内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ10 隠岐伝説殺人事件

やめっか。おい、やめ。行けと言うとるんじゃ。死ぬぞ。この池は呪われとるんじゃ。 呪われてるよ。小さいが今言うたら本当に死ぬかどうか確かめてるんだよ。やめか。 お、溺れたぞ。うまい、うまい、うまい。 たたけ子 笑ってるぞ。 たけ。 おい、たけ子。 た、たけ子。 たじゃ。ばのたりじゃ。 じゃ 末えの花。 失礼をいたしました。もうどうぞお引き取りくださいませ。つむ花。 はい。私は間違いなくおちくぼ物語を見せて欲しいって頼んだんですけど。先生末花って確か現地物語のさ ジ君。 はい。 あの屋敷で何を見たか決して誰にも話してはいかん。 どうしてですか? 誰かに喋れば君は命を落とすことになるかもしれん。 命をさくち私と一緒に旅にいてないか? 白倉先生と旅に 沖縄島へ行ってみよう。沖島へ。 ええ、 今度ご馬葉条の遺跡掘調査隊が沖島行くことになったんです。 うん。 その随行機を書いて欲しいと頼まれまして。 ご条の遺跡。 ええ、 沖縄島って島根県の日本海側にある小さな島のことですよね。そんなところにそんな偉い人の遺跡があるんですか? 沖縄島だったらね、その昔ご城が島流にあってた島なんだよ。 へえ。島流に。 うん。 そう。 沖の島ね。ねん。何か 私も行こうかしら。 あ、お母さんも。 うん。そうするわ。 いや、しかしその 三彦さん、また親高校ができますね。 み子、母さん、よろしく頼むぞ。 よ、 新しいお前な。 旅先で妙な事件に首を突っ込むなよ。お前は探偵ではなくたルポライターなんだからな。 でも名探偵です。 すみちゃん、あなたがそんな風にお立てる から三子が調子に乗るのよ。とにかくね、 洋一郎さんは警察庁、刑事局長という大変 重席のある地位にあるんですからね。弟の あなたが妙なことになれば幼稚郎さんに 迷惑がかかるんです。くれぐれも間違いの ないようにしてくださいよ。 はい。 日本海の荒波にひそれと浮かぶ沖の島は 4つの小さな島で成り立っている。 そしてこの島には思わぬ歴史的遺産が隠さ れている。 上級3年言葉は鎌倉幕府法条よと追藤の 因前を発した世に言う上級の変である。 だが幕府軍兵力19万に対しわずか2万 1000のご軍はほんの1つき足らずで 敗北しご葉条は沖島に流された。 我こそは二島守りを桶の海に荒き波風心し て吹け。 その日海はまるでご言葉条のふヌの心境を叫ぶがごとく大に荒れたという。 はるか遠く鎌倉時代に逆の言葉条の怨念なのか、それとも祟祟なのであろうか。 今僕たちが向かうその沖島ではすでに襲るべき連続殺人事件の幕が上がっていたので 牧雲も賢こき並の神のひかの立花の音のあぎ原に荒いたいしい時 になりませるがこのにきたけちくらぎちゃか持ってこい あの、高校学の佐田教授でございますか? ええ、そうです。あの、私候観光かかりちゃうの野田と申します。え、この度はわざわざ我が沖の島までおいでいただき誠にありがとうございます。 いえいえ。 え、こちらが町長です。 どうもこ どうもお世話になります。 長失礼します。 様です。 楽しい踊りですね。 ええ、皆さんを歓迎して踊ってるんです。金にゃモにゃと言います。金にゃモにゃ? はい。 妙な名前ですね。 おい。 はい。 帰れ。とっととこの島から出て。 え? 恐れここは言葉の聖地じゃ。そんなとこ理解したらまた祟りがあるぞ。 敵 またそんなアホなこと言う。やめっか。お野さん。 帰れ帰れ貴様がみんな帰れば校の追りを買ったら地獄だぞ帰れ帰れ帰れさんか じさんもういいこういの目が呪ばまれるぞ行こうバカ 大丈夫ですか? ええ、あの今のご人また祟りがあるぞと言ってましたけれ も前に何かあったんですか? ああ、気にせんでください。あれはただの事故ですから。 ただの事故ってどんな事故ですか? ですから皆さんには関係のないことですし でも僕たちは呪われたくはないしたりに会いたくもありませんからね。 困りましたな。もう あの 聞けばすっきりするかもしれないし。あの話してください。 は、実は去年のことなんですが、勝った池という小さな池で村の若いもんが溺れて死んだんです。 溺れて死んだ。 ええ、各のじいさんがここで泳いだら行けん。泳いだら死ぬぞって言ってたんで、泳ぎ自慢の若いもんがみんなの前でわざと面白がってたんですな。 それで本当に死んでしまったということですか? ええ、ま、笑ってるぞ。たじゃ、言葉のたじ 笑ってた。 まあ、噂におれがついたんでしょうけどな。 でもその若者は泳ぎがうまかったんでしょ?それにそんな小さな池で周りでみんなが見てたというのにどうして溺れんだんでしょう?変じゃありませんか? ま、事故っていうのはそういうもんでしょ。さ、皆さんあちらでお茶でもどうぞ。さあ、どうぞ。 どうぞ。 おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃりしりつきか 言葉条をおうめするために この島の人たちが始めたものだそうよ。 華やかな今日の都にいた方が この小さな島に 19年もの間優されていたんですから おつらかったでしょうね。 19 年か いつか都に戻る日を夢に見続けて ついに1 度も島を出ることなくなくなったそうよ。 三彦、あなたもお参りさ。 ご条のご家想図ですか? こいつは京都に収められたそうよ。 さ行きましょうか。 行くとお母さんどこにごつもりですか? 村上さのオタよ。 村上さん。 お母さん、沖島にお知り合いがいるんですか? 何を言ってるんですか?村上家といえば沖島では有名なオタクですよ。