黒澤明 最後の脚本『雨あがる』【映画フル】| 巨匠が遺した感動の時代劇
[音楽] [音楽] [音楽] [音楽] う [音楽] あ [音楽] 。 [音楽] この様子だと雨が止んでもしばらく渡れないな。 まず早くて6日。ひょっとすると 10 日。だ旅の方らしいが宿は振り込められた客で寿し沈めでしょうね。 儲かるのは宿屋だけだ。 俺たち私に急ぐはからケ爆打つ金もねえや。 親なって雨がいくら続こうと俺たちは建場にいるから食う心配はいらねえが旅の貧乏人は路銀使い当たしてやわずだ。 ちげえね。こいつはいや。 あの侍はいいね。腰が低くてさ。ニコニコして侍らしいところが 1つもないのが答えられぬや。 [音楽] お帰りなさいませ。 川を見てきた。当分川は当たれないよ。 すまんな。黒ばかりかけて お茶でも入れましょう。 泥棒がいるんだよ。ここには泥棒が人も炊きかけの飯を盗みやがった。ちょっと裏で洗い物してる間にさ、私はね、鍋に印をつけといたんだよ。 またあの女だ。 あなた 出たな、あれ。お前さ、 もし本当にそうだとしてもあれではひどい。 ええ、それはそうですけれど 黙ってたね。私に分かるんだよ。 皆さん、あの方にもう少し親切にしてあげればあの方はのけ物にされて寂しくて悲しくて口惜しいからついあのように [音楽] なんとかいいね。 そこの石教のじじばっくれたってだめだよ。私のこの目はね、節穴じゃないんだよ。お前が盗んだから初めから分かってんだよ。 お、やめなさい。 やめてください。 うん。 ここにはそんな悪い人はいませんよ。それはあなたも ほっといてくださいよ。ここはおブけの出る幕じゃありませんよ。私はね、癒しい鍵をこそしてますがね。人に物を取られて黙ってるほど弱い人間じゃ。 そうですとも無論そうですよ。 ですが、ここは私が償いますから。 1つどうか。 私は何もそんな、私は物が惜しくって言ってるんじゃないんですから。 これをまた借りるぞ。 皆さんすみません が手を貸してください。さあ、みんな荷物を下ろしてここへ並べてくれ。いよし。 だ、旦だ。こりゃ一体どうなさったね。 長雨の演技をやろうと思いましてね。 え、 すみませんが皆さん、手料理ということで 1 つさ、何にもありませんが楽しくやりましょう。 さんはい。 [笑い] うちのにお看板させちゃだめですよ。カつく前に飲んじまうからね。 あ、どうだ?ええ、こうずらりと魚を並んでこうおっとりと逆づきを持った形なんてなもんだね。久保様にでもなった気分。 [音楽] [音楽] あんまりひどんなさんなど前こちまうぞ。 まるで夢みてえだ。 こんなことが念に一ぺあるならどんな苦労だって我慢していけるんだが。 雪のだるまを口説いて見たら何にも言わずに溶けちゃった。 [音楽] [音楽] なんでこの暑いのに雪だるまが抜けてるぜ。 暑いからこそ雪だるまを勝に出したんだ。少しは涼しくなると思ったよ。それが悪けりゃこんなのどうだよ。向こうへ来るのはこ夜の愚か。 [音楽] そのオクってあすげえ別っぴで男しの甘連れで評判のやつだってな。 ちしと言われるほどの美しさ。 [音楽] ア倉れでもいいや。その寝てみて。 あ、そういうお前は 6でなし。はいいや。 [音楽] ガも変に大なしいな。 みんな食うのに忙しいのさ。ちげる。お帰ってきたなの。こっち来な。うん。を消してやるから。ここ行きやがれ。 [音楽] [笑い] [音楽] 人のことがなんてぬかててめは何様だ。 よくこの 年のこと。え、そっきり 俺はこの通り9月に取っといたんだ。 たざめ上がれ。持ってくれ。まあまあな。 待ってください。あ、そう言わずに。ま、 とにかく人には間違いというもんがあり ますからね。それに人間はみんなその 悲しいんですから1つも勘弁して長りをし てあ、あなたもどうぞ。何もありませんが さ、皆さんと一口一緒にやってください。 さあ、どうぞ。 いや、人はあ、みんなその本の幼のやつにドラボに入 [拍手] [音楽] [拍手] [音楽] に て、じゃ、俺もやろう。 [音楽] [拍手] はい。 