【日本映画の名作徹底解説】「黒澤と三船、奇跡の出会い!」世界映画史上最高のコンビを生んだ『酔いどれ天使』の魅力に迫る!

映画史場最高の黄金コンビ奇跡の出会い 酔いドれ天使の魅力に迫る。 このチャンネルではこれまで7人の侍、 天国と地獄用人ボつ木三十郎といった黒沢 三船コンビの名作をご紹介してきましたが この世界映画史場最高のコンビとも言える 黒沢明と三船俊郎は酔いドれ天使で奇跡の 出会いを果たしました。元々俳優死亡では なかった新人リ船ネと郎の類いまれな才能 を見抜き、その魅力に惚れ込んだ黒沢と 黒沢の期待に見事に答えて才能を開化させ た三船が出会ったヨドレ天使はどのように して生まれ、なぜ多くの人の心に今も残る 名作となったのでしょうか?今回の動画で はその酔いドれ天使の魅力に迫ってみたい と思います。それでは早速見ていき ましょう。是非最後までご覧ください。 ヨドレ天使は1948年に公開された黒沢 明監督の7作目の作品です。 3年に姿三史郎で戦列なデビューを果たし 、同年にデビューした木下啓介と共に優れ た新人監督に送られる山中佐尾賞を受賞 するなど有望な若手監督の筆頭として すでに活躍していた黒沢ですがこの作品で 初めて三船俊郎を起用しその後黄金コンビ として傑作を連発するきっかけになった 記念すべき作品であり同時にその後数々の 名を残 名志村孝志とのダブル主演となる最初の 作品としても永遠に記憶されるべき作品と なりました。本作は公開されるや映画 マスコミからも高い評価を得てリフネ俊郎 という大型新人俳優の出現を宝かに 歌い上げました。この日本映画市に 3000と輝くヨドレ天手はどのようにし て生まれたのでしょうか? 酒好きで容量が悪く貧乏だが確かないし さ田の元に闇一の若いヤザ松永が 転がり込んでくる。さ田は松永が手におっ た鉄砲傷を手当てするがその際に松永が結 に犯されていることを見抜き大きな病院で レトゲを取れと忠告する。しかし血の家の 多い松永は結への恐怖を隠し悪体をついて 受け入れようとしない。かつての自分に似 た姿を松永の中に見たさ田は松永のことが 気になりその後も松永を尋ねるがそれを 乱暴に追い返す松永。しかし松永はある晩 突然さ田のところにやってくる。松永は 自分の肺のレントゲ写真を持ってきたの だったが、そう田は松永に独絶を吐き、 またしても喧嘩別れとなる。たまたま友人 の意志。高浜から松永がレト玄を持ってき ていたことを知ったさ田はなぜそれを見せ なかったと松永をしり飛ばしに行く。その 夜泥水してさ田のところにやってきた松永 はまたさ田に対して散々悪体をつくがレト 原は持ってきていた思った以上にひどい 病情を告げるさ田に松永はおい本当に治る かと聞き治るその代わり俺の言う通りに するんだぞというさ田それに反発しつつも そのまま眠ってしまった松永を解放し翌朝 松永は相変わらず悪体をつきつつ治療の ために接成することをさ田と約する。 しかし刑務所から出所してきた松永の 兄貴分の岡田と会い岡田の誘いを断りきれ なかった松永は再び飲酒し泥水してしまう 。翌日酒の匂いをぷンぷンさせて現れた 松永にさ田は激怒しまた喧嘩は別れになる 。そんな松永はとうとうで活結し上の部屋 に担ぎ込まれる。そして深夜に駆けつけた さ田は松永に優しく安静を言い渡す。花江 は病闇の松永を見限り岡田になびいて部屋 を出ていき、松永も部屋を出ていく。 行く当てのない松永を見つけたさ田は松永 を自宅に呼んで世話をする。そこへ岡田が 元自分の上で今は足を洗いさ田の助手をし ている。みよに会いにさ田の元を訪れる。 必ダがこれを突っぱね、それに岡田が てめえ命は惜しくねえかとすぐんだところ に痩せ細った松永が現れ、岡田に今日は 自分の命に変えて引き取ってくれと頭を 下げる。松永は岡田とミオの件については 自分が親分に会って話をつけると言って やれた体でみよの精死を振り切って 飛び出すが松永の信じた人義はそこには なく親分がお田に死にかけている松永は次 の出入りの鉄砲玉に使えると語るのを聞い てしまう。それを聞かれた親分は松永の島 を岡田のものとし松永は今まで頭を下げ られてきた人間にも袖にされてしまうよう になる。