<命のリング ボクシング死亡事故から考える>長谷川穂積の信念、何より「ダメージ残さない」

兵庫の事務から初の世界王者となった 長谷川保ず兵庫県西脇市出身は2005年 に世界ボクシング表議会WBCバンタム 級座を獲得し、フェザー級までの3階級を 制覇した。通算 4136勝16KO5敗16年に受立した 男子の国内最年長となる35歳9ヶ月の 世界ダッシュ記録は今も破られていない。 KOはボクシングの醍醐みだ。危険を承知 で打ち合う選手は勇敢に見えるが長谷川は 実は殴り合いは楽だという。先に前に出て 手を出している方がプレッシャーをかけて ポイントを取れる気がする。僕も打ち合い に走った時期がある。バンタム級で10° 防衛。1階級を飛ばしてフェザー級王座を 獲得した際には特に光戦的なスタイルを 取った。しかし、ある時わずかな異変を 感じたヘッドギアをして行うスパーリング で相手のパンチに前はこんなに効いたかな と思うようになったと打たれ弱くなった 自分に気づいた。その後は勝つために打た せずに打つボクシングを目指す。相手の パンチの威力を体の位置やタイミングで 逃す技術も習得した。現役終盤の長谷川は 激しく打ち合っているようで実は相手の 攻めを死んで食らうような場面は少ない。 17年間のプロ生活でたどり着いた境地は 頭思考も体も1番しんどいテクニックを 使った駆け引きという高度な技術だ。体は 鍛えるごとに比例して強くなるが脳は逆。 試合をやればやるほど確実にダメージの 蓄積で体勢が弱くなる。 どんなことをしても試合前の状態に回復 することはない。しかしそれを受け入れ られたのは引退後のこと。現役の時に認め てしまうと選手は心理的に弱くなる。絶対 に認めないし認めるべきではないと断言 する。選手が自分を守ることは難しい。で は誰が守るのか者は大事なのはセコンドで も日常生活まで一緒ではないと家族や友人 らを含めた周囲の目の大切さに触れる。 自身もボクサーを育てる事務会長を務める 。僕はストップは早いに越したことはない という考え方。文句を言われても早く 止める方針は決めている。側は10年 バンタム級大座陥落の直後に母ゆみ子を 病気でなくした。生前の母は息子が傷の ない綺麗な顔で終える試合が好きだった。 16年に王者のまま引退。その際には無事 で健康でこれからもいろんなことに挑戦 できることを喜んでくれているはずと天国 の母を思った。解説者としてリングサイド に座る今どんな技術論より力を入れて解く のはパンチをもらわないダメージを残さ ないこと。何より伝えたいのはその重みだ 。

<命のリング ボクシング死亡事故から考える>長谷川穂積の信念、何より「ダメージ残さない」

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