安の上金縛りに会っているのに気づき恐怖に襲われた。 笑い声は数と大きさを増し、ナみの周りを取り囲んでいく。 お願い。私の体を動いて。 夏みが何度も念じていると突然悲縛りが解けて笑い声も嘘のように聞こえなくなった。ナみは一水もできずに朝を迎えた。里と全く同じことが私にもあったの。 ナみは学校で恐怖の体験をみさと学の前で 詳しく話した。 みさ学しながらあゆ話し たからまさか連静たの。 じゃあ次は学みの番やだやめてよ。シれに なってないよ。冗談のつもりで話3人だっ たが、まさかこの夜まみが同じ体験をする とは想像もしていなかった。 翌日青ざめた顔で学みがある。 私にも怒ったよ。 2人と全く一緒だった。 みさとなみは思わず顔を見合わせてしまった。じゃあやっぱり連線するの。 まなみで終わりにしようよ。 そうだね。わなみもう話しちゃだめだよ。絶対に言わないよ。 その後彼女たちには何も怒らないが、この 話を聞いてしまったあなた、今夜は気を つけて。 第30話 瞳の封印。東京都高橋さん。 私は24歳のOL。実は私には不思議な 体験があり、今もその記憶を持っています 。その記憶とは官房の頃の出来事なんです が、 私は官房の頃夜泣きがひどくとにかく缶の 強い子だったそうです。そして毎晩のよう に大声で泣き母祖母を困らせていました。 ま、マリカ 私はいつものように泣き、母は泣きを見せ ない私を横目に困り果ていました。 ああ、よしよし。それから数十分。私は狂ったように泣き続けました。その鳴き声に目を覚ましたの。かぼがやってきました。 よしこさん、前晩じゃ大変でしょう。 それに最近この子は普通じゃないよ。 明日にでも小神屋さんに頼みに行こうかね。 すみません。 お母さん。そして翌日私を神宮雇という霊師の家へ連れて行きました。織屋さんは私の顔を見てなるほどと言ったような顔をして息を 1 つ吐きました。初めて見るよ。こんなに缶の強い子はこれじゃ毎晩大変じゃろな。 はい。 どれ?じゃあ早速感ムを送るとするかね。 織田屋さんは何やら大きな木の箱から筆と 赤い駅の入った瓶を取り出しました。 そして筆にその駅を染み込ませ私の手のひ に妙な文字を描きました。すると爪の 付け根の半付き部分に白い点が現れてあっ という間に爪全体を埋め尽くしました。 その後なんて表現したらいいか分からない 糸のようなモヤが爪と皮膚の間から立ちり 、しばらくで続けた後消えました。本当に こんな感の強い子は珍しいね。あと次に 欲しいくらいだよ。そうなんですか。本気 で考えてみないかい? 1人なのでそれは では瞳を閉じてしまおう。み、 私くらい感強い人間は普通の人が見ては いけないものや見なくてもいいものが見え てしまうのだそうです。 お屋さんとは第3の目のことで、普通の 暮らしを送る私にはまさに無要の調物だっ たのです。 お屋さんはまた同じように私の手のひに さっきとは違う文字をいくつも書いていき ました。 指先からは大量の白いモヤが出ていきまし た。 その間痛みなどの感覚はなく、多分母や そ母にはその白いモヤは見えていなかった と思います。 でも私はここまでの出来事をはっきりと 覚えています。嘘だと思いでしょうが、 以前母と話した時に私の記憶が正しかった ことが分かりました。 その後 私の夜泣きは嘘のように止まり、現在まで 何事もなく幸せに暮らしています。でも 本当は怖いんです。なぜ赤ん坊の頃の 出来事を今も匿名に覚えているのかを 考えると怖くてたまりません。だからと いうわけでもありませんが、私は夜の墓場 の近くには絶対に行かないと決めています 。特に理由はないのですが、でもなんだか 閉じてある瞳が開きそうね。 は
ゲームDEシネマページ
https://www.youtube.com/@DE-fx4cg
リストから一気見も出来ます(#^.^#)
収録怪談
二階がこわい
鏡
階段
魔の踏切(大宮)
腕をちょうだい
ゲームジャンル サウンドノベル
対応機種 PCエンジンSUPER CD-ROM2
開発元 ハドソン
ソフィックス
発売元 ハドソン
プロデューサー 井上佳典
ディレクター 西谷衆一郎
デザイナー 鈴木茂
プログラマー 後藤誠
音楽 阪本志崇
美術 増田祐司
シリーズ 百物語シリーズ
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 日本 1995年8月4日
その他 型式:HCD5077
『百物語〜ほんとにあった怖い話〜』(ひゃくものがたり ほんとにあったこわいはなし)は、
1995年8月4日に日本のハドソンから発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM2用アドベンチャーゲーム。
百物語を題材とした作品であり、ホラー漫画雑誌『ほんとにあった怖い話』(朝日ソノラマ)に寄せられた一般投稿による実話怪談を元にした文章に背景と効果音を使用したサウンドノベル形式となっている。
怪談の語り手として知られるタレントの稲川淳二が監修を行っている。
開発はハドソンおよびソフィックスが行い、プロデューサーは後にゲームボーイ用ソフト『ボンバーマンGB3』(1996年)を手掛けた井上佳典が担当、ディレクターは後にNINTENDO 64用ソフト『ラストレジオン UX』(1999年)を手掛けた西谷衆一郎が担当、企画・演出はPCエンジンSUPER CD-ROM²用ソフト『ネオ・ネクタリス』(1994年)を手掛けた鈴木茂が担当、音楽はPlayStation用ソフト『ジャンピングフラッシュ!』(1995年)を手掛けた阪本志崇が担当している。
後に続編となるセガサターン用ソフト『古伝降霊術 百物語〜ほんとにあった怖い話〜』(1997年)が発売された他、iPhone用ソフト『恐怖・百物語』(2009年)が配信された。
== 出演者 ==
稲川淳二
木村安城
阪本葵
山の海
大黒陽子
高橋永
浅川真弓子
白鳥エミ
大和百合
タクヤ&タイチ
要永シゲ
星野正歩
瀬尾葉子
スタッフ
プロデューサー 井上佳典
ディレクター 西谷衆一郎
企画・演出 鈴木茂
映像監督 菅田一寿
美術監督 増田祐司
プログラム 後藤誠
アクション監督 金田治(ジャパンアクションクラブ)
撮影 田口久徳、三浦英彦、狩野裕昭
特殊合成 柏原聡介
幻想絵画・原画 真壁廉、加園誠
操演 羽鳥博幸
構成 杉山勝彦
音楽・効果音 坂本志崇
音楽音響作成監修 ティーズミュージック
立体音響制作 ボディソニック(株)
テクニカルアドバイザー 沢口岳志
アシスタントディレクター 桝谷裕一、田坂拓哉
広告 半田由紀子
スペシャルサンクス 荒井弘二、久保久、中田伸一、石川雅子、内田努
協力 川田和加子、松沢忍、和久井栄子
関係各社 (株)ソフィックス、朝日ソノラマ刊「ほんとにあった怖い話」より、(有)オフィスガン、ティーズミュージック、MOVOアートワーク、(有)ミウ、ミットスタジオ
監修 稲川淳二
生成した音声は、「VOICEVOX:ずんだもん,四国めたん,春日部つむぎ」