思い余った松永は岡田を殺しに 行くが、そこでまた活結し、ペキまみれの 見にくい争いの末、岡田に差し殺される。 松永の死を知ったさ田は密かに松永に惚れ ていたの女、銀に内心の怒りとやりきれな さをぶつける。そんなサダの元に結かを 克服した少女が駆けよりサ田は少女と約束 の暗密を食べにその場を立ち去るのだった 。 黒沢と三船が初めてタックを組んだのは 酔いドれ天使でしたが、2人の出会いは どのようなものだったのでしょうか?三船 は黒沢との出会いについてこのように語っ ています。私が黒沢さんに初めて会ったの は銀レの果ての撮影が終わって死者を見て いる時でした。あの作品は監督が谷口千吉 さん。脚本と編集が黒沢さんでしたが、 ロケーションの最中フィルムの編集をして いる黒沢さんから注文が続々と来て何も 取り直しをしたり取り足しをしたりして 随分注文の多い人だなと思ったのを覚えて います。まあその程度で初の出会いとその 頃のことは定かではありません。三船は このように語っていますが、2人の出会い は三船の東方ニューフェースの面接試験の 時まで遡ります。員後、横浜でコカコーラ の現役を運ぶ仕事をしていた三船は将来へ の不安から陸軍航空教育体時代の先輩で 東方撮影部に所属していた大山俊を尋ね、 実家の三船写真や軍隊の写真講手での経験 から写真の腕に地震があったため、撮影 女子として働きたいと頼みました。ところ が会いにく東方撮影部の定員は満員だった ため、大山はリ船に東方ニフェースに応募 するよう助言し、リ船はそれに従って試験 を受けることに決めました。1946年6 月、リフネ俊は自分の死亡とは無縁の東方 ニュフェースの面接試験を受けました。 そこで審査員に泣いてみろと言われたのに 対し、悲しくないのに泣けませんと 言い返すなど不機嫌な態度を取ったため、 品縮を勝ったと言います。試験会場に言わ せた人気女優の高嶺秀子は我が青春に悔い なしの撮影中だった黒沢にこう言いました 。すごいのが1人いるんだよ。でもその 男度が少し乱暴でね、ちょっと見に来て 何事と思って試験上に行った黒沢が見た ものは若い男があれ狂っている姿でした。 これは猛獣が暴れているような演技という 課題を出されて演じていた三船でしたが 演技が終わると照レ隠しからか投げやりと も取れる乱暴な態度を取っていました。 これが後に映画史場最高のコンビとなる 黒沢明と三船俊郎の最初の出会いでした。 審査委員長の映画監督山本カ次郎が三船を 強力に押したにも関わらず、当時の東報で は労働組合の発言力が強く、審査院も半数 が組合い側で構成されていたため投票で不 合格となってしまいました。しかしその 結果を聞いて黒沢は思わずちょっと待って くれと叫びました。彼は俳優の支出を 見極めるのに専門家と門外感が同じ表を 持つのはおかしいと抗議したのでした。 そして最終的には山本が三船の俳優として の素失と将来性について責任を持つと発言 したことで三船俊郎は危いところで補欠 合格となったのでした。しかし三船の ニューフェース採用の経緯については諸説 あり三船本人によると山か先生は僕を 落とした方ですよ態度悪いと言ってと述べ ています。こうして晴れて東方ニュー フェースとして採用された三船は俳優制で 半年間の訓練を受けた後東方葬義で多くの スター俳優が代謝したためニューフェース にも主演球での出演機会が回ってくると いう幸運にも恵まれ谷口吉監督黒沢明脚本 の銀の果てで銀行等3人組の1人という 重要な役で映画デビューを果たします。 そして同年山本カ次郎が監督し戦前から 人気を2分してきた悲劇用野県と六波の初 共演策時代全編後編にも出演し、ここでは ヤザの狩猟を演じました。酔いドれ天使で は闇一が舞台になっていますが、この巨大 なセットはこの新馬時代のために制作され たもので、このセットが非常に大掛かりな ものだったため、たった1作で壊して しまうのはあまりにもったいない。何か もう1本作れないかという話が出ました。 そこで制作されることになったのがヨドレ 天使だったと言います。 