ああ、こりゃこりゃが よし。 右に拳を繰り上げてよ。 [拍手] 山の横らある風吹く。 [拍手] [音楽] ああ、こりゃこりゃがだがだく見るたん靴あくんだ。 [音楽] [拍手] ああ、それそれたばいいもさなめこすかける。 [音楽] はい。北かさ。 あ、どっこいさっさん。 あ、どっこいな。 ほら、明日の泡とつまるの生こで相とあ、それそれ [音楽] がつにつくと閉めたば生子が届きでた。あ、さっさ、 [音楽] [笑い] あこいさっさ。 あこい。 ほら人の蚊がすりゃすめんだともんだ。 [音楽] あ、それそれ ジョモズとスは外すらもチャンネルやるぬく服く下めるやらほら逃げるやらほら忙すもんだもんだ。 [音楽] 来たかさどっこいいさっさんあどっこいいな色はいつりぬるを我がゆたりそもならぬ [音楽] 奥山こえぜあれだったが あこい いない。 すみません。 勘弁してください。 駆け試合をなさいましたね。正直に言います。かけじ合いをしました。 どうにもやりきれなくて、そのあんなことを聞くと全くみんな困っているし、どんな気持ちかと思うと実にその 駆け試合はもう決してなさらない約束でしたね。 実は この刀を七入れてと思ったのですが、あ、七夜は店を閉めていたし、そのこの通りです。勘弁してください。もう決してませんから。 [音楽] そしてどうかこれを本の人足でいいですから勘弁する証拠にな。 [音楽] ほら、お前の姉まだあんまりのこの体がまってまちがパクパクりサードいサードいな。 [音楽] [拍手] [音楽] 食ったくまった。あめあれは楽が夢だ。サードいサドい。 [音楽] おやだんだ [音楽] 雨はんだが、 カを渡れるのはまだまだだ。 でもさ、とにかく雨が上がってやれやれだね。 ナべはどおかげ様で雨がみましたよ。 本当旦那にはこうしなくちゃね。 どんな?朝っぱからどちらへ?少し歩き回ってくる。長めで体がって気持ちが悪い。 [音楽] た 何をしてるんだ、全く。この俺は 俺は構わない でもな。太陽は こらしっかりしろ。三沢異兵。 真似はやめろ。 おい、これほど言ってもだめか。ではこれが最後だ。どうしてもやるのか。やる。 [音楽] よし。け。おやめなさい。はい。やめてください。ああ、行けません。 刀は人を切るものではない。バカな自分をいや、自分のバカな心を切り捨てるためにその使うものです。 なんだ貴様。 いや、私はただ 下がれ。俺は闇に甘れる男の勝負だ。 しかし 黙れろ。 すみません。ついその おやめなさい。 てまれ仕事の争いはとじゃ。ま、それと馬が違いますよ。 馬が斧の馬に比べれば我らの馬はダも同然。 おさらあのバカども低くって連れてこい。 は、あなたが存然ぬがよくぞ愚かな果たし合を止めくだ。後半の上司泉の神く熱く音礼を申し上げ指中は あれにて僕と背見たした。 その誠に失礼なことをいたしまして いやいや 逆ぶりの野がけに思わぬ広いものと申しが そこ元の腕前見事でござった恐れます かな 友す宿にあ三沢井す 老人者でございますこの長雨川に会いまし てその はあ、それはまた屈なことでござろうな。どうじゃ?屈しのぎに 白い遊びに参られるか? ああ、とんでもない。 は、これに出る。はあ。はい。 それがし東上手泉の神の住頭原ごの野城と申すもの。 同じく近野田代郎。 実は殿のせによりお出迎えに参った。ご堂々くだされば頂上じゃが。 恐れ入ります。少しお待ちを。その身じたくを。 どうぞ。ごゆるりと。 これみんなに食してくれ。こい国物切入りにして味噌汁にするとまい。 おい、困ったな。 ここの殿様の死者が見えて 存じております。 しかしどうする?こんなみではとても お着替え遊ばせ。 お前どうしてこんなもの お [音楽] よくぞ見えられた。急に出迎えのものだと差し向けて迷惑ではなかったかな? いいえ、とんでもありません。 ま、楽にしてくれ。 ところで先日はうちの馬者どものために大変お骨折りをかけた。改めて霊を申す。 恐れ入ります。 さてと。真置きなしに余件を申そう。実は我が 班の剣術の難番が半年前にぽっくり行って、今その後釜を探しておる。 