全くこれで本当にルポライターなのかしらね。 まいったな。 村上家といえば言葉条が沖の島入平された時に身の回りのせをなさった方のオタですからね。 へえ。そうだったんですか。 確か当時のご主人の名前を継がれて、今は 58代目の村上すクロ様だったはずよ。 58代目。すごいですね。 うん。 あの、突然お邪魔いたします。私、東京から参りました。 あ美と申しますが、村上さんでいらっしゃいますか? いいえ、私はこのうちに済ませていただいております。こと申します。 村上様は今はもう松恵の方に今日を構えられまして、こちらにはお祈れにならないのですけれども、どのようなご要件でございましょうか? 実はこちらの村上様にご言葉条の異品があると伺ってまいったのでございますが、 ごota場の異品が 私にはよくわからないのですけども、明治維新やら太平洋戦争の土作草 で、あ方どこかへ行ってしまったと伺っております。 そうでございますか? あ、私村上さんの紹介でこちらにお邪魔することになりました。白倉と申します。 白倉教授の研究室のさと申します。 今妙な笑い声を聞きませんでしたか? 笑い声?いや、何も聞こえませんでしたが?い よ。 おはようございます。おはようね。 ですか? はい。 あれ何かしら? どれですか? ほら、あそこに何か浮いてるでしょう。 はあ。そうですね。あれ?まさかお母さん。あれ人ですよ。 人ご苦労様です。 え、ちょっとすいませんね。はい。はい。すいません。斧のじいさんかさん。 兄さん 笑ってる。 あんた何して ちょっと調べてるんです。 調べてる。 あなた島根の刑事さんですか? いえ、東京から来たルポライターの浅美光彦と言います。 例のご葉条遺跡調査団のお 1人です。 ああ、あの白屈団の。 あ、それはどうもご苦労様です。でもね、小のじいさんはご条じゃないんだからあなたは調べることはないでしょ。ちょっとほら下がって下がってね。 おい、こちどうだ? あ、そうさ、昨日のお野さんです。 ああ、 あの祟りジャーの え だから掘ったらいかんとあれほど言ってたでしょ。お、寒いね。寒いね。 おちさん 何ですか? 実は有べ妙な笑い声を聞いたんです。 笑い声?それがどうかしたんですか? 小野声だったと思うんですよ。 小野じいさんの ええ、 何ですか? 小野さんの死に不審な点がないかどうかもっとよく調べた方がいいんじゃありませんか? 不審な点って何 ですから?例えば自殺か多殺の可能性とか でもあんたが聞いた笑い声が小の爺どうかも分からないんでしょ。それに海に溺れてる人間が笑いますか? でも小野さんは笑って死んでました。 あんたね、こう苦しい顔してごらんなさい。あの笑い顔になるからこう。そうそうそう。ほらあほらなってない。ほら笑い顔がしかし昨日小野さんは白屈を中止しなければご場の祟りがあると言って僕の胸柄を掴んだんです。その人が昨日の今日でなくなりました。何かあると思いませんか? 言葉条のたですか?そりゃ大変だ。 先生、この倉の中には何があるんですか? 実は言葉条 がこの沖の島に流された時に原ジ巻を持ってきたのではないかという仮説がある。 原巻きを あ、歴史上では今日に残されたままそのほとんどが消失したりして亡くなったことになってる。ところが君はあの五天山のお屋敷で幻損しないはずの末えつ花を見た。 じゃあ、その仮説は事実だったかもしれないんですね。 いや、あるいはつも花1 本だけが残されていたのかもしれんし、その辺は謎だが。ただ久さじ君、原事巻きは数十億円、数百億円。いや、根のつけられないほど価値のあるもんだ。 君が末えつむ花を見たことがもし外部の人間に分かったら身の危険に脅かされることになるかもしれ。 身の危険に。 だから決して誰にも話してはいかん。いいね。 はい。 クに何かありました。なるほど。 お話を伺えばそれは確かに末えつ花ですな。 村上さんもご覧になったことがあるんですか?事巻きの末花は私が出世する前にはこの家の倉にあったんです。ところが終ってみると末積む花をはじめとしていくつかのご場の異品がなくなっていた。 あ、終戦の土作草さで聞いたんでしょうな。 原幕は今 五藤美術館と名古屋の徳川美術館にわずか に残ってるだけなんです。ところがその杖 花がその屋敷にあった。 しかし一体どういう経路でそのお屋敷に 移ったんでしょうか 。 雨のよ もき分け てり パさ いやいやいや や。 兄の苦ですからどうぞ。 でもあんな夜中にお野さんはどうして海岸なんかに行ったんでしょうね。 さあ、 私は小さい頃に北の家に容姿に出されて、 兄とは一緒に暮らしてませんでしたからね。そうですか。 発掘はまだ続けるつもりですか? え、ま、時ご言葉条項の祟りだと言っても誰も信用せんでしょうが。 世の中には口では説明できないことが起こることがあるということを兄は身を持って証明したんだと私はそう思ってます。身を持って先日中たった 1 人で軍隊に反抗したりするような気骨のある人でしたからな。 あの人は軍隊にあんたたちを脅かそうとしてたんじゃない?兄は真剣に調査団の人たちの身を心配していたんですよ。何か根拠があったんでしょうか? 兄は血の字の祟が起こるぞとそう言ってた。 血の字のた。どういう意味かは聞きませんでしたが、ただとにかく発掘などさせてはいかん。 血の字の祟りが起こるぞと そう言ってました。 血の字のたか 笑って死んでいった家の若者。そして同じように笑って死んだ己小野郎老人。とても無関係とは思えない。 笑って死んだこと以外に2人の死に何か 共通点があるのだろうか。 言葉の祟りか。 あ、 ああ 。 