ヨドレ天は黒沢明監督の7作目の作品とし て1948年に制作されました。前作 素晴らしき曜日では配線直後の東京で 貧しい恋人たちがデートをする中で厳しい 現実に直面し、それに立ち向い力強く 生きようとする姿を通して当時の日本社会 をリアルに描き、第21回キネマ巡方 ベスト10で6位、第2回毎日映画 コンクールで監督賞、脚本賞を受賞する などの評価を受けましたが、黒沢はこの 作品に満足していませんでした。そんな 黒沢が次に作ったのが酔いドれ天使でした 。黒沢は後にこう語っています。ここで やっとこれが俺だというものが出たんだが な。素晴らしき日曜日ではそれが出かかっ て出なかったような気がする。脚本は前作 素晴らしき日曜日でも脚本を担当した黒沢 の小学校時代の給油上草之助との共同執筆 となりました。本作で黒沢はヤザの否定を 主題とし、その存在そのものにメスを入れ 、さらに彼らの生き方がいかに人間として グ列であるかという点に力を注ぎたいと 考えました。だとすれば闇一に君臨する ヤザはもちろんそれと交代対象をなす医者 の人物設定が成功の鍵を握ります。ここで 黒沢と上草はこの医者の人物造形で壁に ぶつかりました。黒沢はこう言っています 。上草と2人で最初プランを練って主人公 の医者という人物がどう考えてもちっとも 面白くならない。2人とも考えあねちゃっ てけいちゃんもうこの本やめようと ベロベロによった。ふとけいちゃんあの 医者には悪いところが1つもないんだ。 もっと人間としての欠点を持ってる人物に してみようじゃないかと起き上がったんだ ね。あれをある中にするのはその時気が ついたことなんです。まだ日本映画が十分 立ち直ってなくて、いいやつは徹底的に いい。悪いやつは全て悪いというドラマが 多かったでしょう。あの作品がもし新鮮 だったとしたら今言ったようなところじゃ ないんですか?このような思考錯誤の末に 主人公の意思さ田というキャラクターは 生まれました。暴弱無人な名の飲んだくれ で口は悪いがその反面見かけとは違って 純粋で優しい心値を持つ医者。この医者が 祖亡なやり口ではあるが、全刀な生き方を 見失った人間に正しい道を差し示しす。 若いヤザの医者の退避は戦後の混沌とした 闇一に象徴される配線がもたらした後輩 する背を描くドラマを貫く成虫戦となり ました。そして何と言っても本作の魅力は 新人俊郎が演じた松永の強烈な個性 でしょう。黒沢は本作での三船について こう語っています。これはリフネと郎って 男が出現したんで、最初の考えが ひっくり返っちゃったという写真でね、 あの志村さんの医者は若くてうまかったの だが、三船の松永ってやつがぐんぐんのし てきちゃうのを僕はどうしても抑えきれ なかったんだ。この若い良さを伸ばして やりたいという気持ちと。だがここで抑え なけりゃ写真がひん曲がっちゃうぞという 気持ちと僕のうちに気持ちが2つできて しまってどうにももう仕様がなかった松永 のやあんまり生々してやがってもちろん 最初は題名通り医者が主人公だったんだが ね。いやが効かなかったなんて言うが実は この良さを殺しちゃ惜しいという気持ちも あったんだ。黒沢のヤザ嫌雷は有名で後の よう人望でも2組のヤザを徹底的に壊滅さ せますが、本作でも黒沢はヤザの生き方が いかに人間としてグ列であるかを描こうと しました。しかしここで三船の噴下た破滅 型のヤザ松永の存在感は圧倒的でした。獣 のようなエネルギーを溢れんばかりに放出 したかと思えば一方で小動物が精一杯の 巨制をはるかのような哀れさをにみ出す席 を切ったかのように押し寄せる身のこの オーラは黒沢の演出力を持ってしても 抑えることができなかったのです。三船が 演じた松永があまりに魅力的でそのために 映画の当初の方向性が少なからず変わって しまいヤザの生き方のグ裂さを描くという 意図がぼやけてしまいました。黒沢が最初 の考えがひっくり返った。ここで抑えない と写真がひん曲がると言ったのはこのよう な点を指していっているのでしょう。本作 での三船との出会いは黒沢にとって相当 強烈だったようで黒沢は後にもことある ごとにこの時の印象を語っています。