色々な人物に会ってみたが、いずれも帯に 短し助き流してな。 こんな部屋では堅苦しくて話がしにくい。 廊下に出て庭を見ながら話そう。 実はな、 先日のお主の働きを見てその難番にどうか と考えた。 ついてはお主の身の上を聞きたい。シテと は言うのがよかったら話してくれるのか。 私弱年の頃欧州の猿る小さな班の感情型に 務めておりました。 しかしどうも1日中机に向かってその 書き物をしているのが退屈でやなくして 逃げ出したのか。はい。 そして江戸へ出ようと思ったのですが、何分夜逃げ同然の身の上路銀の用意もなく、それでどうした? 友達の1 人がいい作を教えてくれました。江戸へ登る街道は色々な浄化町を通る。またそこにはきっと町道場があるからそこで勝負をしろ。 掛け勝負をするのか? あ、いい。 私その頃そんな腕はありません。 ではどうするのだ? 有然と構えて門とではなく道場主に行って教えようと頑張るのです。そして道場主と立ち合い、道場主が打ち込んでくる前に謝るんです。 謝る。 はい。牧刀を投げ出して復して参ったというのです。 それでどうしてロギが稼げるのだ? そのようにすると道場主はいい気分になるらしく親切にモてなしてくれます。奥へ招き入れて善を出し 1本つけてくれたり 旅の選別にと言って若干の金数を紙に包んでくれたり。 なるほど。迷暗だな、これは。 私そのようにして無事に江戸までたどり着きました。 それからどうした?はい。私やれやれと思って江戸の町を歩いておりましたところ大きな道場の前へ出ました。私少し考えましたがこれが最後だと思ってその道場を尋ねました。 辻端無害流の道場です。 辻タといえば天下に聞こえた客だ。そこを訪ねて勝負を挑んだのか。 はい。 しかし筋端ともあろうものがまさか。そうです。そのままさかと思うことが起こったのです。 辻先生は気軽に立ち合ってくださったの ですAh. 例によっていつ牧刀を投げ出して謝ろうか と考えておりますとい た。 わからんな。 どうしたわけじゃ。 私も驚きました。わけが分からぬままに正直に私の根胆を白除いたしました。すると辻先生は これで分かった。私はこれまで数えきれぬほど多くの人と立ち合いをしてきたが、お主のような人は初めてた。 一見好きだらけのように見えるが平然と 構えていて勝とうとする欲がさらに見えん 。 捉えどころが全くない。私はどうしていい か分からなくなった。それで牧刀を投げた 。いや、本当に参ったよ。今日は [笑い] 面白い。いい話を聞いた。 その後、お主どうした? はい、辻先生の内になりました。 やて 先生に可愛がられましてその市販題まで進み先生の水である半に召し抱えられましたがそれからが行けません。どうもうまくいかないのです。 なんだか評判が悪くなってその反を自施 その後2つの反を点々としまして 今は老ろ老々ろの身です。 妻は あなたは宮遣いは無理だと申して諦めて おりますが お主の差し量を拝見したいが良いかな どうぞ ご の差し料は 父侍の刀 あの 男の城というな者がご介助の方が似合う。そうだ。後ほど庭はしよう。このところ長めでは歩くのも逆ぶりだ。 では拝見 スえは痛め派だ。え、細かに。うん。 地形が見事に入っている。波紋はすぐ風に吹かれるような爽やか。匂いも深い。 無名でございますが。 しかし見事じゃ。 どこであわれた? 辻先生にきました。 うん。刀は武士の魂というがいや、実に見事じゃ。 しかし老の身はつらかろう。 辛いことも苦しいこともございますが、 面白いことも楽しいこともございます。 様々な人と付き合いますし、様々な出来事 にも出会えます。それに比べて殿様商売は つまらん。 住職たちはみんな資格使面の石頭ばっかり だし、その話と来たら面白くもおかしくも ない。ただ、あびが出るだけだ。 殿のは悪口を言うのが好きなんです。また人にあだ名をつけるのがお上手で うるさいぞ。 そうだ。貴様にもあだ名をつけたぞ。 知っております。占り兵太生白い顔し殿の後ろにいつもぶら下がってるだけ。