music roots「BEST DISC 1999」(ゲスト:ハイ・ラマズ・1999年1月13日放送)
ゲスト:薄田育宏(maximum joy)、土屋恵介(ZEST SHIBUYA)
コメントゲスト:ハイ・ラマズ(ショーン・オヘイガン&ジョン・フェル)
毎度おなじみ流浪の番組「ミュージック・ルーツ」アーカイヴス。
今回は正月恒例で企画していた前年のベストディスクを紹介する「BEST DISC」特集です。
週替りでおすすめレコードを紹介してもらっていたZESTのイナズマKこと土屋恵介さん、そしてマキシマム・ジョイの薄田育宏さんと共にわちゃわちゃお届けしています。
ロケ場所は橋下徹さんの経営する「カフェ・アプレミディ」です。
現在は同じ渋谷の違う場所に移転していますが、こちらは1999年の年末にオープンしたばかりの旧店舗ですね。
当時、常盤響さんが借りていた自宅兼事務所が目の前にあり、こうしたロケや雑誌の取材、もちろんプライベートでもよくお邪魔していました。
開店してしばらくは程よく空いていて、静かにゆっくりできていたのですが、だんだん混むようになり、エレベータを降りると入口前に行列ができていることも珍しくなくなりました。
で、そういう時にどうしてたかといえば、同じビルの一つ上の階に出来た「yusoshi」というカフェに行ってましたね。
yusoshiはあのTOMATO(Underworldのジャケでおなじみ)が内装を手掛けたのが売りで、近未来的な和モダン、みたいなコンセプトでした。
靴を脱いで座る小上がりの席があって、小洒落た丼もの(カフェ飯)が深夜でも食べられたので、いつしかアプレミディではなく、最初からyusoshi狙いで通うようになっていきました。
ここから更に余談ですが───アプレミディのことを「カフェブームの先駆け」みたいな書き方で紹介している記事を見かけると違和感を個人的には覚えます。
1994年オープンの鎌倉のディモンシュ、あと、原宿のデザートカンパニーや駒沢のバワリーキッチン、家具屋からカフェ化した中目黒のオーガニックカフェ、地方なら「京都特集」でお世話になったカフェ・オパール───などなど、このあたりの店はたしかに「カフェブームの先駆け」だったな、と思うけれど、アプレミディはいくぶん遅れて出来たんですよね。
というのも、TMVGで忙しくなった1999年に全国各地を飛び回るようになった時、まず驚いたことが、いわゆる「カフェ」と分類すべき飲食店が、すでにいろんな街に誕生していたことです。
2000年に入ると、テンプレート化した内装、メニュー、BGMが流れる「カフェ」がさらに爆発的に増え、特に地方に行った場合、オーガナイザーに「お茶するならカフェではなく、純喫茶で!」とリクエストする必要さえ出てきました(みんな良かれと思って連れて行ってくれるのでありがたかったのですが)。
しかし今や、「カフェ」やスタバなどに押され、完全に消えかけていた「純喫茶」が息を吹き返し、むしろ「カフェ」の方が希少な存在になってしまった印象さえあります。
その点、ディモンシュやバワリーのような筋の通った店は、今も同じ場所で営業を続け、経年劣化することなく素敵な店のままなのは、ほんとに素晴らしいですね。
司会・監修:水本アキラ
構成:モリタタダシ、堀雅人(Do The Monkey)
選曲&ナレーション:片岡知子(instant cytron)
レギュラーコーナー:
みうらじゅん「ロック崖先生D」
放送日:2000年1月13日。全国16局で順次オンエア。
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1 Comment
2000年1月13日??