どうかなさったんですか? え、 今小野さんの家を見て随分驚いてらっしゃようですが、 あの方沖島の方だったのかと思って と言うと小野さんとお知り合いだったんですか? 実は10 日ほど前に東京でお会いしたんです。 東京で ええ、 東京のどちらで小野さんだったんですか? 品川の五殿山にある。 あの屋敷で何を見たか決して誰にも話してはいか。 どうしてですか? 誰かに喋れば君は命を落とすことになるかもしれない。 命を 品川のどちらですか? どこかは言えないんですけど。 言えない。 どうしてですか? ちょっと事情がありまして。 どんな事情ですか? それも言えないんです。 どうしてですか? ですから言えないんです。 そうですか。 東京で兄にあった。 はい。 それは人違いですなあ。兄はもう何十年もこの島から出てませんよ。 でも私確かにお会いしたんです。 あのご親戚の方が東京にいらっしゃるとかそういうことはありませんか? ありませんなあ。最も兄には双子の弟がましたがね。 双子の弟 党の昔に戦士してますよ。 じゃあきえさんがあった人は幽霊か。 幽霊?やめてください。そんな ごめんなさい。でもきさんがどうしても同じ人だというならそうとしか考えられませんからね。 これは何ですか? これは戦事中の見張台の後です。 見張台。 当時沖島には前頭を要塞にする計画がありましてね。前頭を要塞に。最もその前に終戦になりましたがな。 ええ、そうだったんですか。それじゃあ私はこれでお手をおかけしました。 でも はい。 間違いありません。私が見た人とあの写真の人同じ人です。 そうですか。 その先生、何かあります? 何がたんですか? 古の入った亀だそうです。 亀 すごい。おめでとうございます。 え、こんなに早く出るなんてもうラッキーです。 先生、亀事を掘り出しますか? え、待て。今日はここまでにしよう。 どうしてですか?先生、まだ紐高いし、一気に掘り出してしまった方がいいでしょ。 とにかく今日の作業はこれで中止だ。 田先生。 どうしたんでしょうか。 うん。佐田教授は発掘調査のベテランだからな。何かお考えがあるんだろう。行こうか。 あ、はい。 ごめん。 お、気をつけて。 すいません。 大丈夫か? はい。 さじ君さじ 白先せ あ さ田先生 いやあ、ご倉さんだろう。差し入れだ。え、 ありがとうございます。 ささ、そんちゃう、現場やってくれ。 さあ、やってくれ。酒でも飲まんとこの寒さは乗りきれんよ。 いや、いただきます。 あ、どうぞどうぞ。 そっと引き上げんだ。 はい。 田先生、 まただ。また笑ってる。確かここに見張りの人がいたはずですけど。 寝ちゃった。 ええ、サ田先生の差し入れの酒を飲んだ途端に眠くなってしまって、まさか睡眠薬ですか? 死体はどこだ? あ、こちらです。 ああ。 どなたですか? 島根の広山警部です。 外はざっと見たところそれらしい傷はありません。 指の爪に泥が詰まってます。 指の爪 ズボンの膝にもの肘の部分にも泥が付着しています。 だからどうなんだ? 手で土を掘っていたんじゃないかと思うんです。 土を掘ってたからってなんだ? 夜中に発掘現場で1 人で土を掘っていたとなるとどういうことか分かりませんか?何が痛いんだあんた?大体あんた何なんだ?ああ、こっちの新マ刑事だな。 いえ、発掘調著調著団の随行員の浅美みと言います。 発掘調査団。おい、たが。 はい。 どうして素人を現場に入れるんだ?下がらせろ。 あ、はい。あ、美さん、すいません。 はい、ちょっと下がってください。 はい、すいません。 あんた関係者だな。 滝川さん、佐田先生が何をしていて亡くなったかお分かりですが? 何してたんですか? 洞窟じゃありませんかね。 洞窟? 洞窟って何かを盗もうとして掘ってたってことですか? あ、美さん、そんな そうですよ。サ田先生は白屈団の団長さんでしょう。 しかし見張の3 人に睡眠薬入りと思える酒を飲ませています。 いや、しかし田さん滝さん。 はい。 この亀の下を掘ってみてもいいですか? 亀の下 何化けのわからんこと言っとるんだ。 この仮の中身は全部取り出してしまいましたし。もし田先生が凍窟しようとしたのならこの下にまだ何かが眠ってる可能性があると思うんです。 なるほど。 何を関心してるんだお前は。あんたもなジでもないのにちいち口出しんでくれんか? 現場検証が終わったら教えてください。すぐ掘ってみます。 あ、生きな。 大変なことになってしまいましたね。 ああ。 夕べはどちらかへお出かけだったんですか? いや、出かけなかったよ。 そうですか。 壁の下に何かあります?何があるの? また亀のようです。亀の下にまた亀があったようです。 あ、美さんの言った通りでしたね。 我々の操作には無関係だな。 変ですね。亀の大きさに比べて中身が少ないですね。 それに中に入ってる土の量が異常に多くありませんか? あんた何が痛いんだね?本当はもっとたくさんのものがその亀の中に入っていたんじゃないでしょうか。 つまり中身はもう盗まれたんじゃないかってことですか? 滝がちいち相手にするなと言ってるだろう。あんたもあんただ。我々専門家がいるのに分かったようなことを言うんじゃない。 専門家ほど広く耳を傾けるべきだと思いますけどね。 なんだと?ケ 大変なことになったわね。 ええ。 で、何か美術心は出たの? いえ、それほどのものではないようです。 あら、そうでもご条の遺跡調査なら相当の美心が出てもおかしくないはずですけどね。昔お父さんもそんなことおっしゃってたし。 お父さんが ええ、だから一度沖の島に行ってみたいなって亡くなるまでおっしゃってたわ。 そうだったんですか。 それでお母さん沖の島にあしりよ 何かあったんですか?