腹が空いたな。 [笑い] 今何時だ? さあ、故障も女ども邪魔臭いから追い払った。各々手弱でやってくれ。 引き合わせ。 これが過労の石山騎兵。石頭だ。 あれが自石郎の明部隊 かしだ。 三沢イ平と申します。よろしく。 この2人はな、我が犯の骨董。 フルドグだ。 寝があるかどうか仕方は分からんが、古臭い事ことだけは確かだ。さあ、みんなを取って楽にやってくれ。この全夜は立派だが中身はさほどのことはないぞ。 特にわしの食うものは体に悪いとか申して 魚の油し毒脈に回して持ってくるからいつ も汁は冷たくて見事にまずい こな間だ僕の買っている猫に魚をやってみ たら 猫のやつちょっとそれを嗅ぐとふんという かそして部屋から出てってしまっ [笑い] ところで案のシナ番を決めたぞ。 このご人だ。 いや、今日は楽しかった。 色々と面白い話を聞いて逆方ぶりで気がれたとの反の難番は大ことは慎重に念には念を入れませんぬとわしの目を疑うのか 追い込んわしはこの誤人に惚れた貴様はどうだ 殿の目に狂いはございませぬ拙しみ沢殿の誤にも目にかかりましたが三沢殿ど 誠にを人柄完復りました。 しかし死難番たるべきもの一応中の面々面々を納得させるためその腕前を披露するのが関例。 [音楽] また関か。それには及ばぬと思うが。 火を置いて午前時合を行うということでそれでよろしいかな。かしこまりました。 石屋とにかく腹の虫が収まらん。俺たち同場主が 3 人とも掛け勝負で金を取られた。ざない。 先生、あれは詐欺の手口ですよ。変に腰が低くて弱そうに見せて先生も油断しなきゃあんなやつ。 しかしそんな男が城に招かれるとは下せぬな。 何あんなやつだ。うまく売り込んだに違いありません。ペコペコして。ともかくまずこの反の難番は俺たちの中から。それでなくてはこの浄化下町の者たちにも片が狭い。 大丈夫ですよ。この殿様なかなか殺さいらしいから。 ンビに油揚げをさわれてたまるか。 あいつ合成なかで帰って行きました。 聞き出物を持った中言を連れ う。 どうもありがとう。 何か食べるものが入っていたら後で持ってきますからね。 お帰りなさいませ。 喜んでください。 私コこナ班の堅実難番に決まりました。 と言ってもいいと思うんだが。いや、数日 後午前試合をしてそれで正式に決まるん ですが、何?殿様はその必要はないと おっしゃっているし、決まったも同然です 。 この刀その殿様に大変褒められましてね。いや、あの方は実によくわかる。何でも待っていてくれたんですか?すみません。実は私考のモテなしを受けてこれ引き出物です。 実はちょっとあなたのことが話に出まして ね。 しかしそれにしてもあの殿様には驚きまし たね。実にそのものの分かる面白い方でね 。 前にも言ったろ。あのお侍いいところが あるさ。ただ物じゃないよ。私みたいな もんにも親切を使ってくれるしさ。 吐きだめに釣るさ。こんなとこにはもったいねえ。お 1 本当に。 おっと。 お、 皆さん、これをどうぞ。 ここの殿様から頂いたものですよ。 それが全く本当にいい殿様でしてね。 何を待っているのだは?実は本日の試合に出るはずの町道場の試案 3名が未だ参りませぬ。 それ夢 試合をするのはその 3名だけか。 いえ、当販のもの2 名用意してござりません。あ、そのどもから始めれば良いではないか。始めろ。 鍋兵お手らかに 三沢異兵です。よろしく。 うあ。あ。ほ。ほ。 たあ 参った。 すいません。 大丈夫ですか?手は痛くありませんか? 別 次 犬山 よろ あ 、 次。 まだ町道場の事案が到着いたしておりませ ん。ふん。大方そいつら逃げったのじゃろ 。 待っていても仕方が えい。 えい。やあ。はい。 遠慮無用じゃ。いはいはい。あ。おお。あ。 [音楽] それはそつ追本気になってなんともこれは大丈夫ですか?どこかが桶川 あ、うぜ。黙れ。あ、 え。ご安示さるな。 どんなに怒っても殿はすぐ蹴ろっとなる。 物の分かるお方じゃ。 仮にも堅術し難場に招こうとする機殿と 勝負しようなどと考えるのが軽ハずみ。 