良寛の和歌 秋の部 96首【朗読】
両館の赤秋の 部読みの光を待ちて帰りませ。山は栗の 胃がの大きに 寂しさに草のいよりを入れてみれば稲葉 押し並き風ぞ 。なんとなく裏々式は我が家かどの稲葉 がす秋の 風秋もや裏寂しくぞりに蹴るおざに雨の そぐを聞け ばるるかと思えば曇る秋の空浮きよの人の 心しれと やたほの未の人ごしをリセむまた秋は 訪ね込む ため手を降りて打ちればこの秋もすでに 半ばを過ぎにらし も秋もやや裏寂しくぞなりに蹴り居酒帰り なむ草のより につく読みの光を待ちて帰りませ。君が家 は塔からなく に秋の世の月の光のさやけさにたどり つつみがとぼ細ぼ に風は菅しつきはさや消しともに 踊りやかさむおいの名残り に何しようこ宵いの月を我がいに都の君の 長村と は草枕ネザメ寂しき山里に雲い同じき月を 見るか も故郷のこと思い出てや君はしもあり明け の裏に月や ミルラム足引きの黒坂山のこのより森くる 月を夜も すがみ白タの衣で寒し秋の世の月中に 隅渡るかも。 闇地に迷い蹴り、赤田の山にいる月を見 て草むの道に何か迷恨む月は記憶も山の峰 にかかる 。しばらくはここに止まらむひ方の後には 月のいでむと思え ば足引きのくの山の松影に現れいずる月の さやけ さ内れて都子の月を見つれども慣れにし底 石蹴 渡つの青原は久方の月のみ渡るところなり 蹴り大きながえとなしけりな今のうつに 聞くがとし さ風になびくお花が上に置く梅の玉と三島 にかつ消えに蹴 梅々に染めて気らむ隅も色にこいで寝るい に 蹴り秋山を我が子へくれば朝切りに群れ つつたてりを見しの 花しシオンなでし子先に蹴り今朝の朝の梅 に木 て優しくるものよ。の秋の山字を たどりたどりて 諸友に踊りやかしぬ秋のようにいた好きの も知らず ていざ歌えわれた血わむ沼ばの子宵いの月 に いねらるべしやこの秋はハぎすき倒り 3世の仏に建て祭らば や我が宿のか根に植え しぎすき道もなきまで しげり合い蹴り秋風になびく山路のスきの 方つきに蹴り君がべ に足引きの山の香りに打ちびくお花倒れて 君が家べ に三部の山の香りに打ちなびくお花眺めて たどりつき し雪行き帰り見るどもあかず我が世のスき が上に置ける 白つゆ根モに我を招く かすき鼻の逆りにえ楽思え ば我がのかき根に植えし八草の花もこの頃 先染めに 蹴り我が宿の間が元の菊の花頃もはや 先やしぬらむ 渡つの波きすると見るまでに枝もタワわに 避ける 白ぎくいつまでも我が忘れ目や長つきの菊 の逆りに 尋ね愛しよの棚夕姫は今もかも天の河に 入れたすらしい 。白タの袖振り生えて棚夕の天の河に今ぞ 立つらしい。 久方の天の河の 私森や船で せよのふけ沼 に久方の天の河の棚夕も念に1度は合うと いうもの をこの夕べをちこち虫の落とすなり秋は 近くもなりにけらし もこの夕べ秋は木村しが宿の草の間がきに 虫の なくなる思いつつ来てぞ聞きつる子よいし も声を尽くして 泣けり切りす秋風の日に日に寒くなる鍋に としくなりぬキリギリスの 声我がまちし秋わき濡らしこよいしも糸き 虫の泣きそ染めに 蹴り我が町し秋は木しこの夕べ草むごとに 虫の声 するとしびの消えて伊豆子へ行くやらむ 草むごとに虫の声する 。我が町し秋は木に蹴り高さ後の峰の絵に 響くひぐらしの声 。今よりは次よさむになりぬらし崩れさせ てうの声する。 もやや衣で寒くなりに蹴り崩れさせてう虫 の潰れ ば秋もやさむになりぬが角に崩れさせてう の声する ぬばの世はふけぬらし虫の根も我が衣でも 歌てつい梅追撃 哀れさはいつはあれども秋の世の虫の 亡く値にやち草の 花虫の根も残り少なになりに蹴りよなよな 風の寒くしなれ ば梅ながら倒り手きしぎの花いつか忘れむ 君が心 いい子とあれこの宿に過ぎしかば萩の逆り に会いに けらしもいいと我きに蹴らしこのの萩ぎの 逆りに会いに蹴るか も夕風にナビくやその萩ぎが花なおも宵い の月にかさ 散りば惜しくもあるか萩ぎの花宵いの月に かざしてゆかむ 。秋はぎの花咲く頃は来てみませ。命に かざむ。 