いや、小のじいさん のなんか手がかりでもないかと思いまして ね、 小野さんのえ、 じゃあ何か疑問が出たんですか? いや、そりはまあ最初に浅美さんが言った通りですよ。みんな笑って死んだんですからね。お野さんも 勝で亡くなった若者も田さんも 3 人も笑って死ぬなんて無関係のはずがありません。 ええ、おっしゃる通りです。 おまけにもう1 人笑って死んだ人間がいることは分かりました。な んですって?もう 1人? ええ、小野のじいさんの息子さんなんですがね。 小野さんの息子さん。 20 年ほど前のことなんですが、中野島の渦之瀬というところの海で笑って溺れ死んだんだそうです。 笑って死んだ。 だからと言ってご場の呪いだとか死の字の祟りだとかというわけにはいきませんからな。 さ田さんですが、シーンは判明したんですか? そういうことをあなたにペラペラペラペラ喋るわけにはいかないんだけど外償はなかったな。 ということは例えば毒物とかそういうことですか? 神経系統が麻痺するような毒物らしいんだがね。 神経系統が麻痺 かと言って剣士官がざっと見たところじゃ口の中から毒物は検出できなかったと言ってるし。ま、一体どういうことなのかね。 毒が検出ない。 検出ない毒なんてもあるんですかね。 解剖して詳しく調べれば必ず検出はできると思うんですが。剣士だけでは分からない毒。 神経系統を麻痺させるものないことはないでしょう。ないことはない。 あるってことですか? 例えば固形物でも液体でもない。期待ならば えなんですって。 期待ならば期待 おいたが あのあ美とかいう男 も気に入らんな 警察の操作に首を突っ込んでた祟れだとなんだのと神が明かりの事件にしようとしてる。うさ臭いとは思わんか? いやあ、もうポライターとか言ってたな。そうだ。身元調べて化けの川いてやるかなあ。 きえさん、 東京に帰ることになりました。それでご挨拶に伺ったんです。 そうですか。それじゃ是非東京に帰る前に小順の幽霊と会った時のことを詳しく話していただけませんか? 幽霊だなんてやめてください。 すいません。 つい 決して誰にも言わないと約束してくださいますか? もちろんです。 実は私東京の品川にあるお屋敷で今は現存しないはずの原事巻きの一環を見てしまったんです。 現事巻きを。 お母さん。お父さんが沖島へ行ってみたいと言ってたのはここに原巻きがあるからではなかったんですか? 原巻?いえ、そんな話は聞いてませんね。 そうですか。 はい。浅美でございます。あ、洋一郎。え、三光彦ならここにいるわよ。うん。 似たんですか? はい。三光彦です。え、事件、 沖縄で起きてる事件のことだから。 もうご存知なんですか?あ、でも僕はその探偵のようなことは決してませんので兄さんに迷惑をかけるようなことは おきい神社に言ってますよ。 お母さん。 え、違う? うん。実はな、ある筋から沖の事件はどうなってるのかとご家問があってな。うん。なるべく早く操作を集結しようという方針になった。 どうしてこんな小さな島のそれも殺人事件と断定されたわけでもない事件が中央で問題になってんですか? それ以上は嫌。とにかく今のところはお前に任せだ。うん。 たし難しい問題に触れる事件になるかもしれんから決して不入りはするな。いいなら分かりました。なんだか大変なことになってきたな。 さっきの話ですが、お父さんが戦治中この沖島に原事巻きがあることをほめかしたりしたことはありませんでしたか? 現事巻きのことは聞いてませんけど、あの頃大倉にたお父さんは終戦の時日本の美に留出するのを防ぐのに随分人力されたのよ。 だから美術心の行方については詳のことは聞いてませんね。そうですか。じゃあこの沖島にあったかもしれないご場の異品をどこにどう隠すかの作戦にもお父さんが 1枚噛んでいた可能性もあるんですね。 さあどうかしら。でもあの頃お父さん随分忙しそうに東本清掃してたわね。 うん。 やはりよほどのものが沖島にあったんだ。 三彦、あなたくれぐれも本業忘れないようにしてくださいよ。探偵をするために沖島へ来たんじゃないんですからね。 はい。承知しております。もしもし。 ああ、広山です。はい。浅美三彦。はい。 すいません。お手数かけて。どうでした? 何か前出ました?はい。はい。 はあ 。え、あ、ちょ、ちょっと待ってください 。 はあ。 何ですって? はあ。 ええ、 はあ。 わざわざありがとうございました。失礼 いたします。 どうなさったんですか?え?ああ、なんか あったんですか? なんかあったの? 偉いことになったの?竹が行くぞ。 どっち? 決まってるだろう。浅美先生を探すんだよ。 あ、 先生。 あ先生。 きさ、 あみさん、 間に合った。 見送りに来てくださったんですか? ええ、 よかった。 え、 実はまだもう1 つお話ししていないことがあって、 話してないこと? それをお話するべきかどうかずっと迷っていて。 きさん、毒を食らばさらまでって言うじゃありませんか。もう全部喋っちゃった方がいいですよ。 そうですよね。 実はあの どうも。浅美先生。 先生。 いやあ、あ先生もお人が悪い。そうならそうと最初に言ってくださればよかったのにもう不になっちゃう。 もういやあ、ユーモアに溢れた方で まいったな。まさか浅美先生が警察刑事局長様の弟気とはつい知らずプレーの数々どうぞお祈りしくださいませ。やってみお前たち。 警察刑事局長。 はい。 兄は兄は僕ですからそういう態度されると困るんですよ。 いや、そうはいきません。 まししてや。浅美先生ご自身は数々の南事件を解決なさった名探偵とほまれの高い方ですし。 名探偵。 いえ、 探偵は趣味のようなもので本業はあくまでもポライトです。 