いい薬です。 しかし全く この 送らせましょう。 あ、とんでもない。あなたには本当にお世話になりました。 はあ 。 おい、神しがよく似合うな。どこの馬の骨かわからんやつが。あんなし難か。バカバかしくて見てはおれん。 どなたです。皆さん ムカムカして無茶な気持ちになっている。 何をするか分かりませんよ。 釈あ、 [音楽] やめましょう。もうたくさんです。 [拍手] れ。 ああ。 あ、いかが遊ばしました?な んでもない。 また感釈起こしたのですか? 実は今日庭で試合をしてに叩き込まれた。 まあ、 それはそれで構わぬが、わしを意見叩き込んだ相手があまり長に詫びるのでわしは思わず怒鳴りつけてしまった。 大人げない話だが、勝ったもの優しい言葉は負けたもの心を傷つける。なんだかからわかれてるような気がして腹が立つ。 面白そうなお方ですこと。優しさというものは時によって人の心を傷つけるのでしょうね。 そうかもしれん。 誰だって木の毒に思われんのは嫌だ。自尊心を傷つけられるからな。お強い方も大変ですこと。 本当に強い方はどんなに全量に生まれついても誰かしらの恨みを買ってしまうでしょうし。 うーん。待てよ。 あの男 確かどこに悲観してもうまくいかないと 言っていたが。 なるほど。そうか。 そうかもしれん。 うん。 お帰りなさい。 あ、なんだ?お帰りなさい。 お帰りなさいませ。 お食事にします。今日は 1つ飲ませてください。 かしこまりました。 今日はみんな出して静かになってしまい ました。 皆さん優しい言い方ばかり。 自分の暮らしさえ満足でないのに 悲しいほど思いやりの深い温かな人たち でしたわ。 貧しいものはお互いが頼りですからね。 自分の欲を張っては行きにくいのでしょう 。 説教節のおじいさん、 あんな嬉しかったことは生まれて初めて だった。 世の中はいいものだということをこの年に なって知りましたって。 そして若くはなれないけれど、どんなに嫌な思いをしても生きていることは素晴らしいことですねっておっしゃるの。私胸が詰まってしまいました。 よしましょう。 私にはそういうの方がもっとしかしこれもうまいですと言ってもいいと思うんだが実は今日の午前試合には全て勝ちまして [音楽] ただちょっとどすぎた点はあるのですが、ほぼ内定したと。この前にも一度。 いや、今度の殿は他の人物とは桁違いですから。無論絶対だと思いはしませんが。 とにかく今度こそは殿を信頼してそれはそうでございますともお代わりをつけましょうか?お食事になさいますか? そうだね。そう、食事にしましょう。 すぐご用意します。 [音楽] [音楽] いいお日寄りです。こと少し雲があるくらいの日でもあの峠はよく雨が降るそうですから川を起こすなら今日のような日がいいと言いますがお出かけになるのですか? いや、出かけはしない。 ちょっとその おはようございます。今日は円満大吉で ござい方 のお幸せをお祈り申し回しております。 天気は申し分なしですがね。ともかく戦法でもな何とか言ってくるだろうし、黙って立つというわけにもかないと思うんだが。 そうでございますね。でも私支度だけはしておきます。 それはそうでしたもどっちにしてもここは 出ていくんだから。 来たようですね 。 うん。 機殿は誠に稀れなる芸者。そのいいのないお腕舞いといい公前になるお心しといぜ非とも反のし難番にとのもご熱心のように廃されまして いやそんなそれは過分なお言葉です。 私はそんな 作用な次第で友殿に対し坂の武法をあったものの当犯としてはすでにお飯を決定しかかったのであるがそこに思わぬ故障が起こったのでござる。故障と申しても東方のことではなく責任は底元から出たのじゃが。それは殿が駆け試合いをなされた。 浄化 町の猿道場において金数をかけて試合をし、勝ってその金数を取って行かれた。もちろんご記憶はござりましょう。 確かに覚えております。 覚えておりますが、それは実に誠に気の毒なものがおりまして、この宿にいた客なのですが、 理由の遺憾に関わらず武士として家じ試合をするなどということは時番不面の第一地であるし、それを訴えたものある以上当犯としては関上手を引かざるを得ません。 