大阪商工会議所や大阪証券取引所など、大阪に5つもの銅像がある、偉人がいます。

五代友厚(ごだい・ともあつ)。

NHK朝の連続テレビ小説では、ディーン・フジオカが演じて話題になり、昨年は、五代を主人公にした映画『天外者(てんがらもん)』が公開され、再び、脚光を浴びています。

「てんがらもん」とは鹿児島の方言で、ずば抜けて素晴らしい才能の持ち主、という意味。

言葉どおり、薩摩藩出身の彼は、幕末から明治初期を駆け抜け、日本の近代化のために命を捧げました。

五代は、特に大阪の経済界の発展に尽くし、東の渋沢栄一と並び称され、「大阪の恩人」と言われています。

武士から役人、そして実業界と、我が身を置く場所は変わりましたが、彼の指針は生涯、ブレることがありませんでした。

彼はいつも、こんな言葉を胸に抱いていたのです。

「地位か名誉か金か。いや、大切なのは目的だ」。

何のために、これをするのか?

何のために、今、苦しむのか?

目的を失ったとき、ひとは他人を怨み、世の中に不満を抱き、ついには自分を壊してしまいます。

「日本を、欧米諸国に負けない国にしたい」、五代の目的は、常に、そこにありました。

討幕のために、莫大な費用を投じた新政府の経済の逼迫(ひっぱく)は深刻でした。

泣きついた大隈重信に、五代は言います。

「大阪に新しくできる造幣寮で、今までの紙幣を新しい紙幣と取り換え、現在の貨幣価値の挽回をはかりましょう!」

欧米との貿易を最優先とし、大阪の港を再開発。

世界に向けた大阪港を造り上げました。

大阪を元気にすることで、日本を元気にしたい。

大阪をこよなく愛した幕末の賢人・五代友厚が人生でつかんだ、明日へのyes!とは?

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