きはぎの花の逆りも次に蹴りちぎりしこと もまだトげなく に秋風に散り乱れたるハギの花腹わば おし物にぞ ありる玉の道魔までに秋はぎはちりに蹴る かも行く人なしに 磯の神古降る川辺の萩ぎの花宵いの雨に うろいぬべし秋山は色月き濡らしこの頃の 朝の風の寒く なり秋もや衣で寒くなりに蹴り山のこの葉 は色きぬら 今よりは次々の色掴む。さえてこよ。1人 2人を 。足引きの山の頼りのもみを倒れてぞ。 北し雨の晴れ間 に足引きの山のもみをかざしつつ遊ぶ 子宵いは100やつぎたせ。 山を我が子へくればの道るまでもみしに 蹴り我が宿を尋ねてきませ足引きの山の もみを倒りがてら に足引きの山のもみじは刺すたけど君には 見せ散らばこそ散 秋山のもみじみが宿を放にし人は訪れも なし 。やり水のこの頃は山のもみの散りつもる らしい 。足引きの山のもみは散りすぎて裏寂しく もなりに蹴るかな。 落ちこちの山のもみじは散りすぎて空に 寂しくぞなりにけらし も山里は裏寂しくなりに蹴る木々の小ずの 散服見れ ば夕暮れにく神の山を越えくれば 衣派散りつ 今日もかも無能家にさしかのしれの雨に 濡れつつ畳む。 さらば訪ねてきませが峰の絵の鹿の声聞き がてらこの夕べて聞けばさをしかの声の 限りを振り立てて なくさよ吹けて聞けば高値にさ鹿の声の 限りを振り立て て泣くこの頃のネザメに聞けば高さの峰の 絵に響くさをしかの 声夕暮れにく神の山を越えくれば高値に鹿 の声を 聞き蹴り酔いやみに道山エルサを鹿のこの を下すぎてに泣 今夜しもネザメに 聞けばかり雲いはるかに打ち連れて いくと呼ばう門角門たの狩の声聞けば1人 や寂しやを もはる遊切りに里辺はハウズ漏れ ぬ杉宿に帰る差の もたらしのそのうの好み珍しみ賛成世の仏 にまず 祭る直りに火を暮らしつつ新たの今年の秋 も暮らしつるかも。 引きの山田の黒に泣くかもの。声聞く時ぞ 。秋はくれる。
◎月よみの光を待ちてかへりませ山路は栗のいがの多きに
○さびしさに草のいほりを出でてみれば稲葉おしなみ秋風ぞ吹く
何となくうらがなしきはわが門の稲葉そよがす初秋の風
秋もややうらさびしくぞなりにける小笹に雨のそそぐを聞けば
晴るるかと思へばくもる秋の空うき世の人の心知れとや
たまほこの道のひとごとしをりせむまた来む秋は訪ね来むため
手を折りてうち数ふればこの秋もすでに半ばを過ぎにけらしも
秋もややうらさびしくぞなりにけりいざ帰りなむ草の庵に
月読の光を待ちて帰りませ君が家路は遠からなくに
秋の夜の月の光のさやけさに辿りつつ来し君がとぼそに
○風は清し月はさやけしいざともに踊り明かさむ老のなごりに
名にし負ふ今宵の月をわが庵に都の君のながむらむとは
草枕ねざめさびしき山里に雲居おなじき月を見るかも
古里のこと思ひ出でてや君はしも有明の浦に月や見るらむ
あしひきの黒坂山の木の間より洩り来る月をよるもすがら見む
○しろたへの衣手寒し秋の夜の月中空に澄みわたるかも
うばたまの夜の闇路に迷ひけりあかたの山に入る月を見て
草むらのたみちに何か迷ふらむ月は清くも山の峰にかかる
しばらくはここにとまらむひさかたの後には月の出でむとおもへば
○あしひきの国上の山の松かげにあらはれいづる月のさやけさ
うち群れて都の月を見つれどもなれにし鄙ぞこひしかりける
わたつみの青海原はひさかたの月のみ渡るところなりけり
あたら身を翁がにへとなしけりな今のうつつにきくがともしさ
風になびく尾花が上におく露の玉と見しまにかつ消えにけり
つゆじもにそめて来ぬらむ墨衣色にこそ出でねうるほひにけり
秋山をわが越え来れば朝霧にぬれつつ立てりをみなへしの花
○をみなへし紫苑なでしこ咲きにけりけさの朝けの露にきほひて
やさしくも来ませるものよなでしこの秋の山路をたどりたどりて
もろともに踊り明かしぬ秋の夜を身にいたづきのゐるも知らずて
○いざ歌へわれ立ち舞はむぬばたまのこよひの月にい寝らるべしや
○この岡の秋萩すすき手折りもて三世の仏にたてまつらばや
わが宿の垣根にうゑし萩すすき道もなきまでしげりあひけり
○秋風になびく山路のすすきの穂見つつ来にけり君が家べに
○あしひきの山のたをりにうちなびく尾花手折りて君が家べに