残念ながらこの話はなかったものと思い くださるように。 殿が申しますには称ながらこれを旅費ので もお受け取りくださるようのことでござい ました。いや、とんでもない。 こんなご心配はどうか色々いいていることでもあり、どうかこんな いえ、 ありがたく頂戴いたします。 主人が駆け試合をいたしましたのは悪いました。 私も金がね、それだけはやめてくださる ようにと願っていたのでございます けれどもその願いは間違いでした。 私には初めて分かりました。主人も 駆け試合が不面だということぐらい知って いたと思います。 知っていながら病むに病まれない。せずに はいられない場合があるのです。 私ようやくわかりました。 大切なことは主人が何をしたかでは なくため にしたかということではございませんか。 あなたたちのようなデ棒にはお分かり いただけないでしょうが。おやめなさい。 よ。失礼ですから。 はい。やめます。そしてあなたにだけ申し上げます。 これからは あなたのお望みなさる時 いつでも駆け試合をなさってください。 そして 周りのものみんな 貧しく頼りのない気のな方たちを喜ばせて あげてくださいまし。 ご親さん、 これ持ってってくださいな。 わ地に食われた時けるといいんですよ。 タバコの肺なんですけどね。こう唾でねっ てつけるとよく聞きますよ。 つまんないもんだけど。 いえ、嬉しいわ。ありがとう。 こんな立派な先生を袖にするなって。 ここの殿さんも恋のりの恋かね。 どういうた? 見かけっぱだが中身が空っぽってな。 そう言うな。ここの殿様はとてもいい様だよ。実はここなら私でも勤まると思ったんだがね。 そこで最初は何をしたかではなく、何の ためにしたか。 それが大切なことだと申したのだな。 はい。確かに。そしてあなたたちのようなデクノ棒には分かるまいと。その方最の言葉何と聞いた? は? 起点の聞かぬ子の石頭。 直ちにあの男を連れ戻せばよし。そもないとその石頭をねじ切って生恋の餌にしてくれる。 しかしも駆け試合をした以上を得と お前たちのようなテクノーには任せられ はははい。はい。 これだけ立派な腕を持ちながら花を咲か せることができない。 なんという妙な巡り合わせでしょう。 でも私このままでようございます。 人を押しのけず、人の席を奪わず、機械 さえあれば貧しいけれど真実な方たちに 喜びや望みをお与えなさる。このままの あなたも立派ですもの。 人汗書いてきます。 さあ、行きましょう。 未練はきっと捨てました。 元気を出してください。 私は元気ですよ。 と言いと思います。 はあ 。はい 。はい。はい 。 これは素晴らしい。なんて美しい眺めだろ。 まあ、本当本当に綺麗なこと。 体中が痛み立ちますね。
黒澤明が遺した最後の脚本を、愛弟子・小泉堯史監督が映画化した感動の時代劇『雨あがる』全編を公開。心優しき武士とその妻が織りなす、温かい絆の物語をお楽しみください。
【あらすじ】
武芸の腕は立つものの、お人好しな性格が災いして浪々の身である三沢伊兵衛(寺尾聰)。その妻・たよ(宮崎美子)と共に旅の途中、長雨で安宿に足止めされてしまう。
宿の貧しい宿泊客たちのために賭け試合で金を得て、酒や食事を振る舞う伊兵衛。そんな折、若侍同士のいさかいを仲裁したことで、その卓越した剣の腕が藩主・永井和泉守の目に留まり、剣術指南番として城に招かれることになるのだが…。
【作品情報】
▪️ 監督:小泉堯史
▪️ 脚本:黒澤明
▪️ 原作:山本周五郎
▪️ 出演:寺尾聰, 宮崎美子, 三船史郎, 檀ふみ, 井川比佐志, 吉岡秀隆, 仲代達矢
本作は、世界のクロサワが完成を待たずに亡くなった脚本を基に、長年助監督を務めた小泉堯史がその遺志を継いで完成させた、師弟の絆が生んだ珠玉の一本です。
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