そうだったんですか。 それよりさっきの話ですか? ああ、ごめんなさい。もう行かなくちゃ。色々お世話になりました。 きさん、肝心の話を お待ちください。 浅美先生、そうと分かればこの事件是非浅美先生に一肌脱いでただきたく山先生に願うわけでございます。 私はまた いや、浅美先生、浅美先生逃げないで。 どうしても気になるんならあの船追いかけられますが。本当ですか? ええ、あの船は一度西の島の裏号によってから今度の七塁という港に行く船ですから会場タクシーを頼んで西の島に先回りすればいいんです。 会場タクシーもな 方向いたします。 あみさん、 あみさん、どうやってきたんですか? 走ってきました。走って。 あ、いえ、走ったのは僕ではなくて会場タクシーです。まだ肝心な話を聞いてなかったので、あの、里先生が亡くなられた夜のことなんですけど、実は白倉先生が 1人でお出かけになったんです。 白倉先生が。 それで昨はどちらへお出かけだったんですかって聞いたんです。 どこへ行ってたんですか? どこへも出かけてはいないとおっしゃって 出かけてない。 まさか白倉先生が先生を殺害した犯人だなんて思いませんけど。 そうですか。もし白倉先生が事件に絡んでいるとなるとまずき恵さんが原ジ巻きを見たという屋敷から調べなければなりませんね。 その五天山の屋敷は白倉先生の紹介で行ったんですよね。 ええ、そうです。その屋敷には沖島から持ち出された末花があり、しかも小野郎老人とそっくりの人物がた。その人物が小野郎老人の関係者だと仮定すれば沖島とその屋敷は繋がる。 つまり全ての秘密を解く鍵がその屋敷にあるんです。 東京沖島大変な事件なんですね。 いえ、今度の事件はもっともっとずっと奥深いところにその根があるような気がするんです。例えば反石前の太平洋戦争や明治心、そして上級の変。 そんな古い時代に ええ。 あ、すいません。船を 1つ犯かせてしまいました。 いえ、浅美さんもこのまま東京へ? いえ、僕はもう一度中野島に戻ります。忘れ物をしてきましたので。 忘れ物。 おふです。 ただいま。 お帰りなさいませ。 いかがでした?沖島は?ええ、とってもいいとこでしたよ。 うん。いや、妙な事件に巻き込まれてしまったみたいで大変でしたね。 いいえ。大変なのは三光彦の方ですよ。 いや、そんなみ彦ちょっといいか? はい。 小島の次元だが、どんな具合いだ?安中模索状態から一歩を抜け出したところです。 何を調べればいいのかだんだん分かってきました。 そうか。実は集宣言のタイミングを私に任された。兄さんに。 うん。もうづいてはいると思うが、沖の事件は非常にデリケートなものを含んでる。 ええ。 それでつ集結宣言を出すんですか? それはお前次第だ。 僕したい かと言って決して沖の島の事件に首を突っ込めということではないぞ。同じ調査団の人間が亡くなったんだからな。知らん顔はできんだろうと思ってな。 兄さん。 うん。 調べて欲しいことがあります。 行ってみろ。 終選近に行われた沖島全要塞計画の詳しい作戦内容についての資料。 沖縄の要塞化計画か。 え。 それからその作戦に参加したメンバーについて 分かった。調べてみよう。 それからもう1 つ教えて欲しいことがあります。 うん。なんだ? 何かの毒物で神経系統が麻痺した。しかし体内からその毒物は検出されなかった。そんな場合まず何を考えますか? 麻酔かな? 麻酔。 例えば手術の麻酔に使う正気ガス。 それで人が死ねますか? いや、それでは死ねないだろうな。例えば別の毒物を混ぜるか、あるいは使う場所によっては人が死ぬことも十分考えられる。 いや、どうもご苦労様です。すごい屋敷でしょう。 ええ、空習を免たかつての貴族のオタでしょうね。 貴族か。 それでどうですか?小野さんにそっくりの人出入理してませんか? 人の出理は全くありません。行ってみましょう。 ええ、 え、こちらに こういう方はいらっしゃいませんか? おりません。この写真の人物に似ている方 はいえおりません。 中拝見できますか? ただいま主人がおりませんのできません。 ご主人はいつお帰りになるんですか? 伺っておりません。 じゃあ待たせていただきます。 困ります。お引き取りください。 しかし さ、 どうもお邪魔しました。失礼いたします。 なんだか明治時代にでも紛れ込んだような感じでしたね。お苦しい歴史を感じます。でもいますね。この親敷に 間違いありませんだ。美さん、私まだよくわからないんですが、小野のいいさんに似た男がここにいたとしたらどうなんですか? 小野さんの双子の弟さんは戦していなかったことになると思うんです。 戦士してなかった。 戦止したことにして終戦直後からこの親敷にいた。どうしてそんなこと? それはまだ分かりません。でももうすぐ分かると思います。 分かりますか? え?小野さんは何か恐るべき事実を知っており、小野さん自身がそれに恐怖を感じていた。 そしてご条皇 の呪いあるいは血の字の祟祟という言葉で 人々に継承を与えた。 あ、お帰りなさい。三光彦、お前一を調べ てる?はい。 今日調べとしと電話もらったご天山の屋敷のことだ。 やっぱり何か問題があったんですか? その屋敷は元貴族の柿崎少々のオタだ。 元貴族。 しかもお前が言ってた沖市は前頭要塞化計画を指揮した人物だ。 要塞化計画を でもどうして少女ほどの人があんな小さな島に 村上さんの家の前ですね。この真ん中にいるのが鍵田少々ですか? そうだ。 その作戦は地方作戦と呼ばれたようだが、中規模が沖島に乗り込むという意外にもかなり大掛かりな作戦。 地方作戦。 ただし特殊任務だから詳しい資料があまりない。 