事電 の油ではこのように書いています。三船は それまでの日本映画界では累のない才能で あった。特に表現力のスピードは抜群で あった。分かりやすく言うと普通の俳優が 表現に10ftかかるものを3ftで表現 した動きの速さは普通の俳優が3挙動 かかるところを1挙動のように動いた何で もけずけズバズバ表現するそのスピード感 は従来の日本の俳優にないものであった。 しかも驚くほど繊細な神経と感覚を持って いた。まるでべタメだが本当なのだから 仕方がない。いて欠点を探せば発生に少し 難点があってマイクロフォンで録音すると 聞き取りにくくなる点であろうか。 とにかく滅たに俳優に惚れない私も三船に はまった。また雑誌映画ファンでもみ船君 についてという記事でこのように語ってい ます。み船君の特徴を劣するとまずとても スピーディに演技すること。大変配計な 演技をするがそれが全く板についている点 。日本人には珍しく芝居が王勢なこと、 断面の表情も体の表情も日本人離れして 豊かなことなどだと思う。それから私生活 においては至って内ちなテレアであるが、 そういう性質からも想像できるように なかなかデリケートな心を持っている。だ から荒っぽい役所をやってもいたずらに 祖亡に流れない。これはなかなか絵がい 才能だと思う。単なるギャング役者で 終わる人ではない。僕たちはこの人を立派 な2枚目、男も惚れるような2枚目に育て たいと思っている。体も金髪流り流るもの だからいくら叩いてもその点は安心だ。何 を言えば、まだセリフに全然力がない。 音質そのものはなかなかいいバスであるが 発音に悪い癖がある。その点を直せば鬼に 叶ぼうであろう。少々褒めすぎたようでも あるが正直言って近内の才能だと思う。 日本映画のために大いに次を望んでやま ない。実際黒沢は本作の演出の音で初めて 演出する三船について次のように書いてい ます。三船君、動作や表情のはれのいい ことは日本人には珍しい。それを思い切っ て生かすこと。しかしセリフにはまだ全然 力がない。この作品ではまだ無理かもしれ ないがその点もできるだけ研究させること 。まず自分の持ち味を出し切らせるように すること。理屈や工夫で役を観念的に 組み上げさせないで体ごと役に溺れきって もらった方がいい。ここからも黒沢が三船 と郎という類いまれな才能を大事に 育てようと思っていたことが分かります。 一方で三船を自分が育てたという声に対し てはこのように反論しています。谷口船の 銀の果てで銀行3人組の中の1番暴れ物の 役をやってびっくりするほどの迫力を出し た。また次に山さんの新馬時代でヤザの 狩猟の役をやり銀の果てとは打って変わっ たスマート差の中にすごみを聞かせた演技 を見せた。私はこの三船に惚れて酔いドれ 天使の主役に抜擢したのである。だから 三船という俳優を私が発見し育てたように 言うのは間違っている。三船という素材を 発見したのは山さんだ。その三船という 素材から三船という俳優を掘り出したのは せんちゃんと山さんだ。私はそれを見て 酔いドれ天使で三船の俳優としての才能を 思う存分発揮させただけである。なお本作 のヒットと三船の演じた松永の圧倒的な 魅力のためにその後三船が陥落街を歩いて いると本物のちンピラたちが挨拶をしてき たというのは有名なエピソードです。 しかし三船は酔いドれ天使の風切りから およそ半年後に発行された雑誌平凡の中で それを明確に否定しています。東方に入っ て最初の出演は銀の果て、それから新カ 時代にちょっと出てあはヨドレ天使である 。ヨドれ天使は町のよ者でひどく強そうな 役だったが実際の私はちょっと違う。喧嘩 なんか嫌いでしたことがない。酔いドれ 天使以来町を歩いていると時々町の若い人 たちからよ兄貴って声をかけられることが あるという意味のごシップがいつか雑誌に 出たことがあるがあれは全然嘘である。 喧嘩なんか嫌いでしたことがないというの はにわかには信じがい内容ですが、三船 自身がこのようにはっきりと否定している のでそうだったのかもしれません。