そして、自身にとって2度目の五輪となった東京五輪では、3位とわずか0.816点差の団体総合5位だった。

 リオ五輪があった2016年から2021年の東京五輪までの間、一度も欠かすことなく世界選手権や五輪に出場し続けたように、ケガに悩まされながらも代表選考会の勝負どころでコンスタントに実力を発揮してきた選手でもあった。

昨年6月、全日本種目別選手権のゆかで2位になったのを最後に競技生活の第一線を退くことを表明したが、その時から一貫して「引退ではなく一区切り」という表現をしていた。大学では学生コーチとして後輩の指導に当たりながら、それとは別の時間に練習。今年の全日本種目別選手権はビデオ審査を通過しての出場となった。

■会場は曲に合わせた手拍子で盛り上がった
 6月11日の種目別選手権決勝では冒頭部分に「007」のテーマ曲、後半部分は昔からの大ファンである『AAA』のNissy(西島隆弘さん)の曲「NA」を使用した音楽に合わせて演技。会場中に手拍子が起き、大いに盛り上がった。

 杉原は、「目標としていた一つのエンターテインメントの作品で、手拍子もいただきながら演技できました。ファンの皆さんには本当に感謝しかありません」と満面に笑みを浮かべていた。

「今はコーチ業もしていますし、審判やエキシビションなど、いろいろなことをさせてもらっている中で、今回は選手として大会に出て、“二刀流”に近づいたのではないかと思います。アピールはできたと思います」と胸を張った。

 次は9月の全日本シニア選手権に出る予定だ。

「次は4種目になるので、個人総合にまた戻れるように、指導もしながらも自分の練習もしっかり怪我のないようにやっていけたらいいかなとは思っています」

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