特殊任務ですか? だ、柿崎少々の経歴を見ればどんな作戦が行われるようとしたか彦推測できるだろう。 私の口からそれ以上はいや 、東京帝国大学医学部卒 ですね。 商校クラスに東大医学部を始め国立大学の 医学部初心者がずらっと並んでます。 柿崎少々 医学が部 特殊任務 兄さんまさか 地号作戦というのは独正請正を作る作戦 だったんじゃないですか 。 まだこの日本には警察の及ばない事件も ある。 クレブレも撤退時期謝るね。 作戦か。 ち、 そうか。 そうか。 血の地の祟りの地は平方の地だったんだ。 小野さんは地合作戦の何かを恐れていた。 しかして何を 白倉 先生が地合作戦で沖島に 東大医学 かきたき少女の怖い。とするとこの中に若日の白かな教授が 額と出人で沖島へ。 え、そんな話を白倉先生から聞いたことはありませんか?い いえ。 沖縄島は初めてだとおっしゃってましたし、それに白倉先生は国文学の教授です。東大学部に在籍していたなんてそんなこと考えられません。 秘密にしていたんだ。 秘密に?どうしてですか?東大の医学部にいたなんてとっても名誉のことだと思いますけど。 ですからそれを秘密にしなければならない何かがあったんです。当時あの沖島で 何があったのかしら? そうだ。 あの人に聞けば何か分かるかもしれない。 村上さん、この写真を見ますと、死号作戦で柿崎少々が沖島に来た時、村上家は柿崎少々の宿舎になっていたようなんですが。 ええ、仙台からそう聞いていますが、 そこで鍵崎少々は現事の一部を発見して戦後持ち帰ってしまったということにはなりませんか。だから柿崎にすれつむ花があった。 それは私の口からは言えませんながまして知るべということですかな。白草教授とはどういうお知り合いだったんですか? そう、半月ほど前白倉先生から突然お電話があったんです。村上家のビーツ品を拝見したいと。 まさかそれが初めてですか? そうです。 最初はお断りしたんですが、こちらの女性が柿崎少々のオタクで末え積むらしきものを見たと聞いたので、あ、それならばそのお話を聞きたいと是非おいでくださいとそうしたんです。 そうだったんですか。私はてっきり村上さんは窮地の方だと思っていました。 どうしてだろう?なぜ白倉先生はきえさんが末つむ花を見た時、末つむ花イコール村上家という発想が浮かんだんでしょうか? 白倉先生は沖は初めてだとおっしゃってたが本当は学道同道同道員で起きに来ていたんですね。 だとすると白倉先生も影崎少々と同じように当時村上家で末花を見ていたということも考えられますよね。 ええ、誰か当時のことを知ってる人がいれば うん。 そう、こ野さんかな? え、こさんは戦日中から村上さんのタにいらしたんですか? ええ、そうです。先ほどの写真にあったでした。 へ、この橋にいる女性はこさんなんですか?そうですよ。美しいでしょ? ええ、 じゃあ小野さんに聞いてみようかな。 しかしこ野さんが話してくれるかどうか。 小野さんは当時のことをあまり話したがりません。 話したがらない。どうしてですか? 実はあの人は元々京都の貴族の松裔なんです。 貴族 ところがこさんが幼い頃にオタクが没落し、おまけに身りをなくして沖島の村上家仙台が引き取ったんです。あ、ですからさご本人はずっと自分から日陰の身を通してきたんです。 だからあまり身の上話や昔の話をしたくないということですか? ええ、 そういうことだと思います。 じゃあご結婚は? 円談もあったんですが しなかったんですか? え、 どうしてです? さあ、とにかく結婚もせずあの島から一歩出ることもない人生を送っています。 どなたか好きな方がいらしたんじゃないかしら。 そうか。先日中村上神家が柿崎少々相々の宿舎になった時は若い小子さんたちもたくさんいたでしょうからね。 そのどなたかと恋愛なさってたのかしら。 さあどうなんでしょうか。 あみさんまさか え。 白倉先生は当時大家来たことを秘密にしていましたよね。もしかしたら小野さんのことが原因だったのかもしれません。 白倉先生とこ野さん だが野さんにはすでに演談があった。 それで白倉先生を諦めて戦後東京へ戻ってしまった。 村上さん、その円談の相手というのはどなたですか?北本さんです。 北本さんですか? 実は 申し訳ありません。 いえ。 じゃあ はい。 きとんさんあら、ようこそいらっしゃいました。 美味しそうな魚ですね。 ええ、 北さんの差しれですか? あ、はい。あの方元魚老だった方だったので 白倉先生は お出かけになりました。 小さん、実はこさんにはとても懐かしいものが偶然見つかったんです。この 1 番橋にいらっしゃるのがこ野さんですよね。 白クラーとはどうしてご結婚できなかったんですか? 何をおっしゃるんですか? こさんにはすでに演談があったので白倉位員は身を引いたんでしょうか?それとも何か別の問題があったんですか? そのようなご予見でしたらどうぞお引き取りください。 失礼しました。僕はただ 結婚です。お引きください。 申し訳ありません。 彼たち何度もかも掘り返し返してそれがどんなにこの島の人を冒してるかわからんのか。帰れ 2度と来るな。 北本さんもこさんもどうしてあんなに起こるのかしら。 逆だったんです。 逆? 当時さんと愛っていたのは白クラ勝ではなかったんですよ。 懐かしい景色でしょう。 所君、 反世紀ぶりでも海は変わりませんからね。白倉先生は抽選は青年証拠を落としている。 この島いらっしゃいましたね。 そんな遠いお昔のことはもう忘れたよ。 しかしKさんが末を見たと聞いた時、 あなたはその遠い大昔を思い出した。 何が言いたいんだね。 当時あなたは村上家の倉の中であの末つむ花を見たんですね。 