しかし はっきり言えるのは審議は置いておいても このようなエピソードが誠しやかに語ら れるほど本作で三船が演じた松永は魅力的 だったということでしょう。ちなみにこの 記事で三船は俳優としてまだまだ犯人前だ からやることなすこと全て勉強読み物や ダンス芝居鑑賞映画鑑賞スポーツも あくまで役者修行の一環焼き鳥屋で カストリを飲んでいても勉強と語り次の ように閉めています。だからたまたま新宿 あたりで屋のの連を書き分けていい気持ち になって出てくる私をご覧になってもあ なるほど三船のやつ相当勉強してるわと 思って多めに見ていただきたいのである 三船のお茶メな一面が見られる文章では ないでしょうか。その他本作は音楽の早坂 踏文のコンビの最初の作品にもなりました 。黒沢と坂のコンビは本作から早坂が 亡くなる1955年の生き物の記録まで 途中静かなる血闘を除く8作品でコンビを 組んでいますが本作での速さの音楽は流効 を匠に用いて当時のリアルな空気感と活境 を表しています。当初クルトバイルの3問 オペラの劇中化で後にマックザナイフと いうタイトルで大ヒットし、ジャズの スタンダードとなるメッキーメッサーの モリタートをテーマにする予定でしたが、 どうしても使用許可が降りず最終的にあの ギター音楽がテーマになりました。また 松永が信じていた親分からも見放され、 自分の島もお田に取り上げられて安淡たる 気持ちで街を歩くシーンで該当スピーカー から流れる格好ワルツの明るい調べが 流れる演出は松永の絶望感をより強調して いて非常に印象的です。この コントラプンクトと呼ばれる手法はその後 も野犬や天国と地獄などで効果的に使用さ れています。なおこの演出の背景には黒沢 の体験が元にありました。映画撮影中の2 月8日、黒沢は父が秋田で描写したことを 知ります。その日、黒沢は1人新宿で酒を 飲み、安々とした気分で歩いていると、 どこからともなく学校ワルツが聞こえてき て、その明るい局長が黒沢の暗い気持ちを 一層耐えがいものにしたと言います。この 時の体験がこのシーンでは生かされたの でした。また本作は冬に撮影されています が、舞台となっている場面は夏です。その ため役者たちは氷を口に含んで息が白く ならないようにして撮影されました。 しかし例えばさ田が内輪で仰ぎながら顔 シーンでは志村孝志の息が白いのが見て 取れます。このように実際の季節と反対の 時期に撮影した例としては他にも天国と 地獄があげられます。伊勢崎町の雑頭の中 をタバコを孵化しながら犯人の山崎が歩く シーンは東方のオープンセットで撮影され ました。当初はロケ地で撮影するはずでし たが1月になってしまい出演者も通行人も 夏服を着ていないとダめだったためロケ地 撮影は諦めてスタジオでやることになった のです。生き買う車とざっとエキストラは 皆半袖へ浴衣の夏姿犯人役の山崎勤むは その寒さの中で汗ばんだ顔を作るため 冷たい水をスプレーでかけられ吐く息が 白くならないようにするため口には氷を 含まされました。役者にしてみれば何とも 酷な話ですが、黒沢は夏は暑いのでつい 安心してしまう。冬に夏のシーンを撮影 すればどうやって暑く見せようかみんな 工夫するだろうと言っていたと言います。 ちなみに天国と地獄が冬に撮影されたこと がよくわかるシーンがあります。それは 共犯者の味とに木村と石山健二次郎演じる 刑事たちが踏み込むシーンです。ここでは 背景に富士山が映るのですが、その富士山 が関節していたのです。黒沢はそれを すごく気にしていたと言いますが、さすが に黒沢といえども富士山の雪を消すことは できず、そのまま採用となりました。 ここでやっとこれが俺だというものが出た と黒沢自身が言うだけあって、本作では 印象に残るシーンが数多くあります。ここ ではそれらのいくつかをご紹介しましょう 。本作は汚れ切った沼をアップにした オープニングのタイトルバックで幕を開け ます。本作では異ごとに闇の裏の汚れた沼 が登場しますが、これは松永や岡田の住む ヤザの世界の汚さを象徴しています。