2025春季リーグ戦慶大 – 早大 2回戦2025年6月1日(日)7回表 慶應義塾大学 若き血

掲載許可済(株式会社 文化工房様)
一般内野席より撮影
7回、先頭を3球三振に仕留めた宮城だったが、続く打者には四球を与えてしまう。次打者は三振としたものの、3番・常松広太郎(4年)には、左前に痛烈な打球を放たれ、2死一、二塁のピンチを迎えた。すると、4番・中塚遥翔(2年)に左中間への二塁打を浴び、走者2人が生還。同点とされてしまう。

2度追いつかれるも前田健副将の満塁打など逆転は許さず 最後は連投の伊藤樹が締め、賜杯の行方は2季連続の優勝決定戦へ/慶大2回戦
公開:2025.6.1
野球東京六大学春季リーグ戦2025
早稲田スポーツ
https://wasedasports-sousupo.com/news/baseball/waseda-baseball/272418/
最終週を迎えた東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)。前日の1回戦で11―2と、大差の勝利を挙げた早大は、2連勝を目指して2回戦に臨んだ。試合は、初回から早大が先制。その後同点に追いつかれたものの、3回に前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)に満塁弾が飛び出し、4点のリードを奪う。しかし、追い上げられて迎えた7回、先発の宮城誇南(スポ3=埼玉・浦和学院)が崩れて2失点。同点とされてしまう。それでも8回に相手の守備の乱れを突いて勝ち越しに成功すると、最後を前日の先発登板に続き連投となった伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)が締めてゲームセット。6-5で2連勝を収め、宿敵相手に勝ち点奪取を決めた。

2連勝が絶対条件の早慶戦。1回戦を制した早大は、2回戦も初回から攻勢をかけた。先頭の尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)が二塁打で出塁すると、次打者の渋谷泰生(スポ4=静岡)は犠打で1死三塁とする。小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)の放った打球は右翼への緩いフライとなったが、これを相手右翼手が落球し、尾瀬が生還。2戦連続で先制に成功した。
この日の先発マウンドを託されたのは、左のエース・宮城。宮城は初回、1死から安打を許したものの、次打者を併殺打に仕留めると、続く2回には2三振を奪う上々の立ち上がりを見せた。しかし3回、1死から下位打線に連続で二塁打を浴びて同点とされると、さらに1番打者の今津慶介(3年)に死球を与え、1死一、二塁のピンチを背負う。それでも後続を遊ゴロ、左飛に抑えてピンチを脱出。逆転打は許さずに相手の攻撃を断ち切った。

 すると、直後の3回裏、1死から尾瀬が右前打で出塁すると、2死とされた後に小澤主将、寺尾拳聖(人3=長野・佐久長聖)が連続四球で出塁。2死満塁の好機を作る。ここで打席には、今季不振の前田健副将。ここまで打率2割台、本塁打0と苦しみ続けた前田健副将だったが、フルカウントからアウトコース寄りのストレートを強振。ぐんぐんと伸びた打球は、バックスクリーンに吸い込まれる満塁本塁打となった。

援護点をもらった宮城だったが、ピリッとしない投球が続く。先頭打者、次打者に連打を許すと、今季好調の林純司(2年)に適時打を浴びて失点。2死とした後にも代打の森村輝(4年)に適時打を浴びて、走者の生還を許した。続く打者にも四球を与えた宮城だったが、次打者は一ゴロに抑え、なんとかこのピンチを脱することに成功。土俵際で踏ん張った宮城は、続く5回、6回を連続で三者凡退に抑えて息を吹き返したかに見えた。

しかし、7回、先頭を3球三振に仕留めた宮城だったが、続く打者には四球を与えてしまう。次打者は三振としたものの、3番・常松広太郎(4年)には、左前に痛烈な打球を放たれ、2死一、二塁のピンチを迎えた。すると、4番・中塚遥翔(2年)に左中間への二塁打を浴び、走者2人が生還。同点とされてしまう。ここで宮城は降板。なおも2死二塁のピンチで、田和廉(教4=東京・早実)がマウンドに登った。右対右の対決となったこの打席で、田和はスイーパーを連投。結局全4球スイーパーで三振を奪い、ピンチを脱した。8回にも回またぎで登板した田和は、威力満点の直球を軸に相手打線を封じにかかる。2死から安打を浴びたものの、次打者を3球三振に斬って取り、危なげなくイニングを消化。味方の反撃を待った。

8回、1死から前田健副将が二塁打を放つと、小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)は山口力樹(スポ4=早稲田佐賀)を代走に起用し、勝負をかける。次打者の田村康介(商4=東京・早大学院)は四球で出塁し、1死一、二塁へとチャンスを拡大。しかし、続く石郷岡大成(社4=東京・早実)は三振に倒れてしまう。さらに、二塁走者・山口力が飛び出してしまい、この飛び出しを見逃さなかった相手捕手の吉開鉄朗(3年)が二塁へと送球。山口力は二、三塁間に挟まれた。しかし、三塁への送球を三塁手が後逸。投手のカバーも間に合わず、その間に山口力は生還し、相手のミスに乗じて早大が勝ち越しに成功した。

最終回のマウンドに登った田和だったが、先頭打者に四球を与えてしまう。慶大は、この場面で丸田湊斗(2年)を代走に起用。直後に丸田に二盗を許し、無死二塁のピンチを招いた。次打者は一ゴロに抑えるも、この間に丸田は三塁へと進塁。犠飛でも同点となる大ピンチを背負った田和だったが、この場面では常松をパワーで押し切り、遊飛に仕留めて2死にこぎつけた。この日2安打2打点の中塚を打席に迎え、小宮山監督は申告故意四球で一塁に歩かせることを選択。直後に満を持してエース・伊藤樹をマウンドに送り込んだ。昨春の早慶2回戦に続き、早慶2回戦、あと1アウトで勝利という場面でマウンドに登った伊藤樹。前回は大差かつ、2死走者なしでの登板であったが、今回は1点差、2死一、三塁という絶体絶命の場面でマウンドを託された。しかし、伊藤樹はいきなり死球を与えて、満塁としてしまう。続く打者にもボール先行の展開となった伊藤樹だったが、次打者は一飛に仕留めてゲームセット。幾度となくピンチを背負いながらも逃げきった早大が、6-5で勝利。2連勝で勝ち点奪取を決めた。

 立大戦で勝ち点を落とし、明大1回戦に敗れてあわや終戦かとも思われたリーグ戦。それでも、明大2回戦で伊藤樹がノーヒットノーランを達成して流れに乗ると、か細い糸をたぐり寄せ、ついに勝てば賜杯防衛となる優勝決定戦へとたどり着いた。春季リーグ戦は、この試合で最終戦。覇者早稲田の歌声を響き渡らせよう。
(記事 林田怜空、写真 西本和宏)

若き血
「若き血」は1927(昭和2)年に、当時の予科会の学生たちが自らの意思で発議し、義塾出身の音楽評論家野村光一に相談した結果、野村の推薦で堀内敬三に作詞作曲を委嘱したものです。従来の七五調や五七調を無視し、5・5・6・3の破調の字配りとなった新鮮な感覚のこの歌は、慶應義塾の代表的なカレッジソングとして歌い継がれています。
https://www.keio.ac.jp/ja/about/learn-more/college-songs/

歌詞
堀内敬三 作詞・作曲

若き血に燃ゆる者
光輝みてる我等
希望の明星仰ぎて此処に
勝利に進む我が力
常に新し
見よ精鋭の集う処
烈日の意気高らかに
遮る雲なきを
慶應 慶應
陸の王者 慶應

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