み山べの山のたをりにうちなびく尾花ながめてたどりつつ来し
ゆきかへり見れどもあかずわが庵の薄がうへにおける白露
ねもごろにわれを招くかはたすすき花の盛りにあへらく思へば
○わが庵の垣根に植ゑし八千草の花もこのごろ咲きそめにけり
わが宿のまがきがもとの菊の花この頃もはや咲きやしぬらむ
わたつみの浪か寄すると見るまでに枝もたわわに咲ける白菊
いつまでもわが忘れめや長月の菊のさかりに訪ねあひしを
ひさかたのたなばたつめは今もかも天の川原に出で立たすらし
白妙の袖ふりはへてたなばたの天の川原に今ぞ立つらし
ひさかたの天の川原の渡し守はや船出せよ夜の更けぬ間に
ひさかたの天の川原のたなばたも年に一度は逢ふてふものを
このゆふべをちこち虫の音すなり秋は近くもなりにけらしも
このゆふべ秋は来ぬらしわが宿の草のま垣に虫の鳴くなる
思ひつつ来てぞ聞きつる今宵しも声をつくして鳴けきりぎりす
秋風の日に日に寒くなるなべにともしくなりぬきりぎりすの声
わが待ちし秋は来ぬらし今宵しもいとひき虫の鳴きそめにけり
○わが待ちし秋は来ぬらしこのゆふべ草むらごとに虫の声する
ともしびの消えていづこへゆくやらむ草むらごとに虫の声する
○わが待ちし秋は来にけりたかさごの峰の上にひびくひぐらしの声
今よりはつぎて夜寒になりぬらしつづれさせてふ虫の声する
秋もやや衣手さむくなりにけりつづれさせてふ虫の告ぐれば
○秋もやや夜寒になりぬわが門につづれさせてふ虫の声する
ぬばたまの夜は更けぬらし虫の音もわが衣手もうたて露けき
あはれさはいつはあれども秋の夜の虫の鳴く音に八千草の花
虫の音も残りすくなになりにけりよなよな風のさむくしなれば
露ながら手折りてぞ来し萩の花いつか忘れむ君が心を
飯乞ふとわれこの宿に過ぎしかば萩の盛りに逢ひにけらしも
○飯乞ふとわれ来にけらしこの園の萩のさかりに逢ひにけるかも
夕風になびくや園の萩が花なほも今宵の月にかざさむ
○散りぬらば惜しくもあるか萩の花今宵の月にかざして行かむ
○秋萩の花咲く頃は来て見ませ命またくば共にかざさむ
○秋萩の花のさかりも過ぎにけり契りしこともまだ遂げなくに
秋風に散りみだれたる萩の花払はば惜しきものにぞありける
○たまほこの道まどふまでに秋萩は散りにけるかも行く人なしに
いそのかみふる川のべの萩の花今宵の雨にうつろひぬべし
秋山は色づきぬらしこの頃の朝けの風のさむくなりせば
秋もやや衣手寒くなりにけり山の木の葉は色づきぬらむ
今よりはつぎて木々の葉色づかむたづさへて来よ一人二人を
○あしひきの山のたよりの紅葉ばを手折りてぞ来し雨の晴れ間に
あしひきの山の紅葉をかざしつつ遊ぶ今宵は百夜つぎ足せ
秋山をわが越えくればたまほこの道も照るまでもみぢしにけり
わが宿をたづねて来ませあしひきの山の紅葉を手折りがてらに
あしひきの山のもみぢはさすたけの君には見せつ散らばこそ散れ
秋山のもみぢ見がてらわが宿を訪ひにし人はおとづれもなし
やり水のこの頃音きこえぬは山の紅葉の散りつもるらし
あしひきの山のもみぢ葉散りすぎてうらさびしくもなりにけるかな
をちこちの山のもみぢ葉散りすぎて空にさみしくぞなりにけらしも
山里はうらさびしくぞなりにける木々の梢の散りゆく見れば
夕暮に国上の山を越え来れば衣手寒し木の葉散りつつ
今日もかも向ひの岡にさを鹿のしぐれの雨にぬれつつ立たむ
秋さらばたづねて来ませわが庵を峰の上の鹿の声ききがてら
○このゆふべねざめて聞けばさを鹿の声の限りをふりたてて鳴く
さ夜ふけて聞けば高嶺にさを鹿の声の限りをふりたてて鳴く
この頃のねざめに聞けばたかさごの峯の上にひびくさを鹿の声
夕暮れに国上の山を越えくればたかねに鹿の声を聞きけり
宵やみに道やまどへるさを鹿のこの岡をしも過ぎがてに鳴く
今夜しも寝ざめにきけば天つ雁雲居はるかにうちつれてゆく
友呼ばふ門田の雁の声きけばひとりや淋しものや思はる
夕霧にをちの里べはうづもれぬ杉立つ宿にかへるさの道
もたらしの園生の木の実めづらしみ三世の仏にまづ奉る
なほざりに日を暮らしつつあらたまの今年の秋も暮らしつるかも
あしひきの山田のくろに鳴く鴨の声聞く時ぞ秋は暮れける