似た ような場面は後に天国と地獄で犯人の竹内 銀次郎の住む貧しいアパートの近くを 流れる汚れた川でも登場し、そこでも 小高い丘の上の豪華で快適なご動艇と対象 的な竹打ちの貧しさ、惨じめさを象徴して いますが、その退避を置き彫りにするため にはこの沼を徹底的に汚す必要がありまし た。ここで松山孝志をリーダーとする美術 スタッフはこの沼の汚さを出すために大変 苦信したと言います。またブクブクと 不気味に湧き上がるメタンガスは美術 スタッフがゴムホースを口で吹いて泡立て て表現したものでした。また本作では ギターの寝色が印象的に使われています。 冒頭から登場するごにギターをつま引く 若いよたものとんでメロディだけを引く そのギターはあまりうまいとは言えません が、それが刑務所から出処所した丘だが、 そのギターを借りて人殺しの歌を引き、 そのネ色が聞こえることでさ田の家にいる みよに岡田の出現を知らせ緊張感を高める 効果を出しています。音楽といえばさ田 から飲酒を求められてそれに従おうと思っ ていた松永が兄貴分の岡田から強引に酒を 進められその挙句にダンスホールで夜けに なって踊るシーンも忘れられません。ここ で突如当時人気絶叫の武の女王葛木し子が 登場しジャングル武を歌います。この曲は 、はっ取両一が作曲、黒沢明身が作した曲 で、題名の通りまさにジャングルを イメージしたような独特のリズムと メロディでぎの吠えるようなパンチのある 歌声がさらにジャングルの雰囲気を高めて います。なお骨も溶けるような恋をしたと いう歌手は元は腰も抜けるような恋をした でしたが、ぎがこんなえげないというのを 聞いて書き換えられたと言います。黒沢は 女監督時代から映画はその時その時で消え ていくもの火のようにパッと咲いては なくなるものなんだから映画は事実性を 入れていかなければ嘘だと思っていました 。ただここで言う事とはトピックに 当て込むということではなく結局その時の 自分の気持ちに1番忠実な出したいものを 出すということでした。この葛木し子が 歌い踊るダンスホールのシーンもそのよう な当時の風俗を切り取った事の現れだった と言えるのではないでしょうか。さ田は 全編を通じていつも起こっており、特に 松永や岡田ヤザに対しては口を極めて知り ます。例えば冒頭で松永を治療する時は お前たちみたいなお親に打てる駐車なんか あるもんかと言いまたさ田のところに レント原ってきたことを隠してやってきた 松永には高度なります。ふん。俺に言わ せらお前たち臆病物はないよ。ふん。 じゃあなぜコケしに入れずみしたりイゴ 使ったり絵門け背負ったように突っ張って 歩かなきゃならないんだ。ふん。自分で 自分が頼りねえからじゃねえか。俺には そんなはったりは効かないよ。そして ラストでの銀トの対話でさ田はやるせない 思いをぶち負けます。結局毛物は毛物さ。 毛物を人間にしようなんて考えがそもそも 甘っちょろいんだよ。それなのにあんな バカしかすのがヤザなんだ。それがくだら ないって言うんだ。グ列だって言うんだ。 そしてこのヤザのグ裂さ、汚さと対象的に 登場するのがクがよし子演じる。同じく結 をお患らいながらそれにけ投げに 立ち向かう少女でしょう。彼女は中盤と ラストの2度登場しますが最初は松永と そしてラストは銀と退避をなすように まゆいばかりのカレンさと清楚な美しさで お苦しい画面の中の一服の勢量剤のような 役割を果たしています。またラストの松永 と岡田の対決シーンも本作の クライマックスの1つです。病が悪化し、 自分の島も取り上げられて後がない松永が 思い余ってかつての上7江のところにいる 岡田に対する恨みを晴らしに行きますが、 そこでの白いペンキにまみれた乱闘シーン は非常に印象的です。ペンキに滑って の打ち回りながら乱闘する様は決して スマートではなくブザまで見にくくさえ ありますが、それもヤザの世界の身にさや 愚かさを象徴していると言えるでしょう。 そして岡田に刺された松永がベランダへの 扉を開けて外に出ていくシーンにはある種 の解放感が感じられ死を持ってようやく 好みにくい世界から松永が解放されたこと を見るものに感じさせて感動的です。