関ヶ原の戦から十年後、石田三成の娘で北政所の養女となった辰姫が津軽家に嫁ぐ。藩主の信枚と睦まじい日々を送るも、その三年後に徳川家康の政略で養女・満天姫が正室として当主のもとへ嫁すことになる。父親同士が対立する立場にあった者が改めて「妻」として対立することになる。津軽に咲いた二つの花は、どのような花であったのか。
連載の十三~十四では、津軽家を信濃の川中島に移封するとの内示を受け、困り果てるが、そこには大きな罠があると南光坊天海が言う。謀才に優れた本多正純に仕掛けられた難題を解くことは出来るのか?辰姫と満天姫はどんな働きをするのか?
初出:『津軽双花』(講談社)2016年7月
著作権者様に著作物使用料をお支払いして許諾をいただき、公開するものです。
◎主な登場人物
津軽信枚(つがるのぶひら)陸奥国弘前藩2代藩主。鷹岡城(のちの弘前城)を創建
辰姫(たつひめ)石田三成の三女で7歳の時に北政所の養女となる。北政所の勧めで津軽家に嫁す。満天姫が嫁して来た時は22歳
杉山源吾(すぎやまげんご)=石田隼人正重成(いしだはやとのしょうしげなり)石田三成の次男。津軽家にかくまわれ家臣となる
満天姫(まてひめ)家康の異父弟、松平康元の娘で、家康の養女として津軽家へ嫁す。この時25歳
本多正純(ほんだまさずみ)家康の側近の筆頭であり、家康没後は秀忠の側近として権勢を振るう老中
南光坊天海(なんこうぼうてんかい)安土桃山時代から江戸時代初期にかけての天台宗の僧。徳川家康の側近として、江戸幕府初期の朝廷政策・宗教政策に深く関与
北政所(きたのまんどころ)豊臣秀吉の正室で、秀吉の死後落飾して高台院(こうだいいん)と号す
福島正則(ふくしままさのり)満天姫が福島家に嫁していた際の舅。高台院が幼い頃から母親代わりとなっていた
◆註釈(文中の表記、意味などについて参考までに)
移封(いほう)大名などの領地を他の領地に移すこと。転封、国替とも
僻遠(へきえん)政治や文化などの中心となる地から遠く離れていること
股肱(ここう)主君の手足となって働く、最も頼りになる家来や部下
謀臣(ぼうしん)はかりごとをめぐらす臣や計略に巧みな家来
辣腕(らつわん)物事を躊躇
重畳(ちょうじょう)この上もなく満足なこと。大変喜ばしいこと
改易(かいえき)士分以上の者の社会的地位を落とす身分刑であるが、禄や拝領した家屋敷を没収すること
勅許(ちょっきょ)士分以上の者の社会的地位を落とす身分刑であるが、禄や拝領した家屋敷を没収すること
戯言(ざれごと)ふざけて言うことば。冗談
一語(いちご)ひと言
執拗(しつよう)頑固に自分の考え、態度をゆずらないこと
謀る(たばかる)計略をめぐらしてだます。たぶらかす
正室(せいしつ)身分の高い人の正妻。本妻
静謐(せいひつ)静かで落ち着いていること
安寧(あんねい)無事でやすらかなこと。特に、世の中が穏やかで安定していること
騎馬(きば)馬に乗ること
閨(ねや)寝室
国家安康、君臣豊楽(こっかあんこう、くんしんほうらく)国が平和で、みんなが豊かに楽しむ
嫡子(ちゃくし)家の跡つぎをする男子
進言(しんげん)目上の者に対して意見を申し述べること
御不例(ごふれい)貴人の病気についていう
配流(はいる)流罪(るざい)にすること。島流し
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11 Comments
きゃあ🎉由香里様、待ってました😂嬉しくて嬉しくて😊😂今から聞きます‼️
由香里様、拝聴致しました!✌️本当にドキドキハラハラです。いやぁ面白いです~🎶私は辰姫ファンですが、息子ができても、一人では寂しいと思ってましたが、さすがに辰姫、又、満天姫もさすがですね~🎶それに比べて、男達はトホホ(笑)自分の権力ばかり?😢天海は1.2話では憎たらしい天海でしたが、高台院や辰姫、満天姫も民や国の事を考えて偉いですね~🎶 二回目です!✌️津軽の花は見事に咲いたなぁくっくっ。笑、流石に由香里様の高台院見事でした!✴️
ありがとうございます!
ありがとうございます!
楽しく拝聴しております。
策士の上をゆく策士。凄い時代ですね。
近くばかり見ていては ”木を見て森を見ず”、、、とはいえ見てしまいますね。
年末のアップありがとうございます。
広く深く時代を見ていて素晴らしい作品です。頭の中にそれぞれの情景が浮かびます。心を込めて人物が描かれている。朗読ありがとうございました。
この回は特に気迫のこもった鋭い語り口 リズム感 柔らかさ 老獪さ 恐れ入りました。語りを通して目に見える様です。実にお見事です! 素晴らしい朗読いつも有り難う御座います
由香里様、別にオーディオブックで朗読していらっしゃいますか(?_?)
語りて。で、色々出てます‼️
おはようございます😊良かったです!✌️これからも、宜しくお願い致します😊🎉
心待ちにしていた津軽双花 朗読が始まると あっという間に引きこまれてしまいました
今回が最終回とはなんとも寂しい気持ちです
我が身の事のためではなく天下国家の行く末 云々とは 昨今の政治家に最も欠けている事ではないかと思います🤨
心に沁みる朗読をありがとうございました😊