全11話を通して、病気や障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」の生活を緻密に描いてきた同作。柳楽と坂東がその生活と心情の機微を、表情と演技で見事に表現してきただけに、ラストの展開は視聴者の心を魅了した。

 これまで「きょうだい児」として、自身の思いを犠牲にして美路人のために行動してきた洸人の本音が明かされた最終回。美路人のために、自身の「小説家になりたい」という夢を諦め大学を中退したが、心の奥底では才能あふれる美路人に嫉妬していた部分もあった。

 そんな洸人を“解放”したのは、美路人とともに見た「ウミネコ」の姿だった。

 10月11日に放送された第1話で、洸人が“凪のような生活”を「同じ毎日を淡々と繰り返している」と語っているシーンで、洸人が「あっカモメ」とウミネコを発見する。動物に詳しい美路人はすかさず「違います。カモメ科のウミネコです」と訂正。洸人が「海じゃないんだけどねえ…」とため息をつくと、美路人は「海じゃなくても、ウミネコはウミネコです。どこを飛ぶかはウミネコの自由です。ウミネコだって違う景色見たいときあります」と語る。

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