末ツ花。 しかし、あの頃あなたは医学生だった。その巻き物がどれほどのものかの判断もできず興味もなかった。しかし今は国文学の教授です。きさんの話を聞いてその時に見たものが現事巻きの末つむ花というとてつもない価値のなるものだということを思い出した。 だから先生は沖島に行けばまだ価値の高い微品が残っているかもしれないと思ったんですか?君まで何を言い出すんだ?それじゃまるで私が金に目のんだ盗すっとのようじゃないか。 違いますか? 失礼なこと言うな。 君たちが言うようにこのに価値の高い美術品が残っていてそれを私が見たいと思ったとしてもそれは一国文学者としてだ。 国分学者として本物の今は現存しないはずの原人エきを自分の目で見たかった。 そうだ。君には分からんだろうが学者というものはいいものを見た時には命さえもいらないと思うんだよ。 自分の命ではなく人の命さえもということではないんですか? なんだと? 佐田先生を殺害したのはあなたですか? 何を言うか。 あなたは発掘著作者団の団長である佐田先生と手を組み 2 人で洞窟しようと約束していた。そしてあの日それを実に移す時が来た。 さあやってく。 先にサ田さんが睡眠薬入りの酒を現場の見張りをしていた石さんたちに飲ませて眠らせ。 そして佐田さんは洞窟を始め、あなたも約束通り現場に来た。 そしてあなたは佐田先生を殺害した。違うな。 違う。 私は佐田さんを殺してないない。その時私にも予測できない意外な事態が起こった。 意外な事態。 さ田さんが亀の蓋を取り中身 を手にしようとした時 さん何がおかしいんですか さん。 さん、 サ田さんは確かに死んだ。しかし私が殺し たのではない。しかし大きな意味では あなたはさ田さんを殺害したのかもしれ ませんね。 何君はまさか 佐田さんの死を確認した後、あなたは亀の中から何か重要な美術品そう原事巻きを盗み出した。そうですね。 その後、あなたは亀の中の開いた隙間に土 を入れ、そしてまた蓋をして洞窟など なかったように採掘した。 その現事巻きはどうなさったんですか? それはの想像の産物だ。そんなものはどこにもない。 どこへ隠しても必ず見つけ出します。あなたが直接ではないにしても田さんを殺害したことも証明して見せます。 犯人は誰でもない。歴史だ。 長い歴史の怨念が佐田さんをそして小野さんを殺したんだ。 毒ですか? え、 地号作戦の特殊任務とは毒ガス兵器の開発だったんですね。そしてその毒ガス兵器とは正期ガスだった。 正気ガス? 笑うガスです。あなたはかつてここで影崎少々たちと共に正期ガスを殺人兵器として開発した。 そしてそれをこの島に残したまま撤退した 。だからさ田さんも小野さんもみんな笑っ て死んだ。 そういうことですね。 あの頃は 私も私の仲間も血の通った人間ではなかっ た。 だから戦後医学を捨てて国文学の道に入っ た。 弁にもならんだろうがね。 なりませんね。 あみさん 厳しいね。君は 当然です。あなたが小野さんにしたことを思えば なんだって 小野さんに白倉先生が何を こさんは今でも起きれな方ですから当時はもっとキラキラしていて若い証拠たちの人気を隠していたんでしょうね。あなたもその 1人だった。何が言いたいんだね。 白倉位はある日人としての理性を失い物になった。 やめてください。しさんやめてください。 やめてください。 やめてください。やめて。 そうですね。戦争が人の人としての理性を失わせた。そして思い出したくない思い出を残してしまった。 戦争のせいにするつもりですか?子供さんの気持ちを少しも考えなかったんですか? 君のような若い人にあの頃のことをとやかく言われる筋合はない。 白倉先生 何とても言いたい。もう遠い。遠いお昔のことだ。 しまった。 シーンは 顔を見てください。 さ、また笑ってます。第一発見者はこ野さんなんです。こ野さん。 あ、美さん、まさか。 いえ、小野さんに人を殺すことはできませんよ。 そうですよね。だとすると 夢のうちにあの人に会うべきでした。そうすればこんなことには あの人 白倉先生が亡くなりました。 こさんとのことを聞かせていただけませんか?さん、いい加減になさい。そんな話を掘り返して一体どうなるっていうんですか?誰も喜びはしない。 それところか私の胸にもあの人の胸にも言いよのない怒りと悲しみと悔しさが蘇り込み上げてくるだけでしょう。違いますか? 確かにおっしゃる通りです。しかしこんなに次々と人がなくなっているんです。 真実を明らかにすべきだとは思いませんか?真実ですか?あなたには分からんでしょうな。その真実のために私もあの人もこの反世紀苦しんできたんです。 さ、 待ってくれ。待ってくれ。さん、どういうことなんだ?どうして結婚してくれないんだ?言えません。死んでも言えません。 お父さん、何があった?何があったんだ? あの男は許せませんよ。半世紀とうが一世紀とうがあの男の罪は一生消えません。 そうでしょ。あさん、 この50 年あの人がどんな思いで生きてきたかすることはできてもその本当の中は誰にも分かりません。 私は今度どこかであの男とあったら必ず殺してやろうとさえ思っていましたよ。 反石たった今でもですか? 人の心の傷というものは時が消してくれるものとそうでないものとがあります。あの男が村上の家に泊まってると聞いて私は冷静さを失いました。 あんなことがあったのにこさんを使えさせ て世話をさせていた。 許せませんよ。やつだけにしても足りない くらいです。 2度と 破ることがないと思っていた封印を あの男自身が破ったんです。 これで白倉さんを殺害したんですか? 指はその目的で あいつのところへ行きました。 