なお このペキにまみれる乱闘シーンは地下 松え門の人形城り女殺し油の地獄で余兵が お父地を殺す場面で揉み合ううちに油ツが 倒れてしまい逃げ惑っては転び追いかけて は転びまみれになりながらの殺害となる 場面がヒントになっていると言います。 本作は公開されるや大きな評判を呼びその 年の第22回キネマ順方ベストX第1位や 第3回毎日映画コンクール日本映画大象に 輝きます。また1989年に文芸春珠が 行った大アンケートによる日本映画ベスト 150では第18位1995年にキネマ 巡方者が発表した日本映画オールタイム ベストXでも第43位に選ばれるなど時が 経ってもその評価は衰えず2021年には 霧谷健太が松永高橋勝典が佐田を演じて 舞隊化されさらに今年2025年11月に も北山博光の松永渡辺代の田での講演が 予定されています。映画監督の熊は 酔いドれ天使に出会った時の印象をこう 語っています。昭和23年に私は松本高校 に入学した長かった受験勉強から解放され て連日市内の映画館をはしごして歩いた。 その中で最も強烈な印象を受けた日本映画 はヨドレ天使だった日本人の誰もが戦争で 傷ついたが、まだその傷が十分に言えてい ない時代で人々は貧しい暮らしの中で 成り振り構わず必死に生きていた。その 切なく焼けっぱチの心情が血管だらけの石 さ田やを病んだヤザ松永の心に現れていて 強い共感をもたらしたのだった。なお、 熊野監督デビュー作低事件死刑囚州では その中の1シーンに酔いドれ天使の ポスターが使われています。これは定銀 事件が起きた1948年がこの映画が封ら れたのと同じ年だったという時代交渉的な 意味もありますが黒沢監督へのおマージュ でもあったと熊は語っています。戦後日本 映画の最大のスターを読み、世界映画史場 最高のコンビを産んだヨドれ天使はこれ からもずっと世界の映画ファンを魅了し 続けるでしょう。 [音楽] さて、本日の動画はいかがでしたでしょう か?私たちにとって皆様からの温かい コメントや高評価は何よりの励みとなって おります。是非ともご感想やご意見をお 聞かせいただけると幸いです。

このチャンネルではこれまで『七人の侍』、『天国と地獄』、『用心棒』、『椿三十郎』といった黒澤・三船コンビの名作をご紹介してきましたが、この世界映画史上最高のコンビとも言える黒澤明と三船敏郎は、『酔いどれ天使』で奇跡の出会いを果たしました。元々俳優志望ではなかった新人・三船敏郎の類いまれな才能を見抜き、その魅力に惚れ込んだ黒澤と、黒澤の期待に見事に応えて才能を開花させた三船が出会った『酔いどれ天使』がどのようにして生まれ、なぜ今も多くの人の心に今も残る名作となったのでしょうか。今回の動画ではその『酔いどれ天使』の魅力に迫ってみたいと思います。

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5 Comments

  1. 黒澤監督は、当初志村の演じる下町の医者の戦後の一日を描く予定でした。
    でも医者の力を借りても救えない三船の破滅的なキャラクターに魅力を感じ、そういう三船の生き様をテーマに変更しました。
    医者の力で治癒しなかった三船、他方医者の力で病気を克服した女子生徒「久我美子」を対照的に演出し、酔いどれ天使を魅力ある作品にしましたね。

  2. 黒澤明·作詞『ジャングルブギ』のミュージカル風場面 笠置シヅ子素晴らしい♪ 三船敏郎のダンスもたまらん

  3. 冒頭の、手から弾を取り出し治療するシーン。志村さんの手際の良さがリアルで三船が本当に痛がっているようだった。

  4. 冒頭の、手から弾を取り出し治療するシーン。志村さんの手際の良さがリアルで三船が本当に痛がっているようだった。

  5. 改めてこうやって振り返ってみると、(三船のみならず)志村喬の主役抜擢や早坂文雄との出会いなど、まさに黒澤明のエポックメイキング的な作品でしたね!動画では触れられませんでしたが、松永に思いを寄せる女ぎんを演じる千石規子も印象的でした。

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