案の上、あの男は発掘現場から盗んで隠しておいた巻き物をバッグに入れているところでした。 何をしている? あんたこの沖島からまだ盗むのか? 何のことですかな? もう2 度と沖島の宝を盗ませるわけにはいかん。 何のことだか分かりませんな。 それをそこへ置いてさっさとこの島を出ていけ。 そういうわけにはいきませんよ。 そなら仕方がない。あんたならこれが何だか分かるだろう。お前たちが人を殺すために作った毒がさ。 それどうするつもりだ? 死たくなかったらそれを置いてきなさい。 あんた本当にこれが欲しいのか?そうじゃ ないな。こさんのことだな。だったら謝ろ 。 本当に悪いことしたと思ってるんだ。いや 、そのことでこの50年間私も苦しんでき た。本当だ。 誤解申し訳ないと思ってる。もういい。 そんな空らしい言い訳を聞いても余計に腹 が立つだけだ。 においてこの島から出てけ。そして 2度来るな。た、そうするよ。やてく。 危ない。 あんた あのクの中に置いといてはこさんが疑われるだからあの山道まで 死体を運んだんだ。 あの男は自分で作った殺人ガスで死んだんだ。 そうですか。 事故だったんですか? あの男を死に導いたのは私だ。その責任は 取る。北さん。 そうしなければ私もあの男と同じになってしまう。 やめてください。きさん。 私が生きてればこさんが困る。村上さんも困る。島のみんなにも迷惑がかかる。沖の島にとっていいことなんて 1つもないんだ。死ぬのが 1番いいんだ。 でももう北本さんしか終戦当時からのことを知ってる人はいないんです。そのに歴史を伝える義務があります。 そんなものあんたたちがやればいい。 しかし、 あ、美さん、あんたのような若い人にはたった 1 人の女に障害を捧げた私をバカな男だと思うでしょうが。これが古い人間の死様です。 北本さんやめてください。 動くな。 そのままかみになさい。 さだ。 やめてください。 さん、 もういい。もういいんです。これ以上私のために何もしないでください。それほどにされても私は何の恩返しもできません。 こさん、恩返しだなんてそんなもの。 私は50 年もの間、あなたに何の返しもできませんでした。それなのにあなたはずっと私を 当然だ。人を人を深く思うということはそういうことです。 北本さん、 ありがとうございます。 私は とっても幸せでした。 さ、 つまりその作戦で作っ 正ガスのボンベをじいさんが誰にも気づかれないように少しずつ片付けていったということですか? ええ、例えば買った池です。あの池の底に沈んでたガスボンベを若者が泳いだ時に踏ん付けてしまった。そしてガスを吸い込み事した。 あの、じゃあ白屈現場でなくなった佐田先生は、 え、小野さんがあの亀の中にガスボンベを隠していたんでしょ。その錆びて弱くなったボンベをサ田さんが触ってしまった。のじいさん自身も海にボンベを捨てようとしてボンベを割ってしまった。 確かにみんな自己です。でも犯人はいる。 そんなものを作った日本軍ですな。 歴史ですよ。 そもそもご葉がこの木島に原事を持ってき たとこから全ては始まっています。 明治心も戦争もその大きな歴史の単なる1 ページでしかありません。歴史が犯人か 犯人というより の人々に対する戒しめと考えた方がいいか もしれませんね。 私が東京の品川にあるお屋敷でお会いした方はやっぱり小野弟さんなんでしょうか? 小野弟さんは多分この沖島で地作戦に参加していたんですよ。 独ガス兵器の開発に だとすると人が死ぬような事故も起きると思います。あるいはわざと事故を起こして世間に公表できないようなもっとひどいことをしたかもしれません。 あり得るでしょうな。 その責任を誰かが取る必要がある。 それが小野さんの弟さんだったんですか? 多分それで事故の責任を取らされて戦士したことにした。ところが実は地方作戦の責任者である柿崎少が自分の家にかまっていたんではないかと思うんです。 なるほど。 全てはそこから始まったんです。 いや、そこから全てが遡ったと言った方がいいかもしれません。 あ、そろそろですね。 あの、あ、美さん、白倉先生が凍窟しようとしていた仮の中にあった美術品はどこにあるんでしょう?それはですね、ご城の魂と共にこの沖野島で静かに眠っているんですよ。 なるほど。うまいことおっしゃるわ。 本当 さすが名探偵。 いや、そんなことありませんよ。 お、急まないと。じゃあ、はい、おできます。 また来てくださいよ。 ただいま。 あ、お帰りなさい。 ちゃんもお帰りなさいませ。 今日はお土産があります。 あら、あら。珍しいこと。 それ あら、美味しそう。 本当さびこ。 はい。 明日集結宣言を出す。 はい。 うん。ただしこのままでは終わらんだろう。近いうちに全てが明るみに出るだろう。 そうですか。 いや、ごさん 何をこそこそしてるんですか? 2人で。 え、何でもありません。 こそこそなら可愛いお嬢さして欲しいものですね。 そうですね。

内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ10 隠岐伝説殺人事件

ストーリー
内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第10弾。後鳥羽上皇などの文化遺産が数多く残る隠岐島。この地で起きた源氏物語絵巻と第二次世界大戦の遺産が絡む連続殺人に光彦が挑む。

出演
#辰巳琢郎
#村井国夫
#佐藤B作
#中山忍
#清水アキラ
#草薙幸二郎
#PTT

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